忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ある若者が娘に恋をした

ぐずぐずと悪い天候が記憶の奥で泣き叫ぶ。
「・・・・・結城、そっちに行っていいか」
「遠慮します。またあの日のことを思い出したんですか?」
「そうだよ、消えてくれねぇんだ」
頭の中で浮かんでは消える慰めの声。
同時に流れるクラシックの悲惨なこと!
Ein Jüngling liebt ein Mädchen,
(ある若者が娘に恋をしたが、)
Die hat einen andern erwählt;
(その娘は別の男を選んだ。)
Der andre liebt eine andre,
(だがその男は別の娘を愛し、)
Und hat sich mit dieser vermählt.
(結婚してしまった。)

止めに行くべきだろうか、と一度思うがどうしようもないと思い諦める。
「あなたもまぁ大きな思い出を背負ってしまったものですね、気持ちは分からなくもありませんが。」
「そうだよ、とりあえず今から酒もってそっち行くわ」
失恋を未だに引きずる三十路に呆れつつも、ぼんやりとつづきに耳を傾ける。
Das Mädchen nimmt aus Ärger
(件の娘は腹を立て)
Den ersten besten Mann,
(手近な男を選んだ)
Der ihr in den Weg gelaufen;
(そいつはばったり出くわしただけの男だ。)
Der Jüngling ist übel dran.
(あの若者の惨めなこと。)

「まったく・・・・いい加減止めて欲しいところですね。」
この曲の若者に比べればまともな失恋だと言うのに、と呟きながらもつまみの準備を始めた。















                         おわり
はた迷惑だなぁと思いながらもついつい同情してつまみの準備をする結城と、真壁さんが忘れられないおっさ、もとい笠間のお話。

一応、下笠ルートも私の中にあるけど無理すぎた。
何故ならネタが無い。orz

拍手

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

バーコード

カウンター

忍者アナライズ