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コーギーとお昼寝

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特に大したことのない休日の話

よく晴れた金曜日だった。
金曜日が休みなら映画でも見に行きませんか、という誘いを貰ってのこのことハーベストウォークにきた僕と結城さんは何故かアイスを食べていた。
シングルコーンのアイスが二個、彼の手元に並んでいる。
「とりあえずバニラと季節限定のさくらにしたんですけどどっちにします?」
「じゃあ、さくらで」
淡いピンク色のアイスは確かにこの季節らしい色をしていて、惹かれる気持ちはなんとなく分かる。
「それ、少し味見させてもらっても?」
「どうぞ」
刺さっていた匙でアイスをひと掬いして差し出すと、それを受け取らずにそのままぺろりと口に放り込んでいく。
「……なんか、塩っけありますねこれ」
ぱくりと食べてみると確かに塩っ気がある。
しかし桜の風味がしっかり香り、祝い事の席に出されるさくら茶を彷彿とさせた。
「どうぞ、」
「どうも」
バニラアイスがひとさじ差し出されると、口直しにひとくち貰った。
……うん、普通のバニラだ。
「下手にチャレンジするもんじゃないですね」
「嫌なら私食べますけど」
「結構です」
さくらアイスをもくもくと飲みこみながら、なんだか今日は妙に平穏な気がした。




特に何てことない結城小山。
某ピンク色のアイス屋のさくらアイスはマジでさくら茶の味がしました(食べた感想)

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