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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

二階堂さんからのいただきもの

Twitterでいつもよくして頂いている二階堂さん(@Kazuha_Nikaido)から頂きました。


最高にかっこいい神戸ネキを見てくれ……。
今回は私のイメージを細かく反映して頂いたのであかべこさんの脳内の神戸ネキはこんな感じなんだなーと思ってみてください。君の脳内の神戸ネキも見せてくれ。
上の画像を元にキャラクターシートメーカーで作ったキャラシがこちらです



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極楽鳥花を抱きしめる

「水戸くん、このお花なあに?」
茨城町がふいに仕事場の窓辺に飾られた花に眼を止めた。
太い緑の茎に黄色の花のようなものが咲いたトロピカルな花はまだ冬の名残厳しい3月の窓辺に鮮やかに生えている。
「極楽鳥花っていう南の方の花、毎年この時期になると八丈島からこれを送って来てくれる人がいるから一本貰って来た」
ホントは全部市民に配布されるんだけどねと苦笑いを漏らすと「でも綺麗だね」と呟く。
「うん、」
最初にこの花を貰ったのは、震災の翌年だったか。いや直後だった気もする。
早くもぼんやりしてきた記憶に自分でも呆れてしまう。
「……極楽鳥花の花言葉は『輝かしい未来』」
「そうなの?」
「輝かしい未来を、生きないとなあ」




水戸と茨城町。公式ついったを見て思いついたネタ。

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ガラスペンに愛を

青いガラスペンを頂いた。
透き通った空を固めたようなガラスペンを熊本さんがプレゼントしてくれたのだ。
「で俺を巻き込むんです?」
「お礼状どうしようか決まらなくて……鯖江はどう思う?」
「好きなの贈ればいいじゃないですか、熊本さんもそれが一番お望みだと思いますけど」
「それでもせっかくなら素敵なのが良いでしょう?」
「まあそうですけどね」
ああだこうだと言いあいながら結局買ったのは絵葉書を一枚こっきり。
冬の名残りの残る街から、春の足音が響きだす街へどんな思いを込めて贈ろうか?





フォロワさんへのお祝いに書いた熊本福井のはずがただの鯖江+福井になった。

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何でもない日のティーパーティ

「またええケーキ買うてきましたね、記念日でもないのに」
小皿に乗せられたのは艶やかな春苺の乗った苺のモンブラン。
ケーキに刺さった小さなカードには北野にある人気のケーキ屋の名前が記されており、いつもよりいいものを買って来たのだという事はすぐに察せられた。
「あら、記念日じゃないと高価なケーキを買っちゃいけないとでも言うの?」
「別にそういう訳やないですけど、こういう高いもんは加古川さんやいつもの女友達らと食うたほうがええと思いますけどね」
「加古川の分は残してあるわ、それに今日は『何でもない日おめでとう』って気分だったのよ」
「……ほんならいいですけど」
マグカップになみなみと注がれた温かな紅茶は、いつもよりも心なしかいい香りがする。
(いつもよりええ茶葉開けたのか、ちゃんと水買うて淹れたのか……まあええか)
一口飲み込んだブラックティーのほのかな苦みと香りでケーキの甘さを静かに味わっていると、ふいに口を開いた。
「つくづく思うけど、生きてるからこそこういうお茶も飲めるのよね」
「そうですねえ」
「排球団や野球部が生まれた日もめでたかったけれど、生まれて苦しみながらも生き延びて迎えた今日もきっと同じぐらいめでたいと思うの」
ふいに姐さんの口から零れた兄弟たちの名前に、一瞬手が止まる。
生きられなかった兄弟たちのことをその口から聞くのは久しぶりのことだった。
「……もし、私のためにあなたを死なせることがあったら私を恨んでね」
「たぶん恨めないと思いますけどね」
亡き後輩のことを思い出しながら、そんな台詞を漏らした。



「それでも、今日まで生き延びたことを祝った方がええんとちゃいます?」


神戸ネキとスティーラーズさん。

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手紙を書く話

うちの姐さんからインクを貰った。
小瓶の入った鮮やかな赤の万年筆用インクである。
「大瓶で1つ使い切るの大変だから半分あげるわ」
「なんでそんなもん買うたんですか」
「使わないとは思っても綺麗な赤に一目ぼれしちゃったのよ、スティーラーズは万年筆持ってたかしら?」
「万年筆なんてどっかにしまい込んでどっかやってもうたままですよ」
「ならガラスペン貸すから手紙でも書いたら?」
引き出しからこれまた鮮やかな赤いガラスペンと白いレターセットを引っぱり出して俺に押し付けてくる。
インクの小瓶を晩冬の日差しに透かせば確かに宝石のような美しい赤が目に飛び込んでくる。
その赤で連想したのは、かつて見た赤と白のユニフォームを纏うシーウェイブスの姿だった。
今でこそあの青いユニフォームも見慣れたものだが、かつてあいつの纏う色と言えば赤だった。
(……あいつに手紙でも書いてみようか)
そう思い立ってみれば話は早い。
自分用に与えられた部屋に戻ると、小瓶のふたを開けてガラスペンの先をインクに浸してかりかりと文字を書き連ねる。
定期的に会っているはずなのに書くことは不思議と尽きないもので、結局便せん四枚にもなる友愛の台詞を書き連ねた手紙が出来上がっていた。
最後の一行に『返事は要らんので出来たら捨てずに取っといて欲くれ』と書き添えて封をした。
(あいつが捨てんといてくれたら上出来やな)
数日後、東北から一通の手紙が届いた。
送り主はシーウェイブスからで、書き添えてあるのは一言。
『捨てる訳あるか阿呆』


……ああやっぱ好きだ。


ただの神戸鉄海波の甘い話。
神戸行ったときに小瓶入りの神戸インク物語セットを買ったのですが、南京町フォーチュンレッド買えばよかったなと未だに少し思ってます(中山手ブラックを買ってしまった)

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