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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

栗の季節ですね

日本全国に冷たい風が吹き始め、秋雨前線が元気に活動し始めるころ。
「・・・・・・秋だな」
「秋ですねぇ」
茨城がにわかに活気付く、栗の季節が訪れる。

栗の季節ですね

普段は地味だ地味だと評される茨城県も栗の季節ともなれば、メディアの注目がにわかに出てくる。
それが日本一の栗の里ゆえのプライドというものだ。
「そういや水戸主催の紅葉狩りっていつだ」
「来週の日曜日ですよ、あなたが車出すんでしょう?」
不審車両とよく見間違えられる黒のワンボックスカーは秋の太陽の下、桜川と筑西・下館の3人にきれいに磨かれている。
やけに綺麗になった自分ちの車と、ただの洗車だというのにハイテンションのちびっ子二人とそれを諌めるヤンキーにため息をつく。
「下館が下館に見えねぇわ」
「あれでいて意外にしっかりした子ですからね、そうでなきゃ合併後も中心としているのは大変でしょう」
結城はもらい物の紅茶に手を伸ばし、栗かのこをつまんだ。
秋雨の降り止んだ秋の昼下がり。
怖いくらいに平和で、騒ぐ子供もいとおしい。

「「秋だなぁ(ですねぇ)・・・・・」」

シンクロした言葉はどうにも年寄りくさかった。







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ぼくでんっ!

2007年。
「・・・・・・塚原卜伝のドラマ化?」
「そう、2011年までにそういうことを考えている訳だがどう思う?」
「アントラーズが心配なんでうちに戻って良いでしょうか?」
「うん、話聞いてた?鹿嶋」

ぼくでんっ!

茨城県鹿嶋市。
県東部(鹿行)の代表的都市であり、鹿島神宮とJリーグの強豪・鹿島アントラーズを擁す。
ついでに鹿嶋臨海鉄道鹿島臨海線と大洗鹿島線がいる。
ただ、片方は大洗に出ずっぱりなのでうちにいるのは臨海線の方である。
「・・・・・めんどくさい」
「アントラーズ以外のことで動く気は無いのか」
「あるよ?でも今更塚原卜伝って・・・・・」
「でも署名活動は順調と住友金属が言っていたが」
「耳早いなぁ・・・・・・あれは隠密かなんかなの?」
「ただの猫だ」
ばっさりと出資者に毒を吐いたところで、鹿島PRには良いんじゃないのか?と呟いていた。
「アントラーズと神宮があれば僕は十分」
「ある意味正直だな」

*             *

2011年7月
『もしもし、鹿嶋か!聞いて驚け塚原卜伝ドラマ化だぞ!』
「あー、分かりました。とりあえず関連商品の準備はしてきます」
『鹿嶋ってアントラーズ絡まないと妙にドライだよね』













                       おわり

うちの鹿嶋は若干おかしいくらいに鹿サポです。
とりあえず全てをなげうってアントラーズ一直線なので、いつかその理由書かないと。

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巡る先は「 」へと帰結する

*「いばらきなひとたち」における死生観とかそういうお話。




とある夕暮れ、結城の家には野菜を蒸すいい匂いが漂っていた。
『いい野菜とお肉を頂いたのですが、あなた以外周りが忙しいらしいので家に来てください』
それは少しばかり乱暴な夕食の誘いだった。
「というかなんで俺なんだよ・・・・・・」

巡る先は「 」へと帰結する

「結城ぃ?」
「やっと来ましたか、今水戸線に鍋の番をさせていますから早く来ちゃいなさい。」
物言いの上から目線にぶん殴りたい気持ちはあった。
だけれどこの無縁社会のこの時代に珍しい夕飯の誘いは正直魅惑的だった。

自分たち市町村は、行政の状態と生活が直結する。

だから治安が悪ければ体が痛むし、収入が低いと食事も悪くなる。
基本的には普通の一般庶民と同じ生活をしている。
なので食事の誘いは当然のように受け入れた。
食事をする大広間にいたのは、水戸線と見慣れない子どもで。
「しもだてさん?」
「・・・・・・誰だこいつ」
「筑西市、と聞いているが」
目の前にいる子どもが自分の後を継ぐ『筑西市』だと言う言葉を、受け入れがたい気持ちで見ていた。

