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コーギーとお昼寝

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もういくつ寝ると

ある冬の笠間の家
「笠間、ちょっといいですか?」
「ゆうきにぃだ!」
「おや桜川、笠間は?」
「しもだてにぃと年賀状かいてる!」
「・・・・・そういえばそんな季節ですねぇ」

もういくつ寝ると

「笠間、ちょっと入りますよ」
「おお」
部屋の中からは墨汁の匂いが漂う。
真っ白な年賀状が横に積まれ、毎年のことながら呆れてしまう。
「まだ印刷に切り替える気無いんですね」
「お客さんの中には手書きを期待してるのもいるしなぁ」
「ほら、おすそ分けの煮物です。」
「悪いないつも」
笠間は毎年年賀状を手書きする。
しかも送る枚数もかなり多く、結果として毎年500枚以上書くことになる。
昔はこれだけの枚数を手書きするのは当然だったものの、最近は印刷に切り替える人も多い。
「だから腱鞘炎になるんでしょう、この時期はご飯が作れなくなるとか言って」
「年末だからなぁ」
正月の焼き物市の準備やこの年賀状書きに振り回されるのはいつものことだった。
まあ、毎年届く手の込んだ色鮮やかな絵の笠間の年賀状が楽しみなのも事実ではあった。
「そういえば下館が来てるんですか」
「筑西引き連れてな」
「そうでしょうけど、毎年大晦日になって年賀状の事思い出して年賀状を寒中見舞いにする下館とは思えませんからね」
「あいつだって一応やり方ぐらいは教えとくんだろ」
正月も間近に迫る師走。
「来年はどうなりますかねぇ」
「・・・・・鬼が笑うぞ」










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