忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

夏のデートは

ぷらいべったー再録。
うちよそカプ詰め合わせ、カプと一緒にお借りしたキャラの親御さんの名前も明記してあります。



拍手

PR

太陽が昇る海1

あの頃の俺にとって、八幡は太陽だった。
東京湾の片隅に一人だった俺を慈しみ育ててくれた八幡と、兄妹のように育った東京、そして従業員。
それがあの頃の俺の世界の全てだった。

太陽が昇る海

1965年(昭和40年)4月の君津は話題性に満ちた春だった。
長く続いた漁協との交渉や米軍の飛行ルートに端を発した騒動が収束し、八幡製鉄君津製鉄所が稼働したのだ。
目が覚めてすぐに俺が初めて見たのは、目の前に広がる春の東京湾とその光だった。
「いた、」
ぽつりと呟いたのは俺よりも少し大きな姿をした礼服に身を包んだ少女だった。
適当に伸ばした髪をざっくりとゴムで止めた彼女はじっと俺を見た。
「八幡ぁー、君津いたよー」
「ああ……ここにいたんですね、君津」
仕立てのいいスーツを着た彼に名前らしきものを呼ばれた時、唐突に全てを理解した。
自分の名前が君津であること、そして自分がこの製鉄所の付喪神であること、彼らは自分の兄弟分のようなものであることを、ここで自分は生きて死んでいくことを。
そして俺はじっと二人を見た。
「君津。あたしは八幡鋼管東京工場、あんたとは兄弟分になる。呼びにくかったら戸田でいいから。」
「戸田はもう少し愛想よくしたらどうです?」
「兄弟分なんだし別にいいでしょ」
「ああ、話がずれましたね。私が八幡製鉄八幡製鉄所です、どうぞよろしく」
八幡からそばされた手を受け入れて握手をし、そのまま事務所へと連れていかれた。
そうして俺は人々からこの製鉄所を守る付喪神として歓迎され、ここで暮らすことになったのだ。





次へ

幼少期の君津のお話です。たぶん7話くらいで終わるはず。
16.11.29東京の名前について修正。

拍手

どうでもいい福井とあわらの話

あわらの温泉に入りたい気分だったから、と告げて我が家にやってきた福井を私はあらあらと言う面持ちで迎え入れることにした。
ソファーに身体を横たえて冷たいクーラーの風に当たる間にお湯を沸かす。こういう時自宅に源泉を引いておいたのは正解だったなと思う。
「あわら、」
「はいはい?」
「……結城さんからお中元が届いたのだけれど、どうしたらいいだろう」
ここからはるか遠い北関東の地にある彼女の想い人の名を聞けばなるほどと言う気持ちになる。
家に来たのは相談のためなのだろう。
「羽二重でも贈ってみるのはどうですか?」
「去年のお歳暮に贈った」
「じゃあ……越のルビーのゼリーは?」
がばりと起き上がると、その手があったかと言う顔でこちらを見てくる。
つくづくうちの県庁所在地様は素直な子でありがたいと思う。
「ああ、お風呂が沸きましたね。夕飯も食べていきます?」
「邪魔にならない?」
「今日は三国も金津も不在ですから」
今日は女二人でいろいろ話しましょう、と告げれば彼女はこくりと頷いた。



せっかく福井嶺北組を独立させたのであわらと福井の話。

拍手

牛牧衣織さんからのいただきもの


原寸大はこちらから
Twitterで仲良くしている牛牧衣織さん(Gさん)から製鉄所組頂きました!
釜石さんの穏やかなジジイぶりと矢羽柄の着物珍しい……八幡もすごい穏やかな顔してる……(拝む)
ちなみに牛牧さん曰く「たぶんこれは釜石さんがいるからこその営業スマイル」とのことでした。わかる。

拍手

プールの底と夏

『筑西がプール行きたいっていうから砂沼行こう』
そんなシンプルなメールで誘われて、プールに来ています。

プールの底と夏

今回のメンバーは笠間・桜川・下館・筑西・結城・下妻という中々ににぎやかな構成だ。
「でも結城さんが来たのは意外でしたね」
「そういう事もありますよ、私だってたまには筑西や桜川と遊びたいですから」
筑西と桜川と笠間と下館は波のプールの最前列で浮かんでいるが、私と下妻は後ろの方でぼんやり浮かんでいる。
波を顔に思い切りかぶって下館が咽ているのが分かる。
面白半分心配半分の顔で下館を見る笠間を見て、ふいに気付く。
「……下妻、」
「はい?」
「下館もああいう顔、するんですねえ」
口では嫌がりつつもまんざらではない顔で答える下館と、心配そうな筑西と桜川。
私の知らない下館の顔が面白い。
「ほんとですね」
「あなたたちはよく似てますよね」
「どこがです?」
「下妻がつくばといるときと、今の下妻の顔」
そう言った瞬間に立った大きな波が、思い切り顔に直撃した。






某番組で砂沼サンビーチが取り上げられていたので久しぶりに県西組。
プール行きたいですね。

拍手

バーコード

カウンター

忍者アナライズ