忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

火炎の子供たち2

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。






きっかけは桃井の小山城攻めだった。
「結城殿、これでもう戻れませぬぞ。」
「これを見せるために私を無理やり連れてきたのですか?」
「あなたは小山殿の顔をちゃんと知ってるはずだ。」
走って逃げる童がいる。
・・・・・・小山だった。

火炎の子供たち

(小山・・・・・)
あのとき結城方の人間である事よりも、小山を保護する事を思わず優先した。
とっさに駆け出して、名を呼んだ。
「小山!」
「・・・・・来るな」
「え?」
「いまあなたは僕の敵だ。いくら親戚であったとしても白川結城家につき、幕府方についた以上は幕府方の人間であり続ける。」
頭の一部が血で覆われている、明らかに無事じゃない。
「結城ではなく私個人の命令です、ついて来なさい。」
本当はむこうが本家筋だけれどもそんな事は気にするか。
「嫌です」
「・・・・・・これだから若武者は」
「これは僕のあり方の問題です、貴方には関係無い。」
そういうのは若造の台詞だ。
「もって行きなさい」
「要りません」
「持って行けと言っているでしょう」
少し悩んでから何も言わずに去って行った。
「さっきのが小山ですね」
「そうです。」
敵宣言をされたなら、此方とて本気でやろうではないか。
「面白い」

*           *

「結城」
「はい?」
「篭城準備をせよ」
分かりました、と頷けば走りだした。

(1年分の食事に武具や人手、とにかく用意せねば・・・・)

合戦は始まっていた。













                    つづく

拍手

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

バーコード

カウンター

忍者アナライズ