忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

オリオンを繋ぐ

子どものころ、釜石さんのところにトヨタさんと2人で行ったことがある。
光害のない三陸の真っ暗い夜の海を三人で散歩したのを今でもよく覚えている。
窓の外は大都市名古屋の光の海。
「ほんと、星空みたいだなあ」
トヨタさんに頼まれて名古屋の家の風通しに来ることは何度かあったけれど、そのたびにこうして窓の外の光の美しさに溜息を吐く。
名古屋の空は墨をぶちまけたように真っ黒で星が見えない。
だけれどこの家から見る名古屋の町の光は、子どもの頃に見た三陸の星々にも似た輝きがある。
指先でうっすらと光を繋いでいく。
あのビルの光が北斗星、あの光が冬の大三角形、流れていく車の光はさしずめ流れ星だろうか。
じっと窓の外の光の海を見つめていると、心の奥の棘が少しだけ抜け落ちる気がした。




フォロワさんからリクエストを頂いて書いた名古屋の話。

拍手

PR

カレーライス食わない?

Twitterでイチマルさん(@10_plus10 )からリクエストを頂いて書いた此花区と此花ネキのお話。



拍手

カニを食べる

あわらさんからカニを頂いた。
曰く加工中に足がもげてしまった売り物にならない奴なのだそうだが、以前『傷ものでもいいからカニ贈ってください』と冗談交じりに言ったのを覚えてくれていたらしい。
茹でて冷凍されたカニなのでとりあえず解凍するところから始めよう。
同封された達筆なメモ(手紙によると三国さんが書いたらしい)によれば、冷凍カニは一日かけて冷蔵庫で解凍するのが美味しいらしい。
(……という事は今日は食べられないのか)
しょうがないと思いながらとりあえず今日はイオンのレストラン街で夕飯を済ませることにした。

****

翌日、夜。
解凍されたカニを冷蔵庫から取り出し、まずは殻をむいてそのまま食べてみる。
「……美味しい!」
ぷりぷりのカニの身とエキスが口に広がってそのまますとんと落ちていく。
作っておいたぬるめの日本酒を流し込むと、本当に幸せな心地になる。
携帯が軽やかな着信音を奏でて来るので確認すればつくばさんだ。
『下妻、夕飯一緒に食べない?』
「いま貰い物のカニで晩酌中なんで無理ですかね」
『えっ』
「今夜は一人でゆっくりさせてください」
不満そうに了承の言葉を述べてから電話が切れる。
みんなでワイワイするのも嫌いじゃないけれど、やっぱり一人でのんびりしてるのはいいものだ。





拍手

牛牧衣織さんからのいただきもの

また懲りずにイラストを頂きました。ショタ名古屋君とトヨタさんの圧倒的親子みが最高ですね、
ちなみに名古屋くんとトヨタさんの服装のセンスが違うのは釜石が名古屋君に服をプレゼントしてるからだと言われました……まあそこは似ない方が良いよな……


拍手

ハロウィンを遊ぶ

千葉君から『京浜さん今日暇なら渋谷行ってみませんか』というメールが来た。
『どうして?』
『ハロウィンで盛り上がる町を見てみたいなって』
『そうね、行ってみましょうか。ハチ公像で待ち合わせで良い?』
『了解です』
携帯をポケットに戻してゆっくりと身体をあげ、外出用のコートを引っぱり出した。

ハロウィンを遊ぶ

小雨の渋谷に集う仮装した人々の群れの中で、いつもと変わらない私服で立っている千葉君は少し目立っていた。
ひらひらっと手を振ると「こんばんわ、」と声がかかる。
今夜だけはワインレッドの瞳が血糊のようにも見えてくる。
「こういうバカ騒ぎ嫌いじゃなくて良かった」
気にしないでという風に顔を振る。
幸い池上や渡田の方もこういうバカ騒ぎは嫌いじゃない方なのだ。もちろん私も。
そういった旨をぽちぽちと携帯に打ち込んで見せると千葉君が「ならよかった」と呟いた。
お祭り騒ぎに紛れて歩いていれば、小さな子供がひらっと手を振るので私も振り返す。
≪7つまでは神のうち≫というけれど今の子も見えてたのかしら、なんて考えてしまう。
「子どものときなら、鹿島や君津呼んでたんだろうけどなあ」
『遠慮なんて要らないんじゃない?』
「そうかもしんないんですけどねえ」
他社である二人の事はあまり知らないけれど、私よりも2人の方がよっぽど年が近いのだし気にしなくてもいい気がするけれど千葉君なりに思うことがあるのかも知れなかった。
『次会った時にトリックオアトリートすればいいんじゃない?』
私がそう告げれみれば「じゃあ京浜さん、





trickOrtreat
(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ?)



東日本製鉄所コンビがハロウィンの渋谷を歩くだけ

拍手

バーコード

カウンター

忍者アナライズ