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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

明かりをつけましょぼんぼりに

スーパーの店頭に並ぶ白酒にふと目がいくと、『ひな祭り』の文字を見つける。
(そういやこないだ陶雛の依頼来てたな)
今年は手が足りないので断ったが、毎年これくらいの時期になると焼き物の雛人形の依頼が観光課から届く。
「ひな祭りの季節だな」
「しーくんはこの時期が一番好きなのですよ」
「おまえツイッターで毎日ひな祭り情報流してるもんな」
つい最近開設された桜川市のアカウントから流されるひな祭り目的のお客さんのための情報(天気とか駐車場の混雑具合とか)のことを思い出すとやはり納得がいく。
「そうなのです!しーくんのお母さんが残してくれたものをみんなが喜んでくれて嬉しいのですよ!」
「そうだよな」
真壁と岩瀬が消えて数年の月日が経った。
それは長くもあり、短くもあったけれど桜川は明るい。
(いい加減吹っ切れるべきなんだろうかな、俺は)
長い恋煩いをしていた俺も、いい加減立ち直るときが来たんだろうか。










ひな祭りの季節です。
県内は雛人形片手に大盛り上がりするのでこの時期のお話ももっと書きたいんだぜ・・・・・・うふふ。
あと桜川のひな祭りにかける本気パネェ

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もういくつ寝ると

ある冬の笠間の家
「笠間、ちょっといいですか?」
「ゆうきにぃだ!」
「おや桜川、笠間は?」
「しもだてにぃと年賀状かいてる!」
「・・・・・そういえばそんな季節ですねぇ」

もういくつ寝ると

「笠間、ちょっと入りますよ」
「おお」
部屋の中からは墨汁の匂いが漂う。
真っ白な年賀状が横に積まれ、毎年のことながら呆れてしまう。
「まだ印刷に切り替える気無いんですね」
「お客さんの中には手書きを期待してるのもいるしなぁ」
「ほら、おすそ分けの煮物です。」
「悪いないつも」
笠間は毎年年賀状を手書きする。
しかも送る枚数もかなり多く、結果として毎年500枚以上書くことになる。
昔はこれだけの枚数を手書きするのは当然だったものの、最近は印刷に切り替える人も多い。
「だから腱鞘炎になるんでしょう、この時期はご飯が作れなくなるとか言って」
「年末だからなぁ」
正月の焼き物市の準備やこの年賀状書きに振り回されるのはいつものことだった。
まあ、毎年届く手の込んだ色鮮やかな絵の笠間の年賀状が楽しみなのも事実ではあった。
「そういえば下館が来てるんですか」
「筑西引き連れてな」
「そうでしょうけど、毎年大晦日になって年賀状の事思い出して年賀状を寒中見舞いにする下館とは思えませんからね」
「あいつだって一応やり方ぐらいは教えとくんだろ」
正月も間近に迫る師走。
「来年はどうなりますかねぇ」
「・・・・・鬼が笑うぞ」










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南瓜と柚子とクリスマス前

「・・・・おすそ分け」
「お前がここに来んの珍しいとは思ったけどよ」
基本的に水戸の家と自分の家からあまり出ない日立が持ってきたのは、ビニール袋二つ分の柚子だった。

南瓜と柚子とクリスマス前

「この間聞いたけど、筑西がやっと降りてきたんだって?」
「見つけたのは桜川だけどな」
「だから筑西たちの分もある」
「・・・・・・お前は盗撮でもしてるのか?」
日立は当然のように首を振った、そりゃそうだよな。
ちなみに下館から『南瓜を持て余してるから料理しにきてくれ』と電話があったのはこの30分前だ。
しゃーねぇなと柚子を受け取って、日立には丁重にお帰りいただいた。

*           *

下館の家
「お前、何でこんなに貰ってんだよ」
「断りきれなかったんだよ!ご近所さんの好意無碍に出来ねぇし」
ダンボールにあふれんばかりに詰め込まれた南瓜に俺がそう叫ぶ。
柚子はまあ夜に柚子湯にでもすればいいが、問題はこの南瓜の山だ。
「・・・・ったく、南瓜プリンに煮物とパイとグラタン4人前ぐらい余裕だよなこれなら」
むしろそれだけの種類を4人分づつ作っても多少あまりそうだが、あとは下妻にでも渡すだろう。(こいつなら)
「助かった!じゃあ俺桜川と遊んでるんで頼む!」
そういえばこの間も高梁(下館の姉妹都市・岡山県高梁市のこと)からぶどうが送られてきて食べきれないとか言って呼ばれたような気がする。

(・・・・・・はめられた?)

これだけの南瓜を一人で調理するのは正直手間だった。
まあいい、とりあえずこいつを全部昼食にしようじゃないか。














おわり

下館的にはきっとデレ。そんな下館笠間未満のお話。
お互い自覚の無い片思い、そしてきっと両思い。

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ついったー、はじめました

「かさまにぃ、ふぉーろーみー!」
「・・・・・・なにがだよ」
12月に入ってすぐの朝、突発的過ぎる一言だった。
「ついったー、はじめたのです!」
「ああ、行政の公式ツイッターな」
「だからフォローミー!」
「・・・・・・でもうちにツイッターアカウントないぞ」








おわれ
桜川が今日付けでついったはじめたのでついったネタ。
ちなみに茨城県内だと県南はついった垢もち多いんですよね、県西だと桜川がたぶんはじめてかな。
結城も早く始めてほしいのですが無理かなぁ・・・・・筑西も公式アカないし(地域のグループのアカはあるんですけどね)

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何度だって家族になれる

「笠間にぃ、しもだてにぃからシーディー貰ったのですよ!」
トタトタと部屋に走りこんだ桜川が、一枚のCDを見せた。
それは下館らしいJPOPのCDだった。
「ふうん・・・・ラジカセ使って良いぞ」
「分かったのですよ!」
桜川は最近、筑西と遊ぶ事を覚えたらしくちょいちょい下館の家に行っている。
おかげでこちらも下館の会うことが増えて、もうだいぶ慣れていた。
「・・・・・・あいつも俺もいずれ消え行く運命なんかね」
友部と最後に会ってだいぶ過ぎた。
笠間の名前を残してはくれたが、もしかしたら水戸と併合して自分自身も消えてしまうかもしれない。
むしろ今、消えるか消えないかの瀬戸際に下館がいる。
たぶんあいつが消えるのは寂しい。
「笠間にぃ?」
「ああ、悪い。考え事してた。」
桜川とはいずれ別れ行く運命なのだろう。
何故なら桜川も含め自分たちは人間よりも永く生きることを約束された代わりに、いつこの場所から消えるか分からない運命にあるからだ。
消えてもまた何度だってこいつと家族になれればいい、そんな馬鹿みたいな事を脳裏で考えていた。













笠間と桜川はあくまでも家族愛なので、それ以上を超える事はありません。
笠間にとって桜川は親友の子どもだから、桜川も養育者や家族として想ってるんだろうな。
たぶんそうでないパターンも書くかもしれませんが、今のところこの二人は家族愛です。

下館と笠間は幸せにならない事が筑西の登場で固まってしまったので、笠間が笑えるのって桜川の前だけになっちゃうんだよなぁ・・・・・・貴重な喧嘩っぷるのはずだったのに。
消え行く運命の下館はともかく、笠間は消える前に幸せにしてやりたいなぁ。

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