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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

冬至のゆず湯

*一日遅れの冬至祝いです。

*クリスマス?なにそれ美味しいの?

「桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿13年って言うけどさぁ・・・・・」
ひたちなかの父親ともいえる勝田の家の庭の敷地には、柚子や柿などの果物の木が多く植えられている。
本人曰く『備蓄食料』なんだそうで、地域の緑もかねているらしい。
戦後アパートに立て替えて、那珂湊と勝田の二人で暮らしていたらしい。
ちなみに管理はひたちなかと日立が共同で行っていて、アパートには住民もいる。
「ええ、父上は大馬鹿者です。」
「これだけ大量の柚子どうしろって言う話だよね」
勝田の家の柚子は大豊作で、豊作過ぎて使い道に迷っていた。

冬至のゆず湯

庭木の管理は日立とひたちなかが暇なときに行ってはいたが、古くからの住民の多いアパートなので「先代の大家さんには世話になったからね、なっちゃん(ひたちなかの住民からの愛称だ)はやんなくていいよ」と住民が積極的な管理を行ってくれていた。
その賜物だから良いのだろう。
「でも多すぎる・・・・・」
住民からの手紙によると『今年は例年に無い大豊作』なのだそうだ。
「水戸、このゆずどうしようか」
「とりあえず住民に配ればいいんじゃね?」
「自分たちの分はもらったと手紙にありますから、住民もこれ以上要らないと思われますが」
ラジオが今日はカボチャを食べる日であることを告げる。
カボチャを食べるとなればあと網一つ在る。
「・・・・・よし、」

*            *

日立の家のお風呂。
「水戸殿、これで宜しいでありますでしょうか」
「うんいいじゃん!冬至っぽいし」
日立の家の風呂は普通の風呂よりも若干大きめで、体つきのしっかりしたひたちなかが思い切り足を伸ばせるようになっている。
そのため普通のお風呂でやるよりも柚子は少し多いくらいで問題ない。

「ただいまー・・・・・って柚子臭っ!?」

「おかえりー、玄関までにおう?」
ついでに言っておくとこの部屋の玄関と風呂場は正反対の場所にあり、風呂場の匂いが玄関まで届くことはそう無い。
「匂うよ」
ひたちなか風呂場の窓空けちゃって、というと柚子の匂いが家の外へ逃げていく。
冬特有のの冷たい風と交じり合って柚子の匂いが薄まる。
「あらー、そんな匂ってたんだ」
「うん、明日ご近所さんからなんか言われそう」
「柚子の匂いをより出すために切ったのをたくさん入れて見たのですが・・・・・」
「二人とも鼻詰まってるの?それとも嗅覚障害でもあるの?」
柚子はこの半分でいいからとビニール袋にゆずを戻していく。
湯船一面をおおっていた柚子は半分以下に減らされた。
「誰もお風呂使ってないでしょ?」
「日立の帰りを待って3人でってひたちなかが」
「・・・・・こういう時つくづく思うけどひたちなかって勝田に似たよね、あとこの柚子は全部柚子茶用のはちみつ漬けにしとくから」
ひたちなかのロマンチストな部分とかさ、といいつつ嫌じゃないよと言う顔をする。
日立のこの表情が実は一番好きだ、まあ水戸と呼んで貰える時にこの評定されるのが好きだけど。
「兄上の柚子茶は好きですから、楽しみであります」
「今度教えるよ」
冬至の長い夜はまだ続く・・・・・。






                               おわり






柚子は日立が頑張ってあっちこっちに配り歩きました。

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前途多難だ神栖さん!4

*全神栖市民に土下座すべきシリーズの新作です。

*というかこの話、一番謝るべきは銚子市民のような気がしてきた。


夏も終わり、季節は秋を迎え始める。
「神栖、ちょいといいかぃ?」
「またお前か」
銚子はあいかわらずにうちに来ていた。

前途多難だ神栖さん!

