製鉄所内で部活を作ると、その姿は動物の形を持って生まれてくる。
何故動物の形なのか?というと他の神々が使いとして動物を置くのをまねたのだ。
(まあ今になって思えばそれで正しかったのかもしれんなあ)
動物がいる生活は心の潤いや癒しに繋がるし、何より猫は可愛い。
「サッカー部、」
黄色と黒のトラ猫の姿で生み出した三つの部活のうち、今も手元に残っているのは末っ子ならぬ末猫のサッカー部だけだ。
長男坊の野球部はこの世を去らせてしまったし、次男はシーウェイブスと言う名を得て独立することになった。
「お前さんの分のご飯な」
この末猫はまだまだ人のなりを得られず、ほぼ猫である。
実績を積み上げていくにつれて人に近づいていくのだがまだもう少し猫としてうちにいて欲しい気持ちもある。
しかし実績がないと廃部の憂き目に遭う事もある。難しいところだ。
「……次のスーパー猫の日までうちに居ってくれるかにゃ?」
冗談交じりにそう問えば、末猫は「にゃー」と一声鳴いた。
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釜石とねこ。
スーパー猫の日なので。