*           *

「結城、どういうことだよ」
「おととい笠間から連絡を受けましてね、桜川が見つけたそうです。二人の前で筑西とはっきり名乗ったそうですよ」
ちらりと子どもを睨むと自分と顔立ちが似ているなと思った。
そう言えば桜川と真壁は丸っこい雰囲気が似ているし、ひたちなかは体つきが勝田に似てる。
箸を握りこむ癖は昔の自分そのものだ。
「・・・・・・俺も現役引退の時が来たって訳か」
「そう言う事ですよ、合併してしばらく経ちますからね。常総なんかだいぶ立派になったでしょう?不思議だといつも思うんですがね」
桜川と同じ時期に誕生した新市の名前を挙げると、ぐっさりと来た。
いずれこんな風に世代交代するときは来ると分かっていたのだが、来てしまえばしまったで動揺する。
「ところで、引退ってルールあるのか」
「私の知る限りは無いですよ、あと筑西も春菊も残さず食べなさい」
「はあい・・・・・」
勝手に鍋に残っていた春菊を菜ばしで受け皿にのっけていく。
そういえばちゃんこ鍋のような和風の鍋が好きな結城には珍しく、今日はトマト鍋という辺りは自分か筑西に配慮したかのようだった。
しかしいい食いっぷりの子どもにため息すら出る。
「母親かアンタは」
「市町村に親も何も無いですよ、まったく見事なロマンチストに育って・・・・・喜んで良いのか悲しむべきなのか」
「ふうん・・・・・というか誰がロマンチストだ」
とりあえず結城の言葉には反論することにした。
というか変態ストーカーにロマンチストと文句を言われるような輩になった記憶は無い。
「でも、世代交代の伝統はありますよ。」
「なに?」
「まず跡継ぎを近隣に預けて失踪するパターンですね、二つ目は3年ほどともに過ごして失踪するパターン。どっちにせよ最後は失踪します」
「暗い伝統だな」
そう言えば真壁も桜川を笠間に預けて失踪したし、勝田もひたちなかを預けて消えた。
まあ子ども一人じゃ大変だろうという親心みたいなものなんだろう。
「二つ目のパターンの方が正直きついですよ、山川が失踪したときは痛手でしたし」
「そもそも失踪しないっていうパターンは無いのか」
「・・・・・・麻生がなくなったときは失踪しないで行方が看取ったはずですよ。行方に聞いて見ないと分かりませんが」
「新治県の時代かよ」
「それぐらいしか私は覚えてません、失踪するのはきっと消滅までの猶予を楽しみたい気持ちなんでしょう。もしくは看取らせるのが怖いか。」
親と言う生き物は子どもに看取ってもらうのが怖いのか、それとも自由が欲しいのか。
どっちにせよ両極端な気がする。
「ところで、筑西は私の方で預かります?」
「・・・・・・いい、自分の手元に置いとく。」
「そっちの方がきついとは思うんですがね、まあそうしましょう」
その日の夜、筑西を連れて帰ると「よろくしおねがいします」と柔らかな笑顔で告げた。













筑西がやっと出てきました、下館ろくに書いてないのにもう世代交代とか・・・・・。つくづく運の無い星の元に生まれたと思います。

あと擬人化における「失踪」は消滅の前のモラトリアムという設定であることも一度触れておきたかったので、書いておきました。
名前の消滅=彼らの死ではなく意識からの消滅=彼らの死という定義であることに一度も触れていないので書きました。
行方は唯一現存市町村の中で「彼らの死」を見届けているという設定、見届けていそうなのはあと石岡ぐらいだろうか。

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何が衝撃って煮イカが茨城栃木限定だったと言う事実だよ。

*タイトルが全てを物語ってます。

*つくばと東京のぐだぐだです。



つくば「煮イカって美味しいよね」
東京「茨城のローカルフードって感じがして好きですけどね」
つくば「え・・・・・普通にお祭りの露天で売ってるのに?」
東京「茨城栃木ぐらいでしか見たこと無いですが、あでも一度だけ静岡さんちでみたかな」
つくば「そうなんだ・・・・・こっちでしか食べられないんだ、煮いか。」


鹿島「うちにも無いですけどねぇ」
つくば「何故そんな唐突に」
鹿島「だって煮いかって水戸あたりでしか食べないですから」
つくば「じゃあ何食べるのさ」

鹿島「オレンジのらっきょう」

つくば「・・・・・・・着色料とか大丈夫なの、それ」
鹿島「さあ」













久しぶりのご当地ネタ更新がgdgdですいません。
ただね・・・・・・衝撃だったんですよ、煮イカって普通に全国規模だと。

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鹿島の憂鬱、兄弟のため息

*リアサカネタです。

*鹿島が騒ぐだけ


「うわああああああああああああ!」
6月15日、夜。
「鹿島うるさい」
「これが叫ばずにいられるか!地震以来久しぶりのカシマスタジアムで甲府に負けたとか!ああもうマジ甲府しry「このサイト閉鎖させる気?」
「うるせぇ、大宮びいきの管理人のことなんざ知るか!」
(・・・・・・そう言う問題じゃないし)






この不機嫌は翌日まで続き、土浦水戸を苦しめたのは別の話。






こう言うのばっかり書いてると鹿島の性格誤解されそうですが、本当は穏やかなんですよ。
トラキチならぬアンキチ鹿島・・・・・。

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