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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

データベース、はじめました。

ある日の本社会議室。
京浜、千葉、水島、福山が小さな会議室に揃い踏みしていた。
「ただいまー」
コンビニの袋片手に戻ってきたのは水島だ。
燃えるような赤い瞳は千葉との血縁を感じさせ、細身のパンツスーツに夏物の薄青のシャツという組み合わせに若々しい容貌も相まって新社会人のようにも見える。
全員分の冷やし中華と麦茶の紙パックを机の上にドンと置くと、ついでに持ってきてくれたらしい紙コップを手渡してくる。
「買い出しありがとう、水島」
紙コップを受け取った福山がにこやかに返事を返す。
ノンフレームのメガネ越しに向けられる視線はどこまでも愛情に満ちている。
「いやいやふくちゃんのお願いならしょうがないよー、千葉に―さんもそう思わない?」
「はいはいリア充リア充」
「羨ましい?」
「別に?」
京浜が千葉を宥めるように麦茶を注いで差し出すと「どうも」と麦茶を受け取ってくれる。
福山と水島は元から幼馴染で昔から仕事がらみでの行き来もあったと聞いているけれど、結婚すると言い出したときはちょっと驚いたがなんだかんだでこの二人はうまくやっているようだ。
「にしても、現品データベースちゃんと動いてるのかな」
「気になるなら確認すれば?」
『8年がかりで作ったんだし大丈夫よ、それにいまのところ特に異常の報告はないようだし』
「扇島姉さんが言うならきっとそうよね」
福山が納得させるように水島に言うと「そうなんだろうけどさー」と納得いかないような声をあげる。
「生まれてからずっと手作業でやって来たことが機械化されるようなのって違和感が……」
「そんなこと言ったら京浜が生まれた頃なんてほとんどの事が手動だよ」
「う゛っ……」
『千葉の言うとおりね』
早速冷やし中華に箸を伸ばしてちゅるんと啜ってみる。
新しいものが始まるような、さわやかな味だ。




JFE組集合させてみた。

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本日の焼き鯖

ごんごんごん、と乱雑に玄関の扉を叩く音がした。
「敦賀ぁお前おんのやろー、出て来いやー」
昼寝を妨害するようなその煩さにのそのそと布団から這いずり出て、玄関の扉を開くとそのには予想していた通りの小奇麗な顔と焼き鯖の匂い。
「小浜のにーさん、うるさい」
「第一声それかいな」
「言うときますけど押し売りされても買いませんからね?」
「押し売りはしとらんって、お裾分け」
にこやかに焼き鯖の入った袋を押し付けてくる。
黙っていれば色男なのに喋ると関西ラテンでうるさい嶺南の中心都市はマイペースに人んちにやって来ては焼き鯖やへしこを押し付けてくる。
鯖を分けてくれるのは嬉しいが、今は正直ゆっくり昼寝させてほしかった。
「で、用件はこれだけ?」
「?せやけどなんか用事あったん?」
「いや……焼き鯖は美味しく頂きます」
「ならよかった」
ほななーと言ってまたフラリと去って行く。
相変わらずよく分からないな、と思うけれど焼き鯖に罪はない。今夜は焼き鯖と日本酒で一杯行くか。





小浜と敦賀。

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水郷の6月

観光客でにぎわう街を手漕ぎの木造船はとことこ進んでいく。
「潮来って船漕ぎ出来るんだねえ」
鹿島が意外そうな顔で日本酒をあおっている。
木造船の上には小さなちゃぶ台と重箱のお弁当、そして親しい仲間たち。
「この町の船は車や自転車と同じですからね」
「水辺の街ならではって感じだよねえ」
「確かにそんな気がするです!」
神栖と行方が弁当を食べていた手を止めてそう呟いた。
岸辺を歩く猫や行きかう観光客を眺めるのは楽しいものだ。
「ああ、もうすぐですよ」
「なにが?」
細い水路を抜けて、さあっと目の前に広い水辺が広がって来る。
川をつたって届く風が心地よい。
「利根川です」
坂東太郎の異名をとる関東一の大河の波は穏やかで、初夏の日差しを十分に浴びてキラキラと輝いている。
「ってことはあの向こう岸が千葉だね」
「向こう岸まで行ってもいいですけど、手漕ぎだと少ししんどいんで戻りますよ」
「潮来、交代する?」
「神栖と私だけなら交代してもいいんですけどね」
船を方向転換させながらゆっくりと船は進んでいく。
初夏の日差しと風が、心地よかった。





鹿行組。あやめ祭りが開幕しましたね。

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ラグビー組習作

国内プロラグビー擬人化の練習的な短編。
頻繁に呟いてるわりには全然書いてないなーって思ったからまあその練習です。割となれ合うし平和。


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もう結婚するしかないのでは?(しません)

ただのしょうもない会話文


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