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コーギーとお昼寝

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パウンドケーキでお祝いを

合同練習の隙間に国体の様子を確認していたら、スティーラーズにキレられた。
「人との合同練習中によーそんな浮ついた表情しよるなー?例の彼女か?うん?怒らへんから正直に言うてみ?」
マジでガチギレ5秒前なその表情に「それマジで怒られる奴じゃん」とぼやいたら、強制的にスマホを取り上げられた。
「ちょ、俺のスマホ!」
「……栃木国体の中継か、女子のラグビーって事はやっぱお前の彼女の件やないか」
呆れ気味にため息を漏らすとスティーラーズは勝手にスマホの電源を切ってスタッフに投げ渡した。
「練習終わるまで預かっとくから練習に集中しぃや」
―その日の夕方―
合同練習が終わり、ようやくスマホを返してもらうとパールズからLINEが来ていた。
『優勝したよ!三重県がラグビーで二冠!』
一緒に記念写真も送られてきて思わず変な声が出そうになりながら『おめでとう!』と返事を打つ。
「その顔は優勝したんか」
「うん、帰りにお祝いのケーキとか用意したいんだけどお勧めある?」
「そんなすぐに帰って来れへんやろ、どうせなら手作りでもしたらええんやないか?」
「俺お菓子作りとか自信ないんだけど」
「パウンドケーキはどないや、惚れた相手の手作りほど嬉しいもんはないで?」
スティーラーズの言い分には納得させられるものがあり、結局押し切られるようにパウンドケーキを焼くことになったのであった。

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金曜日、きょうは休みだったので一日料理を試してみることにした。
スティーラーズに紹介されたレシピサイトの記述を元にパウンドケーキを作ってみると、思いのほかうまく出来た気がする。
「確かパールズが戻るのは土曜日だっけ」
妙に紅茶に詳しいスティーラーズに勧められたお茶と一緒に色んなパウンドケーキを作ってちょっとづつ出してあげたら喜んでくれるだろうか。
「……うん、たくさん作ろ」




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ヒートとパールズとスティーラーズ。
ラグビー三重県勢アベック優勝おめでとうございます!

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