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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

水島ちゃんのちょっと悲しかった話

二人そろって夜勤が入った土曜日の朝、家に戻ると水島がちょっと落ち込んでいた。
「……水島?」
「録画してた所さんの奴なんだけどさ、」
水島が口に出したのは金曜の夜に放送された番組の話だった。
確かテレビの取材が入ったのでウキウキで取材を受けて、業界紙の記事にもなったアレの事だろう。
「思ったより放送時間短かった……出演者のサインより一時間ぐらい流してもらうよう頼んでもらえばよかった……」
水島の凹みポイントは察せられた。
結構気合い入れて取材対応してたのに思ったより短いというのが凹みポイントらしい。
「番組の1コーナーだもの、ある程度は仕方ないわよ」
「どうせなら番組の半分ぐらい使って欲しかったなって……」
「それに水島、1時間番組だってCM挟むから実質50分ぐらいしかないんだし、ね?」
「実質50分のうちの30分ならほぼ半分が私だった……?」
ちょっと水島が気力を取り戻してくれた。
「あったかいもの食べて一緒に寝たらもう一度見返しましょうよ、水島の一番カッコいいところ流してくれてるかもしれない訳だし」
「そうだよね!福山のおっぱい枕で寝たら元気戻るよね!」
「うんうん、そうと決めたらごはんにしましょ」
シレッと一緒に寝ることが決まってしまったがそこは大目に見てあげよう。
朝ごはんに購入したパンと牛乳を温めに台所へいざなうと、水島も後ろからひょこひょこついてくる。
(まあ、そんな水島が可愛いから半世紀も一緒にいる訳だしね)
空腹と睡眠欲が落ち着いたら一緒にカッコいい水島を見届けよう、そんな気持ちで甘いホットミルクを作るのだ。


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福山と水島。

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らぐぶら。(国代表級ラグビーチーム擬人化)

*基本設定
ノーザイドボーイズと同じ世界観で、15人制男子代表は協会の代理としてノーザイドボーイズ組に出演予定。
正式タイトルはらぐびーぶらざーず。
代表が複数いるため人間のような名前を使って呼び分けられている。
7人15人代表のみが実兄弟で、他は別協会所属のため親戚のようなもの。
むろん国外にも代表チームの擬人化がいるが特に出す予定はない。
ロゴやチームの愛称にちなんだ外見的特徴を持ち、日本代表の場合は桜にちなんだ特徴が外見に現れる。これは外国代表も同一。

・15人制男子日本代表/ブレイブブロッサムズ(勇桜いさお)
髪の毛が枝垂れ桜になっている長髪の青年。
しっかり者の長男として周りの面倒を自主的に見ている。
ノーサイドボーイズ組のまとめ役も兼ねており、協会の担当者として出てくることもある。
サンウルブズのことは自分の子供同然の存在として積極的に面倒を見ていた。

・7人制女子代表/サクラセブンス(桜七さくな)
キャピキャピ系長女。
髪の毛が桜の枝と同じ役割をしており、八重桜の咲いた髪を編み込みにしている。
長女ではあるが少しマイペースで、周りの諍いを鎮めてくれる調停役。
太陽ウィメンズ組のまとめ役もする。
兄のことは嫌いじゃないけど特別好きでもない。
七桜と一緒に五輪出るの楽しい!

・7人制男子代表/セブンスジャパン(日七人/ひなと)
兄の影に隠れがちな次男。
黒髪をスポーツ刈りにしてるせいで左耳の付け根から直で八重桜が咲いている。
普段から兄に知名度で負けてるという感覚があり、ひねくれたところがある。
日々の中で兄と対立しがちで口を尖らせることも多いが、姉にだけは心を開いており姉と共に五輪の時期になると元気を出す。

・15人制女子代表/サクラフィフティーン(桜十五さとこ)
姉よりもまだ小柄な成長期女子。
枝垂れ桜の髪を長めに伸ばしてポニーテールにしている。
いまは七桜よりも小さいがこれからまだ背が伸びると信じているヤンチャ盛り。兄弟からの期待も熱い。

・タグラグビー(しっぽ)
桜色の毛並みをした子猫で、四兄弟と一緒に暮らしている。
尻尾を抜いてもすぐ生える謎機能がある。
代表チームがないせいか人間の姿では無い。

