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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

祝えないふたりの夜更け

『荷物届きました?』
八幡から狙いすましたようにメッセージが届いた。
荷物を受け取ったのを見てるのか?と聞きたくなる気持ちは置いといて、どうせだしと電話をかける。
「もしもし?」
『その様子だと届いたんですね』
「ああ、ちょうどさっきな」
『今年も鉄の記念日、おめでとうございます』
電話をスピーカーに切り替えてわきに置き、箱を空けながら話をする。
他の奴らからの分もちゃんと届いているが今回は後回しにして八幡からの荷物を開ける。
「……なんかえらいモコモコした洋服だな?」
『ジェ〇ートピケの寝間着と靴下一式です、最近は反物買うのも大変になってきましたしもうそっちは寒いでしょうから』
「確かにこいつはあったかそうだな、ありがたく貰っとく」
肌触りのいいもこもことした寝間着と靴下のセットは寒い日にはいいかもしれない。
ちょうど寝間着も寿命かな?と思っていたし、ありがたく使わせてもらおう。
『後で写真くださいね』
「お前なんか邪な気持ちで選んだのか?」
『気にしなくていいんですよ、ただ私があげたものを使ってくれてるのを見たいだけです』
「そのうちな」
若干引っかかるが考えないことにしよう。
とりあえず電話を切って服のタグを切ろうと改めて見てみると、フードに兎の耳がついていてすべて理解した。

(あいつはこんなじじいのうさ耳のためにこれを買ったのか……)

当然、寝間着はは永久にお蔵入りとなった。


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ただの八幡釜石。
おじじもジェラ〇ケ知ってたら回避できたろうに……(?)

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チーム色々、歌もいろいろ

「先輩のチームソング、渋すぎない?」
鍋をつつきながらそんな話がふいに出てきた。
「いいじゃん、覚えやすいし歌いやすいでしょ?」
「まさかあんな昭和の野球の応援歌見たいのが来るとは思わなくて吹いたもん」
「モチーフが六甲おろしだからねえ」
大阪でお馴染みの野球の応援歌をモチーフにしたのは公言していたはずだ。
……ただ、思っていたよりも変なウケ方しちゃってる気がする。
「知らない人が聞いたらアレ野球の応援歌に思われそう」
「いいんだよ。それに、東京音頭よりは応援歌っぽいじゃん」
「神宮球場への突然の風評被害!」
秩父宮でたまに漏れ聞こえてくる東京音頭を聞きながら、アレのどこで盛り上がるんだろうな?といつも疑問を感じていたものだ。
サンゴリアスもその気持ちはちょっとわかるようで表情に僅かな共感が滲む。
「ブラックラムズのあのラップの奴とかスタジアムで歌うのぜったい無理でしょ」
「まあ、確かにあれは合唱には向いてないよね」
「ライナーズのあの曲もさ、聞く曲としては良いけどねえ?」
「つまり先輩は声出し応援解禁が前提でああいう曲にしたわけ?」
後輩が訝しむようにそう聞いてくる。
言われてみればまあそうだよな、とちょっと思う。
覚えやすく歌いやすい歌を目指したのはそういう気持ちがあったような気がするのだ。
「そうかも。やっぱいずれはみんなで応援歌を歌いながらビールを飲むスタジアムにしたいんだと思う」
俺がそう答えると脳裏にスタジアムの景色が思い浮かぶ。
皆でビールを片手に応援歌を歌い、その響きを背に選手たちが走り出す姿。
「声出し解禁が待ち遠しいな」
「そうだね」

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ブレイブルーパスとサンゴリアス。

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シーズン前の普通の日々

*短編集です

*それが好きというものだ(ワイルドナイツ+サンゴリアス)
『しれっと書いてるけどお前、俺のファンクラブ入会勧めて良いの?』
作業しながらの通話の中でサンゴリアスが俺にそう聞いてきた。
「どれの話?」
『12月の強化試合のチケット案内のとこ』
「あー……そういやそんなの書いたね」
言われてみればという気持ちでしかないがサンゴリアスにはそれがよほど気になったんだろう。
「でもわざわざ強化試合に身に来るんだし、有望なファン候補でしょ」
『そこで俺の名前出してくるのかって』
「いいじゃない、ファンの総数が増えればお互い得だしね」
サンゴリアスが呆れ気味に「お前がいいならいいけどさ」とつぶやいた。
「まあ公式戦の時にうちのファン向けの席確保しといてくれれば十分だよ」
『それは担当者にも言っとく』

*好きな街の好きな景色(ブレイブルーパス)
いつも合宿で訪れる鹿児島の朝が好きだ。
練習前にちょっと早起きして、眠気覚ましも兼ねて朝の街をぶらぶらと歩く。
異国情緒すら感じる鹿児島弁の響きも、東京より暖かい風も、その一つ一つを飴を舐めるように味わう。
街を抜ければ錦江湾が見えてくる。
「……何度見てもすごいな」
朝日にきらめく海の向こうには桜島がドンとそびえたっている。
今朝は噴火していないがそれでも海に浮かぶ活火山は雄大だ。
「今日も頑張ろ」

