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コーギーとお昼寝

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台風コロッケ行進曲

台風が近づくと竜ケ崎市内の商店街では大量にコロッケが販売されている。
ついでに言うなら、うちに竜ケ崎が食材片手に押しかけてコロッケを揚げ始める。
(……いや、俺もたまに思い立ったように竜ヶ崎と鰻食ってるけどさ)
この不思議な風習に巻き込まれるようになってそろそろ5年くらい経つが、未だにこのイベントが何なのかは正直俺もよく分かっていない。
大皿に盛られた揚げたてコロッケと付け合わせのサラダ、冷たい缶ビールが食卓に並ぶ。
「「いただきます」」
コロッケに箸を伸ばしすとさくりとした衣の食感が心地よい。
ローズポークと角切りのれんこんがアクセントになり、ソースが無くともぺろりと平らげる事が出来る。
外は雨と風の音が酷いが不思議と淋しくはない。
「どう?」
「美味しいぞ」
「なら良かった」
箸休めのサラダはレモンと砂糖(グラニュー糖って言っていた気もするが)で味付けされていて、砂糖のざらりとした感じと甘さがレタスをおいしくさせてる気がする。
もう一度コロッケに箸を伸ばしてから、ビールに手を伸ばす。
取手がお裾分けしてくれた茨城づくりの炭酸が喉を心地よく流れていく。
「牛久、」
「うん?」
「今晩泊まってくから」
「まあこの台風だもんな、その方が良いだろ」
再びコロッケに箸を伸ばしていると少しだけ溜息が聞こえた気がした。




台風コロッケの風習が生まれてから今年で15周年らしいですねと言う話。
レモンとグラニュー糖のサラダは0655のレタスレタスって曲に出てきます。

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