・車いすラグビー日本代表(ウィル)
車いすメガネおにーさん。
黒髪黒眼だが瞳の中に赤い丸が潜んでいる。
こんな名前だが本人は日本生まれ日本育ち。
握力はそんなにないが車いすを漕ぐのはめちゃくちゃ早い。体育館内の競技のため色が白め。

・デフラグビー(嵐)
静かにニコニコしてるタイプに見えて実はすごく饒舌。本人の手話が自動翻訳されて周りの脳に直接届けられる不思議機能がある。
桜色を帯びた黒髪をタツノオトシゴに似せたオールバックにしている。
野武士とちょっとばかり縁があり、仲がいい。

・13人制ラグビー(サム)
浪人風の流し髪と和装の細身の青年。
勇桜や桜七との血縁関係はなく、お互いに基本無関心。独立独歩。

・タッチラグビー
性別不詳美人。
四兄弟からは練習競技と思われているのが気に入らない。

・ビーチラグビー(若)
こんがりよく焼けた肌の茶髪お兄さん。
このメンツで唯一寒さに弱い(夏がオンシーズンのため)生粋の夏男。
元々15人制の選手が考案したので四兄弟とはそれなりにいい関係を築いている。
ちなみに名前は考案者の若狭さんの名前をとっている。

・ブラインドラグビー
作中最年少。グラサン性別不詳。

*以下海外15人制ラグビー代表チーム擬人化
・オールブラックス
頭に白銀のシダ(シルバーファーン)がアホ毛のように生えてる黒髪黒眼の青年。
・スプリングボクス
スプリングボックの角を持つ金髪緑の目をしたムキムキお兄さん。
・ロスプーマス
ジャガーの耳と尻尾を持つ青い瞳のお兄さん。
・イーグルス
鷲の翼を持つ堂々たるイケメン。割と色んなスポーツの経験がある。
・メイプルリーフス
メイプルシロップの匂いがするお兄さん。
・フライングフィジアンズ
蛍光ピンクのピアスをした黒髪黒眼に濃い茶色の肌をしたお兄さん。ご陽気。

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海風に乗せて声援を

夕食のサンマを焼いているとスティーラーズが「電話終わったで」と告げる。
「どうだった?」
「まあ多少気落ちするもんはあったっぽいな、でもまあしゃーないって感じやったわ」
七輪で焼いたサンマの匂いが晩秋の風に乗って鼻腔をくすぐる。
「シーウェイブス、さんまの具合はどうじゃ?」
「もう少しですかね」
「スティーラーズも寒くないか?」
「いや、平気ですわ」
釜石さんが「ならもう少しで米も炊けるから」と言って台所に戻る。
今日はスティーラーズと釜石さんと自分という取り合わせで夕飯をご馳走になるついでにポルトガル戦の中継を見ることになった。
「なんか今日は色々あったわ」
「本当にな、取材もあったし明日の試合準備もあるのになあ」
苦笑いをしながらサンマの焼ける香ばしい匂いを嗅いでいるとお腹が空いてくる。
「今日の試合のスタメン、お前のとこからだと誰が出るんだった?」
「スタメンやろ?りょーへーさんだけやな。ぐーくんとイシちゃんベンチやから。リーチさんの復帰で話題全部持ってかれたよなあ」
「そりゃーあの人は別格だしな」
ひっくり返した感じからしてもう頃合いだろうか。
大皿にサンマを盛り付けると「美味そ」とスティーラーズが呟いた。
ちゃぶ台には副菜の野菜たちに豚汁の鍋、そして炊き立てごはんの詰まった炊飯器。
「ちと狭くてすまんな」
釜石さんが苦笑いしつつ小さめのどんぶりに白米を盛ってくれる。
「いや、昔みたいでこれはこれで俺は嫌いやないですけどね」
「ならいいんだが。まだキックオフまで時間もあるからこの間の敗戦を振り返りながら今日の試合の事でも考えるか?」
「さすがにそれは飯が不味くなるんでちょっと」
「じゃあポルトガルの試合を見よう、あんまりポルトガルラグビーって知らんし」
「ほんならそうしましょ。いただきます」
「「いただきます」」
応援の活力を得るためサンマに箸を延ばす。
数時間後、潮風に乗せてはるか遠くのポルトガルへ思いを届けるために。



