忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

本日も猛暑なり!

(水戸さんと日立さん)
「・・・・暑くないの?」
青いつなぎを着ているのに汗一つかかない日立を横目にだれる。
最低気温26度とかおかしいよね、水戸が那覇より暑いっておかしいよね。
「保冷剤を入れてある」
「なにそれ涼しそう・・・・・・」
風通しのいい日立の家でつぶれていた。
ちなみに自分ちにいるとクーラーのつけすぎでブレーカーが落ちそうになるので、日立の家のほうが涼しい。
「兄上、」
「ひたちなか」
「スイカを貰いましたので、あとで3人で食べましょう」
「だって」
「いますぐすいかたべるー・・・・・」
風通しは良いけれど、どっちにせよ暑い。

***

(大子町さんと那珂川町さん)
北の方にくれば涼しいなんて誰が決めたんだろう。
地形的に盆地の大子町では最高気温が36度という猛暑だった。
「みずぶろきもちー・・・・」
「だなぁ」
大き目の五右衛門風呂に水をたっぷり張って二人で水風呂を浴びる。
「明日熊谷行けって宇都宮に言われてるんだよねー・・・・」
「んでも、熊谷なんかメじゃねぇ暑さだからなぁ。ここ」

***

(桜川家族)
下館が水をまく。
南だけカーテンの閉め切られた冷房の効いた部屋で屋外の様子を見やる。
一応断熱素材のフィルムとやらを窓に張ったのだが、いまいち効果が分からないのでカーテンは閉めておく。
『こんな日に外でたら死ぬぞジジィ』などとありがたくねぇ忠告を受けたので、おとなしく冷房の効いた部屋に一休み。
「かさまにぃ、タオルどこですか?」
玄関から足音と共に届いた声に軽いため息をこぼす。
「下館お前なにやったんだよ・・・・・」
「桜川と筑西に庭木のついでに水かけてやった」
汗と水でぐしゃぐしゃと3人に乾いたタオルを渡すために冷房の効いていない廊下へと出た。

***

(つくばさんと守谷さん)
「・・・・・そういえばずっと疑問だったけど、つくばの家ってこの節電節電のときにガンガン冷房つけてたよね」
「うち太陽光発電と風力発電設置してるから電気代ほぼゼロなんだよ」

***

(牛久さん龍ヶ崎さん取手さん)
「何なんですかこの猛暑・・・・・」
「取手さんうな重食べます?中国産ですけど」
「お断りです」
「牛久の良く断れますね、じゃあアナゴ」
「むしろあなたたちはよくこんな暑いのに食べられますね・・・・・」
「「食べないと死ぬので」」

***

(大洗さんと那珂さん)
「夏だ!海だ!稼ぎ時だー!・・・・・・けど客が居ないんだぜ!」
「安全宣言したんですけどねぇ」
「このあいだ埼玉出身の某芸人トリオの鉄道帽つけてないほうのボケの人がきてくれたんだぜ!」
「ごご○まの取材で来てましたねー・・・・県知事とも会ってましたね」
「と言うわけで着て欲しいんだぜ!」
「イバラキサマーのTシャツ着て待ってますよ」










拍手

PR

もう一度僕らがつながる

開業式直前の橋の周辺は賑わいを見せていた。
わざわざ工期を前倒しして、水戸に泣きついて新しい橋を完成させたのだ。
「鉾田!」
「ああ・・・行方」
「二湖、ずっと待ってたんだよ!橋の開業」
「・・・・・・当たり前だ」
みんな、このたくさんの人を運ぶ橋の開業を待っていた。
以前よりも多くの人の流れを支える新しい橋。
去年の震災のようなことが起きても、人が落下することが無い安全な橋。
「行方、鉾田。もうすぐ始まるぞ」
「うん」
湖を隔てた僕らが、やっと今日つながるんだ。





