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コーギーとお昼寝

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えきびとさんといっしょ

エリコさん宅のちちぶららいふコラボ小説。
長瀞→熊谷(野武士は2人が付き合っていると思っている)&野武士→サンゴリを含みます。

4月1日、パナソニックスポーツの設立に伴うあいさつ回りをこなしながらようやく熊谷に戻ってきた。
新たに会社としての責務を背負った長兄(※パナソニック硬式野球部のこと)が手土産の品として用意してきた粗品・チラシ・れんこん焼酎―これは本社のある大阪府門真市の名物である―をぶら下げて回ってきた訳だが、まだ熊谷市内にもご挨拶に行くところがいくつかある。
役場と、いくつかの関連施設、そして秩父鉄道さんのとこである。
駅のほうはさっき行ったがちょうど駅人さんは本社のほうに集まっているとのことで、そっちに寄っていくことにした。
「うぉわ!ワイルドナイツさん?!」
熊谷駅さんがビビり気味に、持田駅さんや御花畑駅さんなどが「ラグビーの人だ~」と緩めに歓迎してくれる。
「お久しぶりです、新会社のご挨拶で来たんですがちょうど全員揃っていて助かりました」
「あー、いえいえ」
「これ本社から持たされた手土産です」
お土産セットをまとめた袋を渡して「なんかいつもすいませんねー」などと言う話になる。
「お気になさらず、金は上から出てるので」
「電球型の瓶だ、うわ懐かしいな~」
「門真名物の焼酎ですよ」
そんな話をしてるときつい視線が奥のほうから飛んでくる。
また長瀞さんである。
よほど悋気が強いのか俺が熊谷さん狙いだと勘違いしてる節があるんだよな、あの人。
「面倒な男がいると大変ですね」「なんのことです?」
熊谷さんは気にしていない方針らしい。
ついでなので多めに貰って来たメモ帳・ボールペン・新会社のチラシなどをほかの駅人さんに粗品としてお渡しし、ついでに直近の熊谷ゲームの宣伝もしておく。
「機会があれば見に行ってみようかなあ」と持田駅さんが言うので「ご要望があればチケットご用意しますよ」と返す。
この人は何となく子供っぽい雰囲気で癒されるから好きだ、性愛対象範囲外だが。
長瀞さんにも渡しておくと「おい、」と耳打ちされる。
「やらねえかんな」
「……俺はデカくて強いのを組み伏せるのが好きなんで」
熊谷駅さんはいい人である。明るく素直で、周りから好かれるのもよく分かる。
ただちと身長と体重が足りない。あと15センチは欲しいし、筋肉も一般人の範疇でしかない。
(まあ、それに今一番組み伏せたいのはあいつだけだしな)
明るい黄色のよく似合う筋骨隆々の美しい男から優勝旗とともに心と肉体を簒奪したいのだ。
「ワイルドナイツさん、決勝出たら応援に行くんで」
「出たらじゃなくて出ますよ、サンゴリアスが待ってますからね。では、本日はここで失礼します」

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