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シーウェイブスとスティーラーズと釜石おじじ。
ポルトガル戦は日本時間きょう26時キックオフ!明日予定がある人は無理せず寝よう!
あと日曜日(14日正午)は二人の試合もあるのでよろしくね。

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さよならの代わりに

アスリートがアスリートで居られる時間は短い。
それは自分の感覚でたとえるなら桜が咲いて散るような儚さで、時にそれを見送り時に違う形で残ってほしいと頼んだ。
それでもここを去る人の事を止められたことは一度だってない。

「トムさんもどうせならうちで復帰してくれたらなー……」

液晶画面の向こう側。
日本ラグビー界への電撃復帰とシャイニングアークスへの入団を報告すその人は、俺が泣きながら見送った人だった。
本人から電話でアークスんとこに行くと報告されたときは正直ちょっと泣いた。
あんまり悲しくて『日本のラグビー恋しなったんならうちで復帰したらええやん』という事も出来なかった。
だってわざわざスタッフだけやのうて俺にも報告してくれたんやぞ?俺何の権限もないのに。つまりそれは本人なりの誠意な訳で。
そんなもん見せつけられたらもう何も言えへんやん、俺。
うちとの契約解除文章を出して一時間も経たんうちに入団会見やるシャイニングアークスの根性は正直どうかしてると思うけどな?まあ俺がギリギリまで出したなかっただけやけど。
臙脂と青のユニから青と黄色のユニフォームへ。それだけなのに全然違う人に見える。
今更泣いても仕方ない。ただせいぜい、シャイニングアークスの所で大事にされてくれという祈りを込めてこうつぶやくのみだ。




「シーユーアゲイン、ミスター・トンプソン・ルーク」

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ライナーズの独り言。しゅーひがさんの記事読んでて思いついたネタ。

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がおにゃっ!

仕事と練習の合間の短い時間に打ち合わせをすることになった。
「シーウェイブスお疲れさん、元気しとった?」
『何とか無事にな』
「とりあえず確認したいんやけど、お前俺との試合の日にマスコット発表ってホンマなん?」
『ああ、ちょっと事情があって報告が少し遅くなったがそのつもりだった』
「あー……せやったらうちもコーロクン連れてこれるか考えんとな」
そうぼやきつつメモを取る。
コーロクンの予定もあるので色々詰めておく必要がありそうだ。
「というか、お前んとこに虎のマスコットおったやん。あの子らは?」
『なかぴーのことか。あれはもともとファンが自主的に準備してくれたマスコットで所属はうちじゃないぞ?』
「せやったん?!」
『所属は地元の薬局で、あくまでうちのサポーターだ。今度出すフライキーはうちの所属で選手志望だぞ?』
詳細の乗った公式サイトのページを送ってくれたので確認したら本当だった。
なんか試合会場で大漁旗振って応援してくれてるイメージしか無いわ、と思いつつ一通り目を通す。
「そういう感じやったんか」
『ああ。それにずっと手弁当で応援してくれたなかぴーにこれ以上無理はさせられんしな。
自前でマスコットを持ったほうがこの先活動の幅も増やせるし、グッツのレパートリーも増やせる』
「せやなあ、俺も需要あればコーロクングッツとか作ろかな」
『いいな。コラボグッツも機会があれば作れるな』
「マスコットどうしのコラボグッツか、女子受けしそうやしええな。今からやと少し急すぎて納期きついか?」
メモを取りながら『それは来年でええじゃろ』とシーウェイブスが言う。
まあさすがに急よな、という事でこれは来年以降に後回しにする。
『マスコット人気も侮れんものがあるよな。ラムまるくんとか』
「あー、アレすごいよな。あのデカいぬいぐるみめっちゃ目ぇ引くし次世代のサポーターの涵養に一躍買うてくれるもんな』
『うちもあれぐらい人気のマスコットにしたいし、デカいぬいぐるみ作るか検討してみるか』
「でも着ぐるみ作ったばっかやろ?意外にぬいぐるみもって高ぉつくって言うてたで」
『じゃあ検討程度にしておくか』
マスコットを巡る話し合いはもうしばらく続きそうだ。



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スティーラーズとシーウェイブス
新マスコット楽しみですね

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