おわり


2日遅れですが鹿行大橋開業記念です。
水戸が立ち会ってるのは橋が県の出資だからですw

拍手

あなたは俺の好きな人

東京・有楽町
休日の都心は人でごった返していて、本当に東京は嫌になる。
まあいわきさんの誘いだから良いんだけどね!
「・・・・・・・東京は人が多いな」
「だよねー、でも言いだしっぺいわきさんだし」
「一人で行く気力が無かったんだよ」
「で、俺を案内役と。愛されてるなー!」
「・・・・・うるさい」
強烈なデコピンをくらいつつもめげません。
アンコウもヒラメも基準値超えてても負けないんだからな!
「で、目的地ってどこ?」
「気仙沼のアンテナショップ」
「・・・・・・な「あらら、来てくれたんだ!わいーめわぐだのーねわざわざ」
噂をすれば影と言わんばかりにひょいと登場したのはとうの気仙沼だった。
(相変わらず何言ってるのかいまいち分からない・・・・・)
まあ言ったら怒られそうなので言わないけど。気仙沼も苦労してるし。
「いや、どうってことでもない」
「そったらわけ無いでしょー、オラはここに半分住み込んでるから良いけどいわきさんとこはまだまだ忙しいじゃないの!・・・・・・・トコでその子は?」
「ああ、北茨城だ」
「はー・・・・・やけに仲良さそうな感じだと思ったらお隣さんかぁ。おらは気仙沼、せんばね」
「あ、はい」
「いわきさんはいいけやぐがいていいなぁ、オラのとこはけやぐみんな似たような状況だし。まあうらやんでも意味無いけど、手伝ってくれるんでしょ?」
「ああ」
その言葉の意味は訛りがきつくても大方分かった。
「・・・・・・いわきさんここの手伝いに来たの?」
「ああ、うちの商品をいくつか置かせてもらってるんでな。そのお礼に」
つまり俺も手伝いの一人に過ぎなかったらしい。
うそでしょー!と言いたくなるような状況を俺は即座に受け入れて、いわてさんと無賃労働に励むことにした。

*            *

働いて駅弁もらって働いてを繰り返したらもう夕方になっていた。
「あー・・・・・疲れた」
「いい運動だろ」
「ところでさぁ、いわきさんにとっての気仙沼って?」
「『お互いがんばろう』といってくれたいい友人、だな。
気仙沼だけじゃなくて南三陸や石巻が誘ってくれたから、あそこに協力しようと思えた」
「当たり前でしょ」
俺だけじゃない、いろんな人がこの人を好きでいてくれる。
それがいいことかどうかは別として、いつも世話になってるのに都合が悪くなれば見捨てるような薄情者ではないのだ。
「でも駅弁おいしかったなぁ」
「だな」
水戸発いわき行き最終に間に合うことを祈りつつ、ちょっと小走りで駅へと向かった。








・気仙沼さん
宮城県最北端の漁師系女子。
姉妹都市・友好都市がたくさんいるせいか、おしゃべり大好き人大好き接客業向きの超フレンドリーな女の子。
得意技は「耳がー・・・・でっかくなっちゃったー」っていうアレ。
なまってるのは仕方ないよね!と思ってる。

・南三陸さん
まだちっちゃいけどがんばる男の子、微妙にしたったらず。
気仙沼ちゃんのお隣さん。

・石巻さん
お隣岩手県花巻と名前が似てることを気にする野球観戦と漫画好き高校生。
ネコのピアスは田代島。ひたちなかさんの友人。


おわり
このあいだ東京に行った際に、東北被災地を中心としたアンテナショップがあって、きっといろんな町や人が集まってこんなことしてたんだろうなーと思ったので。
あと石巻と花巻がごっちゃになるのは私です・・・・・orz岩手・宮城の皆さんすいません。

拍手

復興交付金のはなし

*復興交付金の話です。


*震災がらみなのでおりたたみます





拍手

残り時間は紙パックのなかのコーヒー牛乳の量に比例する

空が青いなぁ、とかしょうも無いことを考えながら空を見上げている。
「・・・・・・何してるんですか」
「結城」
「あなた人の家に書類忘れていったでしょう、本業の方にいないからすぐこっちだと予想がつきましたが」
そう、ここは県立高校の空き教室。
ここの学生になるのは7回目なので一番人が来にくい場所で授業をサボるのは慣れっこだった。
「良くここだって分ったな」
「勘ですよ。しかしサボり魔の癖してよく何十年も高校生続けますね」
この国に学制が敷かれてから100年ちょい、俺はずっと学生を続けていた。
高校を出たらまた入試を受けて、卒業したらまた高校を受験して高校生に。
延々と高校生活を続けるあいまあいまに市町村としての役目を果たしてきた。
「だって退屈しないし、それに学ランとかブレザーみたいな制服の方がしっくりくんじゃん」
「保護者のふりをするのも面倒なんでいい加減やめて欲しいですけどね、筑西の面倒に全精力をつぎ込んで欲しいところですが」
「・・・・・・・笠間が面倒見てんじゃん」
紙パックのなかのコーヒー牛乳はもう残りわずかになっていて、自分に残された時間もこれっぽっちなのかと少しだけ悲しくなった。







おわり




拍手

バーコード

カウンター

忍者アナライズ