「魚が取れすぎて余ってなぁぃ、売り物にもならねぇからてめぇさんにやる」
「・・・・・・魚か」
「俺が嫌ぇでも獲れた魚にゃ罪はねぇからなぁぃ」
波崎の一件以降、銚子はちょくちょくここに魚を渡しに来た。
銚子は漁師の街ゆえに魚は有り余るほどにあった。
(そんな事言っても)
地元民から貰う魚も多く、干物にして鹿島や鉾田に配り歩く状態なのであまり嬉しくはない。
「まぁ、貰っておくが」
「次は濡れせんべいでも持ってきてやらぁ」
「是非そうしてくれ」
魚は微妙だが銚電名物である濡れせんべいは大歓迎だ。
せんべいとしては少々お高いが、適度な湿り気のせんべいは美味しい。
「・・・・・・本当に」
「は?」
「てめぇさんは波崎が好きだったんだねぇ」
「当たり前だ」
合併は一朝一夕で出来るものではない。
互いの利益に基づき、その土地らしさを残していく為には途方も無い時間を必要とする。
それだけの時間を要してもする理由は二つ。
一つになることで大いに安定していく収入のためか、相手に愛着があるか。
ただそれだけのことだ。
「でも、絶対に落としてやりやしょう」
「お断りだ」














つづく
神栖の想いの話。
これから増えていくであろう広域市町村をどう擬人化していくか・・・・・・難しいなぁと思いつつ書いてました。
そしてどうやって銚子は神栖を口説くんだろう、分からないww

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ふゆのうみで

「・・・・・寒い」
「そりゃ12月だから」
夜明け前の太平洋に足を浸して、水戸が呟く。
真夜中に『海が見たい』と言い出した水戸のために車を出したのは自分の方で、最初から最後まで自分は水戸に弱いことを自覚している。
昔はここまで弱かった記憶は無いのだけれど。
「手、暖めてよ」
「足じゃなくて?」
「どうやって暖めるのさ?」
言われてみればその通りだ。
ホッカイロを持った右手で水戸の左手を温める。
「一尋って言うんだっけ」
「両手を広げた長さ?」
「うん」
繋がれた手はホッカイロのせいで暑かった。





『相手の手を握ってあたためる』『水日』を描きor書きましょう。 http://shindanmaker.com/62729 #kawaiiCP





実は少し困ったお題でした。
というか水日は手を握るより先にホッカイロの争奪戦になると思う。
つくば下妻ならありそうですけどね、このシチュ。

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0が0のままではいられない

*恋愛お題ったーをやってみた。

*震災がらみです。


廃ビルの屋上で、深呼吸をしてみる。
あの日、3月11日から大幅で多種多様な変更を求められている。
このビルも震災の影響で廃ビルになった。
「いわきさん」
「・・・・・お前、本当に懲りないな」
「懲りないよ」
あの日からこうやって居なくなる自分を見つけては、探しに来て話す。
前はめんどくさいと思っていたことが、不思議と馴染んでいた。
「倒壊の危険性ありって書いてあったろ」
「でも壊れてないから」
犬みたいに律儀なこいつの頭を撫でてやった。
「いわきさんってヨイショ上手だよね」
「違ぇよ」
犬みたいだと思ったからいい子いい子しただけだというと、十分だといわれた。
普段はうるさいぐらいに付きまとって図々しいくせに。
「なんか喰いたいもんあるか」
「蜂蜜入りパンケーキ」
「この間作った奴か」
でもたぶん、これがこいつなり励まし方なのかもしれない。



いわきさんは、「朝の廃ビル」で登場人物が「頭を撫でる」、「蜜」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 #rendai






いわきと北茨城を書くと、脳内ではいわきがおっさんになります。ガテン系。
そしてうちのいわきは大概屋上に居る。震災以前は海辺。

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Happy Birthday to you

世間には「市民の日」と言うものがあり、地域である俺らにとってはその日が誕生日のように扱われる。
さて、本題に移ろう。
(・・・・・・どうやって機嫌をとろう)
ひねくれて怒った隣人(そして名目上恋人)にどうやって機嫌を直してもらうかである。

Happy Birthday to you

きょうは12月1日。
「凄い忘れ方だよね、ツイッター見てやっと思い出すとか」
「だから俺が悪かったって言ってるじゃないですか」
「へぇ・・・・・」
じゃあ明日一日言うこと聞いてね?とすがすがしい笑顔で言い切ることに、当然一抹の不安感を抱く羽目になった。

*         *

翌朝
「・・・・・仕事を休め?」
「そう、一日休んで丸一日この家に居てよ」
それは無理だと思うと目で訴えても効きやしない。
こういう人に惚れた俺が悪い。
「と言うわけで今日一日下妻はうちにいること、一日お嫁さん状態ね」
その言葉に何もいうことができず、来年は忘れないようにしようと心に決めた。











つくば市民の日祝い損ねたのは私だよorz
つくば市公式ついったフォローしてるのにねー・・・・・、あと下妻は個人でフォローしてたら私が禿げる。
あと、桜川がついったはじめた話も書きたいが時間が足りないぜ・・・・・・。

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