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コーギーとお昼寝

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あわらさんと下妻さん

遅めのお中元として届いたのは走りの梨が段ボール1つ分届いてきた。
「あらあら……」
下妻さんとこうして仲良くし始めたのはちょうど去年の春のことで、まだこうして交流を持ち始めて1年ほどしか経っていない。
同封された手紙には仕事でバタバタしていてお中元が遅くなってしまった事を詫びる旨と、ちょうど下妻の名産である梨が走りなので少し早いけれど食べて欲しいという旨が記されている。
「美味そうな梨だな」
「あなた、来てたんですか」
ひょいと顔を覗きこませてきたのはいつもならここにいないはずの三国だ。
「ずっと坂井のところにいると息が詰まるからな、ちょいと抜け出してきた」
「あの人も大概欲の深いお人ですからね……せっかくですし、一つ剥きましょうか?」
「その前に昼飯が食いたい、その間に梨を冷やしておけば美味かろう?」
「分かりました、お雑炊でも拵えますね」
冷蔵庫に梨を二つ入れて、冷ごはんと野菜と卵を取り出してからふと思い出して三国の方を向く。
「あなた、後で一緒に下妻さんへのお礼状考えてくださいね?」
「それくらい俺もやるさ」
「あと机の片付けお願いします」





下妻とあわらが姉妹都市(しかも下妻にとっては唯一の姉妹都市)だという事実を知った記念。
三国あわらはひと昔前の亭主関白とその妻(ただし精神的には意外に対等)なのでその辺のイメージぶち込みつつ。
あわらの坂井評についてはおいおい。

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