*ハリネズミとマスコットガチ勢(ライナーズ+レッドハリケーンズ)
レッドハリケーンズからぬいぐるみの試作品を見て欲しい、と言われた。
「なんで俺?」
「第三者の意見が欲しかってん」
そう言って黄色と茶色のハリネズミをもちもちと触ってみるが正直俺にはよぉわからん。
マスコットに熱意を注ぐタイプでもないし、可愛いとは思うけど他に思う事はない。
「まあ、可愛いんと違う?今まで使ってたハリーくん?あの子の弟っぽいし」
「他人の空似って事になってんねんけど」「そか」
もちもちとマスコットを撫でてみる。
うちのラビナーのぬいぐるみとか出したら売れるんやろか?ライナマンはぬいぐるみ向いてなさそうやなあ……。
「こういうのはブラックラムズのほうが熱意あるからあいつに聞いたらええんやない?」
「東京まで行くのがめんどい」
「それもそか」

*東花園にえんじ色(ライナーズ)
地元メディアが俺を応援するクラウドファンディングを始めるらしい。
何でも駅をうちのチームカラーで染めるための資金集めらしい。
「こういうことしてくれる人ってホンマ貴重よなあ」
俺も自腹切って課金しようかと思ったけど普通に金欠で出来ないのが残念だが、仕方ない。
「……とりあえずレッドハリケーンズとスティーラーズとサヤにクラファン出資のメールかな」
これでも自分の駅が自分の色になる日が楽しみなのだ。

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ハロウィンに食べたいかぼちゃのほうとう

スティーラーズが通販で全身黒タイツを買ってきた。
「なにそれ」
「ハロウィンの仮装ですよ、ほら毎年選手が仮装する写真ネットにあげとるやないですか」
「もうそんな季節なのねえ……去年のムキムキ赤ちゃんとかすごかったわよね」
「此花さんは何でかハロウィンとかクリスマス明るいですよね」
「あれはお隣がUSJだからよ」
そんな話をしていたら、ハロウィンっぽいものを食べたくなった。
ハロウィンと言えばジャック・オー・ランタン、つまりかぼちゃ。かぼちゃと言えばー……
(かぼちゃのほうとうかしらね)
いきなり和に転がってしまったけどこのところ夜はめっきり寒くなってきたのでちょうどいい。
うん、かぼちゃのほうとうにしよう。

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ハロウィン当日。
スティーラーズが全身黒タイツに猫耳をつけて帰ってきた。
ふさふさの尻尾もついてるし耳にはオレンジのリボンもついているのだが、絶妙にかわいくない。
「……なんかキャッツみたいね」
「あれ黒猫出てましたっけ?」
そんな事を言いながら台所で手を洗い、プロテインを準備しながら私を見た。
大きくてムキムキの猫コスプレおじさんと思うとあんまりかわいげはないが、ビジュアルとしてはまあまあ面白い。
(あとで加古川に写真送っておきましょうか)
「姐さんもう鍋ええんとちゃいますのん?」
プロテインを一気飲みしてシェーカーをすすぎ始めたスティーラーズに言われてコンロを見ると、鍋が沸騰しかけていた。
ばっとコンロの火を落として煮え具合を見るともう余熱で大丈夫そうだ。
「食卓拭いといて」
「はーい」
副菜は作り置きの秋野菜のマリネ、あとは季節限定のビールが一本あればいい。
全部並べればもう十分な夕食である。
「ハロウィン言うか秋って感じですねえ」
「でも元をたどればハロウィンは収穫祭なんだし、ちょうどいいんじゃない?」
「そうですねえ、ほないただきます」
「いただきます」
なおほうとうを啜る黒猫のスティーラーズの絵面が面白くて、こっそり写真を加古川に送ったらものすごくもめたのはまた別の話である。


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神戸ネキとスティーラーズ。
ハロウィンのコスプレはスティーラーズの公式インスタで見れます。

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パウンドケーキでお祝いを

合同練習の隙間に国体の様子を確認していたら、スティーラーズにキレられた。
「人との合同練習中によーそんな浮ついた表情しよるなー?例の彼女か?うん?怒らへんから正直に言うてみ?」
マジでガチギレ5秒前なその表情に「それマジで怒られる奴じゃん」とぼやいたら、強制的にスマホを取り上げられた。
「ちょ、俺のスマホ!」
「……栃木国体の中継か、女子のラグビーって事はやっぱお前の彼女の件やないか」
呆れ気味にため息を漏らすとスティーラーズは勝手にスマホの電源を切ってスタッフに投げ渡した。
「練習終わるまで預かっとくから練習に集中しぃや」
―その日の夕方―
合同練習が終わり、ようやくスマホを返してもらうとパールズからLINEが来ていた。
『優勝したよ!三重県がラグビーで二冠!』
一緒に記念写真も送られてきて思わず変な声が出そうになりながら『おめでとう!』と返事を打つ。
「その顔は優勝したんか」
「うん、帰りにお祝いのケーキとか用意したいんだけどお勧めある?」
「そんなすぐに帰って来れへんやろ、どうせなら手作りでもしたらええんやないか?」
「俺お菓子作りとか自信ないんだけど」
「パウンドケーキはどないや、惚れた相手の手作りほど嬉しいもんはないで?」
スティーラーズの言い分には納得させられるものがあり、結局押し切られるようにパウンドケーキを焼くことになったのであった。

****

金曜日、きょうは休みだったので一日料理を試してみることにした。
スティーラーズに紹介されたレシピサイトの記述を元にパウンドケーキを作ってみると、思いのほかうまく出来た気がする。
「確かパールズが戻るのは土曜日だっけ」
妙に紅茶に詳しいスティーラーズに勧められたお茶と一緒に色んなパウンドケーキを作ってちょっとづつ出してあげたら喜んでくれるだろうか。
「……うん、たくさん作ろ」




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ヒートとパールズとスティーラーズ。
ラグビー三重県勢アベック優勝おめでとうございます!

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