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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

初夏を愛せよ

しゃっしゃっとすきバサミが音を立てて赤い天然パーマを薄くしていく。
「マーズあにさん意外に器用ですよね」
「意外か?」
「はい」
「そりゃあ心外じゃのぅ、これでもうちは製造業じゃし」
マーズあにさんの手で軽くなった髪の毛が初夏の風にふわりと揺れた。
梅雨入り前の蒸し暑い昼下がりにはちょうどいい髪型になってきた。
「あにさん、」
「うん」
「……今年も、あにさんと試合するの楽しみです」
「おう」
ちゅっと小さな口づけを落とせば、夏の匂いがした。



いちゃいちゃする広島ダービーの話

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お風呂の話

「広い風呂っていいよなあ」
佐賀関がやけにリラックスした声色で俺の隣でお湯につかる。
ここはうち(大分製鉄所)の職員向けのお風呂なのだが、諸々あって今日は俺と佐賀関の貸し切りになっている。
「……人んちのお風呂でリラックスしすぎじゃない?」
「でかい風呂に罪はないんだよ」
仕事する男の武骨な手が俺を軽く撫でてきた。
微かに潮の匂いがするのは日がな一日中釣りばかりしてるからに違いない。
「大分、お前ホンット顔がやわらけーよなぁ」
「それ褒めてるの?」
「褒めてるよ」
佐賀関はいつも俺を可愛がってくれている。
八幡のビジネスライクな扱い(まあ八幡は釜石以外にはわりとドライだけど)や、光の兄扱いや釜石の孫扱いとはちょっと違う、近所の犬を可愛がるような感じが俺は不思議と嫌いじゃなかった。
「風呂出たらビール飲んで昼寝するか」
「仕事しなくていいの?」
「午前中したから良いんだよ、お前が仕事あるならうちで寝るけど」
「いいよ、俺も飲む」



大分と佐賀関。昼風呂からの昼酒とか言う堕落。

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あれは確かに愛だった

人間だけが他者を愛をするとだれが決めたと言うのだろう。
月明かりだけが差し込む暗い部屋の天井が目に入り、久しぶりに親父の夢を見たなと小さくため息を漏らした。
「ふきあい?」
「起こしたか、寝てていいぞ」
西宮はうんと小さく返事をして再びその目を閉じたので、ポンポンと軽く撫でながら寝付かせればすうすうと寝息を立てだしたので西宮を起こさないように布団を抜け出した。
なんとなく二度寝する気にもなれず、冷蔵庫に入れてあった作り置きのお茶を飲んでいた。

(……そう言えば、西山の親父と一緒に酒を飲んだこともあったっけ)

小さな西宮を寝付かせた後で、灯りを絞った薄暗い部屋で安酒を飲みながら己の夢だという製鉄コンツェルンの夢を夜更けまで熱く聞かされたものだった。
その夢も結構いいところまで肉薄したんじゃないだろうかと思っている。
「親父、」
あんた追っかけた夢は俺が全部覚えてる。そして、その夢も結構いいとこまで行ってるだろう。
もしそっちへ行った時は、俺と俺の大切な仲間の話を聞いてくれやしないか。




葺合と西山の親父。

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宴の後に

「やっぱり東北は良いですね」
ぽつりとシャイニングアークスはそんな言葉を呟いた。
試合終わりの夕暮れの仙台、冷たいスポーツドリンクが心地よく喉を通っている。
「……そういや、お前さんにとっちゃ仙台はもうひとつの故郷みたいなもんだったか」
かつての電電東北の記憶と歴史を引き継いだシャイニングアークスは仙台の空を愛おしげに眺めてほほ笑んだ。その脳裏にはきっとそいつの記憶が眠っているのだろう。
「ええ、シーウェイブスさんとの対決楽しかったですよ」
「ぼろ負けだったがな」
「そんな自虐を仰らないでください、シーウェイブスさんは地域に愛されるチームのトップランナーなんですから」
「……そりゃどうも」
元公務員らしい堅苦しい口ぶりではあるがそれは本心からのように思えた。
「あんな風に、強く愛されるのはきっと大変なんでしょうね」
ぽつりと漏れたいたわりめいた言葉に、小さく頷きを返す。
「だからこそ降り注ぐ愛を勝利で返してやりたい、きっとみんなそう思っとるさ」




シーウェイブスとアークス。
仙台のラグビーフェス行きたかったです

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メロン食べつつ無駄話

*会話メインのぐだぐだ小ネタ


神栖「ただいまー……」
鹿島「お帰りー(メロンむしゃむしゃ)」
神栖「なんでいるんですか?!」
鹿島「鉾田からメロン貰ったからお裾分けしに、鍵は神通力で開けた」
神栖「神通力ってそんな大層なもんなんで持ってるんですか」
鹿島「そりゃあ俺は生まれた時から神様に仕えてるもの、多少はね」
神栖「……神通力ってかピッキングでも覚えたんじゃ」
鹿島「まさかあ」
神栖「この間飲酒運転摘発数ワースト1位って報道されてましたね」
鹿島「神栖も四位じゃん……うちは修羅の国じゃないもん……というか茨城県内で修羅の国と言えば神栖じゃない?!」
神栖「これでも神栖警察署で来てからは多少マシになったんですけどね、治安が良くなけりゃ人口強盗なんて出来ませんよ。あとメロンは?」
鹿島「人口強盗とか言っちゃったよこの子……あ、メロンは冷蔵庫冷やしてあるよ」
神栖「……バニラアイスありますけどメロンと一緒に食べます?」
鹿島「食べる!(ガタッ)」
この後めちゃくちゃメロンとアイス食った。

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