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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

牛牧衣織さんからのいただきもの

いつもお世話になっている牛牧衣織さん(@okina_sosaku)さんから誕生日祝いに頂きました


わあいおじじ、冬おじじあかベこだーい好き!ってなりながら受け取ってました。


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ニッカさん、秩父宮へ行く

Twitterでお世話になっているヰマチさん(https://raiot.net/imachiwhisky)宅のお子さんをお借りしてのお話。


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今年の優勝者は今年のうちに!

「今年は決勝早いよなあ」
ずずずっと音を立てながら熱いホットチョコレートを啜るその人に「まあ今回は特別ですからね」と返す。
2019年のワールドカップに向けてリーグ戦は短縮日程となったため、年内の優勝決定戦という珍しい事態となった。
「今季の優勝今季のうちに~って事やろかね?」
「あんまり上手くないです」
「上手いボケはライナーズとかレッドハリケーンズ(※)に期待したって」
「さいですか」
赤と黄色の入り乱れる秩父宮で自分で作って持って来た(※2)ホットウィスキーに口をつけながら、三年連続でここに辿り着けるほど強くなった自分自身に心から拍手を送りたくなった。
今回の決勝の相手が昨シーズンからずっと優勝を競い合ってきたワイルドナイツではないのは寂しいけれど、だからと言って手抜かりは無い。
準決勝で延長になったことによる疲れももう完全に抜けきっている。
「なあ、俺とお前どっちが優勝すると思う?」
「もちろん俺ですよ」
「俺はうちが優勝すると思うけどな、今年の俺は調子がええねん」
お互い準備は万端、負ける気はゼロだ。
決勝の舞台は整った。
きょう、最高の舞台へ二人で。​​​​​​​


--日本選手権決勝は15日14時キックオフ!--


サンゴリアスとスティーラーズさん。
ぴくぶらのお題企画用に書いたものをこっちにも。

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おやすみなさいと言ってくれ

枕元に置いておいた携帯電話に『お疲れさん』という短いメッセージが届いた。
送り主は案の定というか、スティーラーズからで一緒に呑んでいたらしいヴェルブリッツの写真も添付されている。
『そっちこそお疲れさまだろ、あと日本選手権決勝進出おめでとう』
『おう、そっちはまだ残留決めてないんか?』
『次の試合に持ち越しだな』
『そっか』
短い文字のやり取りを繰り返していると声が聞きたいと思う。
あの柔らかな神戸訛りで名前を呼ばれるのは好きだし、多少なりとも惚れた相手の声を聴くのは心地が良いことだった。
『電話してええ?』
いいぞ、と短い返信を送ればすぐに電話がかかってきた。
通話ボタンを押せば「もしもし」と柔らかい響きがした。
「おう」
「……なあ、俺の試合は見たん?」
「試合が終わってからネットで結果は確認した。疲れたろう」
「疲れへん試合はないやろ。80分走って叫んでしとったら誰でも疲れる」
「それもそうか」
試合とその後の打ち上げも終わってのタイミングだから疲れも多少は抜けたろうが、ぼちぼち眠りにつきたい頃合いだろうに電話を寄越してくるのはそれだけ恋しいような気持があるからなのだろう。
シーズン中はタイミングが合わないと会える機会もないから、寂しいのだ。
「ほんと疲れたわ」
「そりゃそうだろう、もう寝たほうが良い」
「……ん」
これはたぶん俺の方から言わないと切らない奴だな、と察してしまう。
「おつかれさん、きょうはしっかり寝ろよ。おやすみ、コベルコスティーラーズ」
「おやすみ」
そうして電話越しの相手は喋らなくなり、しばらくすると電話越しに寝息が響いてきた。
一晩かけて釜石へと帰るバスの揺れと電話越しに聞える寝息を子守歌に俺はそっと目を閉じた。



ただのV7いちゃいちゃ。
決勝もどうなるのか楽しみですね

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イルミネーションと白ワイン

試合後の打ち上げも兼ねた観光として足を延ばした足利のフラワーパークは園内じゅうが光の海と化してる。
行きがけに購入した地元産のワインを紙コップに注ぎ、地元の肉や揚げ物を肴に今日の試合について好き勝手言い合うのを横で黙って聞いていた。
「シーウェイブスさん、お酒進んどらんのう」
「……気分じゃなくてな」
ブルーズ―マーズが案じるようにこちらを見たが、今日の負け方が負け方だけに腑に落ちないというのが素直なところだった。
キューデンヴォルテクスの方は生来酒を好む方であるらしくぐいぐい飲んでいるし、レッドレグリオンズの方も今日は気分良く呑んでいるから自分が全然飲んでいないのが目立ってしまう。
「まあ、そがぁな日もあるじゃろうなあ」
「少し散歩してきてええか、せっかくなら園内見て回らんと面白くなかろう?」
「ほんなら三人でここで飲んでますけぇ」
ワインを手にふらりと立ち上がると光の海に包まれた園内を歩き回って見つけた居心地の良さそうなベンチに腰を下ろした。
ポケットから携帯を引っぱり出すとトップリーグの方の結果速報が出てきて、そこにはスティーラーズの名前も浮かんでいてその顔を思い出していると電話が鳴った。
『元気か?』
その電話の主はスティーラーズその人で、やれやれと笑ってしまう。
「お前さんタイミングが良すぎるぞ」
『偶然やな、そっちはまだ足利か?』
「おう、打ち上げがてらイルミネーション見とる」
『男四人でイルミネーションかい』
「この先足利なんぞ来る機会無さそうだからな、こっちの名物らしいし見に行くかってキューデンヴォルクス……いや、お前さんには香椎と呼んだ方が分かりいいか」
『へー、あいついま調子アカンみたいやのに元気やねえ』
「そうしないとやってられんこともあるさ」
ちびりとワインを口に運ぶ。
目の前には藤の花を模したイルミネーションがきらきらと瞬いており、それを肴に甘めのワインで体を温めていた。
『お前さんもか?』
「さあ、どうだかな」
『俺相手に嘘ついてどないするん?』
その言葉に虚を突かれたような心地になってしまい、一瞬紡ぐべき言葉が出て来なくなった。
『俺の前でくらい、素直になってもええんやぞ?せっかく敵として優勝競い合わんでいい立場なんやから』
「……お前今日の試合結果把握したうえで連絡してきたな?」
『一点差で逆転負けしてセカンドステージ2連敗、やろ』
「性格悪いな」
『お前かて俺が今どうなってるか把握してるやろ?」
「順位決定戦で四強入りして15年ぶりの優勝狙える状態になったことなら把握してる」
『ならお互いさんやないか』
電話越しにくつくつと笑うのを「意地が悪い」と呟くと、悪うございましたねーなどと言い返してくる。
本当に妙な仲になってしまったものだと思う。お互い接触は多くなかったのに意識してしまう、そんな存在がいる事は幸福なのか否かはよく分からない。
しかしほんの少し、気が楽になって気がする。
「なあ、」
『うん?』
「優勝しろよ」
『そっちは間違って降格せぇへんようにな』



シーウェイブスとブルーズ―マーズとスティーラーズ。
足利行って来ました記念に。

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