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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

夏の北国水遊び

いの一番にと大きな水音を立てて飛び込んだのはレッドハリケーンズだった。
ここは北海道某所のとある川辺、合宿シーズンだし川辺でバーベキューでもしようというスティーラーズの誘いで近隣で合宿中の面々が大集合していた。
「みんな川入らへんのかな?気持ええのに」
「いまみんな忙しいから……」
焼肉番長と化したスティーラーズさん(この合宿四度目のバーベキューだと言っていた)とライナーズさんに、川で大きなスイカを冷やすスピアーズ、水のようにビールを飲むサンゴリアスとヴェルブリッツさん、日陰で仕事しているアークスさん……と各々好き勝手に過ごしているのを呆れ気味に眺めていた。
そんな時、背後からぶしゃ!と冷たい水が頭にぶっかけられた。
「油断大敵だぞジュビロ」
そう不敵に笑ったのは大きな水鉄砲を小脇に抱えたブラックラムズさんである。
「……ブラックラムズさんあなたねえ」
「トレーニングマッチの仕返しだ」
クハハ!と愉快そうに笑うのがちょっとイラッとくる。先輩だが仕返しは許されるだろう。
ガシッとその身体を引っ掴んで小脇に抱えると「レッドハリケーンズちょっと横にそれて!」と告げると、ブラックラムズさんの叫びも気にせずそのまま川に飛び込んだ!
「不意打ちにも程があるぞ!」
「不意打ちには不意打ち返しが一番ですから」
「なんだか楽しそうだねえ」
ケタケタ笑いながら来たのはラッコのように川に浮かんでいたグリーンロケッツさんだ。
「……グリーンロケッツは何で水に浮いてるのだ?」
「このミラクルセブンはカナヅチだからね」
「それ堂々という事やないと思うんやけど」
「だって事実だもの、このミラクルセブンは嘘つかない主義だから」

「あ、ぼちぼち肉焼けたでー」

その呼び声で全員の視線がバーベキューに向けられる。
さて、北海道での最後の思い出に肉を食おうじゃないか!


微妙に時季外れの北海道合宿話。もうすぐシーズン開幕です。
それはともかく私も北海道行きたい。

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夏の行く先

「……あんたなんで東京に」
「ちょっと呼び出されてな」
いつもは新潟に引き籠っているはずの男がへらりとした顔で俺の前にやって来た。
「出光お前この後暇だろ?ちょっと付き合え」
「あ?!」
俺のいうことも聞かずに手を取ってずんずんと歩き出すので、昭和シェルと食事する約束をしたのに反故にするしかないと察した。
地下鉄を乗り継いで辿り着いたのは隅田川の見えるビルの屋上。
ビルの足元には浴衣や甚平でめかし込んだ老若男女が歩き回り、そういや今日は隅田川の花火だったかと思い出した。
「なんだってここに連れてくんですか、今日昭和シェルと飯食う予定だったのに」
「そうだったのか、悪いな。まあ親孝行だと思って付き合えや」
「……シェルに電話してきます」
後で穴埋めしないとと思いながら詫びの電話を入れると、2時間後にこちらまで来ると言うので地図をメールで送ってやることにした。
「あとでシェルがこっち来るそうです」
「そうか、じゃあ来るまででいいや」
ぼんやりと見上げていた空に大輪の花火が打ちあがった。
食い物も飲み物もない二人ぼっちの屋上に花火の音だけが響く。
「……なあ、出光」
「はい?」
「俺はもう国産石油と共に死んだ身なのに、何故生きてるんだろうな?」
「あんたが自分は死んだと思ってるだけでエネオスのブランドは生きてる、だからでしょう?」
目線も合わせずに言い返してやれば「そうだなあ」と呟いた。
まさかそんな事を聞きたくて俺をここまで連れて来たというのだろうか?
「じゃあ、エネオスブランドの死が俺の本当の死なのか」
ぽつりとその人がこぼす。
「……あんた、そんなに死にたいんですか」
俺を育てたあんたはそんな男じゃなかった。こんな弱くてもろい男じゃなかった。


「そんな簡単に死にたがるな」

それ以上の言葉は、もう俺の口からこぼれそうにない。


夏の日石出光。

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牛牧衣織さんからのいただきもの


う、うわあああああああ!!!!!!!!夏祭りとよなごちゃんだ!!!!!!!!!!
個人的に名古屋くんがちゃんと男の子な体つきなのがすごくツボでした。きゅんなごとか読んでてごめんな……。


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マンゴープリン

周りはその人を指して女帝と評するけれど、俺は彼女をそんな風に思ったことは無かった。
「次屋、運んでくれ」
「はあい」
そうして台所に向かえば甘いミルクのかかったマンゴープリンがふたつ。
ガラスの器に盛られたそれは実に涼感あるおいしそうな代物だ。
「美味しそうだけど買ったもの?」
「いや、作った。此花が分けてくれた生のマンゴーが食いきれなくてな」
「住金のあの人に?」
「近所だからな」
ついでに余ったフルーツと水出しの緑茶でフルーツティーまで作ってくる。
うちは男所帯だったからこういうことをしてくるところに女性的な繊細さをいつも感じるのだけれど、本人が平然としてくるから口に出したことは無い。
「桜島はすごいなあ」
「少し練習すれば誰でもできる」
「そうかな?」
「ああ、私の認めた男だからな」
サラリと褒めてくる桜島のそう言うところは、きっと叶わない気がする。
「……お茶終わったら俺帰るね」
「わざわざお茶にまで付き合わせて済まなかったな」



ちゃんと書くのは初めてな桜島と次屋。

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#いいねされた数だけうちの子が次回予告する その3

西宮「もう、葺合がここにいないことがあまりにも寂しいのよ」
神戸「それでも私たちはこの長い絶望を生きるのよ」
此花「……ああ、朝が来た」
次回、1996年の朝
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震災翌年の関西三社のお話。なんでこのタグえふいーでやるとシリアスになるのか。

福井「今年もついに冬が来たわね、今年も雪かきに追いかけられる季節なんだけど結城さんが遊びに来てしまって……ほんとどうしようかしら?次回、ふくいなひとびと○話、雪と一緒に来た人。次回もお楽しみに」
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結城福井回。雪と福井ちゃんは可愛い。

下館「今年も夏が来たな、お盆の季節だ。筑西や結城も一緒に灯籠流しに来てくれるらしいんだけどなーんかやな予感がするんだよな……次回、いばらきなひとびと第○話夏来りなば。お楽しみに」
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結城下館筑西トリオがわいわいする回。たまには結城下館もBLして欲しい。

気仙沼線「次回は兄さんの幼少期の話らしいんですけど具体的に何の話するんですかね?半分ぐらい悪口になるんじゃないかと今から心ぱ……(画面に幼少期大船渡線の泣き顔)兄さん泣かないでください!悪いのは兄さんじじゃないんですよ!次回、盛岡支社歓談・スノーホワイトが落ちる頃、お楽しみに!」
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大船渡の過去回なのに気仙沼の隠しきれないブラコンが爆発する。

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