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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ま/っ/ぷ/るが「俺たち結婚しました」にしか見えなかった

*すごく残念ないわきさんと北茨城さんネタです。

*興味のある人はお近くの本屋か密林で一番新しいま/っぷ/るをご覧ください。





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たらればは要らない

一年という月日をかけて取り戻された平穏に深呼吸する。
かつてみちのくと東国を分けていた勿来の関は雑木林になっていて、林をかき分ければ見える海に目を向けた。
「ここ、将来的には公園になるんだっけ」
「ああ」
「ちゃんと公園になったらまた遊びに来るよ」
松ぼっくりを蹴飛ばして、蹴られた松ぼっくりは目の前の道をころころと転げ落ちていった。
「・・・・・・・・それまで健在でいられるか」
お互い懐はあまり豊かではない。
さまざまな事柄はあれど、僕らはそれなりに幸せだった。
「たとえばの話はもういいよ、いわきさんといられるだけで幸せだから」
「幸せの沸点が低いな」
生きているだけで万歳、好きな人といられれば万々歳。
そう言ったらいわきさんは笑って「レベルの低い関だな」といった。





北茨城の『例えばの話はもういい』という台詞を使った「明るい場面」を作ってみましょう。 #serif_odai http://shindanmaker.com/74923






いわき方面に行ってきました。
アクアマリン、勿来の関、六角堂、那珂湊市場と海沿いに出没していました、楽しんでこれたので私は満足です。

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なんとも頭の悪い夢

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前途多難だ神栖さん!8

*そろそろ謝罪文はトップページに書くべき気がする神栖さんの話です。

5月である。
誰に何と言われようとも5月である。
「・・・・・・相変わらずこの時期だけはおかしいよな」
「しょうぶの時期が勝負ですからね」
「潮来、それすごく親父ギャグみたいだよ」
そう、水郷・潮来にアヤメが咲き誇る季節である。

前途多難だ神栖さん!

潮来花嫁さんは船で行く~♪というあの歌のとおり、潮来の花嫁はアヤメの季節には船で行き来する。
・・・・・・歌が古い?気のせいだ。
潮来にとっては観光客の来るかきいれ時であるこの季節、手伝いもかねて鹿島とここへ来るのが毎年の通例となっていた。
「そう言えば銚子さんのご様子はいかがです?」
「・・・・・・何時も通りだな」
「何時もどおりだね」
「そうでしたか、香取があーだこーだ言ってますけど気にしなくて良いですからね。神栖には神栖の考えがあるでしょうし」
「そんなこと長い付き合いで知ってる」
潮来と香取はそこそこ長い付き合いがあり、あの二人は意外に仲がいい。
まあ外面はいいけど中身のアレな香取と軽く聖人レベルの心の広さを有する潮来なのでどう考えても香取が潮来を振り回してるんだろう。いつか〆ておこう。
「そうでしたね、ところでアヤメの花言葉はよい便りだそうですよ?」
その後ろに付く言葉は大体予想が付いた。
「「銚子さんによい便りを送って差し上げればいかがですか」・・・・・・だろ」
「神栖ってばまね上手だね」
のんきに笑う鹿島をスルーすると、潮来があきれたように言う。
「そこまで自覚してるならあまりつっけんどんになさるのはどうかと思いますが」
「してない」
「いいえ、今の貴方は意地を張ってますよ。」
潮来の厳しい指摘を受けると、そろそろ帰りの電車に間に合わなくなりますよといわれて家路に着いた。

*                    *

潮来の指摘は間違ってはいなかった。
波崎の事で散々振り回しているのだし、魚もよく貰うし。
それでも、波崎が好きだった相手ということがのどに刺さった小骨のように存在している。
「よぉ」
「・・・・・銚子?」
「おめぇさん玄関の鍵開けっ放しだぜ?」
ほれ、とビニールに詰め込まれた魚を手渡された。
佃煮になった小魚を冷蔵庫にしまいこむ。
「何時も思うが、よくまあうちに来るたびに手土産用意できるよな」
「むしろ『魚以外をもってこい』といわれないだけましだねぇ、魚ならいくらでも用意できるんでなぁ。酒はあるかい?」
「カップ酒でよければあるが」
数本の冷やし酒をテーブルに並べて、適当な魚をテーブルに並べた。
「んじゃ、乾杯」
「おお」














カップ酒がなくなり、ボトル酒を一本カラにした頃には終電もなくなっていた。
「帰らなくていいのかよ」
「どうせ明日は日曜だからなぁ」
「そうか」
空のカップをグラス代わりに酒を飲みつつ、以前人から貰い受けた秘蔵の酒でも出そうかとぼんやり考える。
「・・・・・結構、お前のこと好きだわ」
「そうかぃ、俺もおめぇさんのことは好きだねぇ」
「波崎の代わりでよければ付き合っても良いぞ」
「そうかい」
寄った頭で左手を差し出すと、銚子が口吸いをした。
軽くあとが残った左手をすそでぬぐった。
「しばらくは恋人ごっこかね」
「さあな」











終わり
波崎のことを未だに気にする神栖のおかげでこんなことになりました。
ごく自然な形で恋人になってもらうことが私の技量不足でできなかったのでこうなりました・・・・・。ぎゃー!

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手放せないものはきっと、

ある5月の晴れた日のこと。
「いわきさんとこの水族館に行きたい」
「・・・・・・あそこか」
「うん、行きたいじゃなくて行こう」
「めんどくさくないか」
「そういう日もあるよ」

手放せないものものはきっと、

いわきさんちの名所のひとつとして挙げられる某水族館は平日というだけあって結構空いていた。
「大きい水槽だね」
「んな大きいから大水槽なのに小さかったら詐欺だろ」
「それもそっか」
水槽から暗い室内に差し込む青い光にた照らされて、こっそりと手を繋いでみる。
だってさ、こんなロマンチックな空間にいるんだしちょっとぐらい恋人気分を味わったって詐欺にはならないはずだ。
その手をいわきさんは拒まなかった。
ただただ無言で避難先から帰ってきた生き物たちを見ていた。

*                 *

「もしかしてさ、ここに来るの久しぶりだった?」
「・・・・・・だいぶ久しぶりだったな」
「やっぱり」
あの大水槽にいたとき、俺はかすかに聞こえたのだ。
動物たちにお帰りという声が。
この街への縁を抱くものはたとえなんであっても手放せない、その優しさに俺は心底から惚れているのだから。










おわり
アクアマリンデート話でした。ホントもう俺の脳みそは・・・・。

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