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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業擬人化サイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ケーキとワインとクリスマス

「という訳でワインとケーキ持って来たんで一緒に食べましょうか」
それはそれは実にいい笑顔で結城さんがやってきたのは、クリスマスイブの夕方の事であった。
「……この年末の忙しい時期によく来れますね」
「時間は捻出するものですよ」
大きな風呂敷包みが実に重そうだし、何よりこの人の手料理が美味しいことは長い付き合いで十二分に知っているからそれを捨てるのはもったいないという精神で結局家にあげてしまう。
重箱に詰め込んだクリスマスのオードブルに、ブッシュドノエル、足利の某有名ワイナリーのハーフボトルワインが2本。
「二人分にしちゃ多い気がするんですけど」
「残ったら冷凍して食べれば年明けまで持ちますから」
実に楽しそうにワインをグラスに注ぎいれるので、なんかもうすべてがどうでも良くなってワイングラスを受け取った。


「メリークリスマス、私の最愛の人」
「……こちらこそメリークリスマス」


最近ずっと製鉄とラグビーで忙しくて久しぶりの結城小山です。

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もう結婚するしかないのでは?(しません)

ただのしょうもない会話文


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特に大したことのない休日の話

よく晴れた金曜日だった。
金曜日が休みなら映画でも見に行きませんか、という誘いを貰ってのこのことハーベストウォークにきた僕と結城さんは何故かアイスを食べていた。
シングルコーンのアイスが二個、彼の手元に並んでいる。
「とりあえずバニラと季節限定のさくらにしたんですけどどっちにします?」
「じゃあ、さくらで」
淡いピンク色のアイスは確かにこの季節らしい色をしていて、惹かれる気持ちはなんとなく分かる。
「それ、少し味見させてもらっても?」
「どうぞ」
刺さっていた匙でアイスをひと掬いして差し出すと、それを受け取らずにそのままぺろりと口に放り込んでいく。
「……なんか、塩っけありますねこれ」
ぱくりと食べてみると確かに塩っ気がある。
しかし桜の風味がしっかり香り、祝い事の席に出されるさくら茶を彷彿とさせた。
「どうぞ、」
「どうも」
バニラアイスがひとさじ差し出されると、口直しにひとくち貰った。
……うん、普通のバニラだ。
「下手にチャレンジするもんじゃないですね」
「嫌なら私食べますけど」
「結構です」
さくらアイスをもくもくと飲みこみながら、なんだか今日は妙に平穏な気がした。




特に何てことない結城小山。
某ピンク色のアイス屋のさくらアイスはマジでさくら茶の味がしました(食べた感想)

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お月見白玉

料理を作ることに理由なんて要らない。ただ食べたくなったのだ。
「どうぞ、白玉のおしるこです」
結城さんが持って来たお椀には卵大の淡い黄色の白玉が一つ。
おしるこの夜空に黄色い白玉が浮かぶお月見白玉(この可愛らしい名前は筑西くんがつけたそうだ)は十五夜らしい、結城さんのオリジナルのおやつだ。
「急にうちに来て『この間作ってくれた白玉のおしるこが食べたい』なんてびっくりしましたけどね」
「気分です」
「そうですか、まあ私は小山さんが自主的に来てくれただけで十分ですけどね」
この人は喜びのレベルが低い。
基本的に俺がいてくれればハッピーで、それ以上の幸せはないって顔をする。
それくらい好かれていることは決して不幸なことじゃないけれど、この人はこれでいいのかなんて思ったりもするのだ。
数百年来の隣人という関係を崩したくないのは、たぶん俺の方だ。
「どうです?」
「美味しいですよ?」
「それは良かった」
満月から弓張り月に変わった黄色い白玉がぼんやりとお椀の上に浮いていた。




久しぶり(と言うか七夕以来)に結城小山。隣人以上恋人未満な話。

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笹の葉さらさら

いつもなら響くはずのない足音で目が覚めた。
見慣れたマンションの一室はクーラーを効かせて少し寒いくらいだ。
「おや、ようやく起きましたか」
「……結城?」
「昨日から連絡が取れないので勝手に鍵開けて入りましたよ」
ほら麦茶飲んで、と差し出された麦茶を受け取ってとりあえず水分をとる。
昨日はずっと家の掃除やなんだを済ませていたのは覚えているが昨日の夜以降の記憶があいまいで、たぶん家の中で倒れてしまったのだろうと見当をつける。
「鍵渡しましたっけ?」
「合鍵の場所は把握してますから」
「……人には教えてないはずのに?」
「そこは、まあ、気にしたら負けですよ」
今度から合鍵の場所変えよう、と決心しつつも正直助かった。
たぶん結城が来てくれなかったら本当に危なかったかも知れない。
「ああ、上司にも連絡しておきました。家の中で熱中症起こして倒れてたと言ったら病欠扱いにしてくれるそうですよ」
「そうなんだ、ありがとう」
しかしつくづく思うけど、こうして七夕になるたびに世話を焼かれ続けているのもどうなんだろう。
ずっと向けられている過剰な好意を右から左へ受け流しているけど、これでいいんだろうか。


(……これで数百年やってきた訳だし、いいのかな)

冷たい麦茶がひんやりと染み渡る、七夕の日。


という訳で結城小山の七夕ネタ。今年も小山さんは七夕に体調を崩す。

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