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コーギーとお昼寝

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真夜中テンションのハロウィンが一番怖い

「先輩、トリックオアトリートです!」
布マスクを外したイーグルスがうちに押しかけてきたのは日付も変わった午前零時すぎ。
妙に雰囲気のいいスーツに謎の棒とそれっぽい牙までつけてきている。
「……Halloweenのコスプレか?」
「移転先の横浜にちなんでネットミームでお馴染みの吸血鬼Y談おじさんです!」
この可愛い後輩の口から猥談という単語が出て来る事に何とも言えない気分になるがまあいい。
あと眼の下に大きめのクマが出来ているが大丈夫なのだろうか。
「因みに悪戯の中身は?」
「口を開くと性癖丸出しになる催眠をかけます!」
「其れは危ういな、寒いし中に入ると良い」
後輩を中に入れた後とりあえずデカフェのホットラテと一緒におからのクッキーを出してやる。
「お菓子はこれらで良いか?」
「はい」
即答だった。善良な吸血鬼で何よりである。
もりもりとクッキーをかじりコーヒーを飲む姿を妙に穏やかな心地で見守っていると、ふとあることが思いつく。
皿の上のクッキーが切れたタイミングで目の前の後輩にこう問いかけた。
「イーグルス、Trick or Treat」
「え」
しばらく考え込むと「ちゅーでいいですか」と聞いてくる。
「然うだな、キスは甘いからお菓子だ」
微かな笑みを零して菓子よりも甘い口づけを一つ。
「然し此れだけでは足りぬな」
「……僕もです」
何よりも甘いものを欲する夜はまだ始まったばかりだ。



なお、翌朝正気を取り戻してふたりは恥ずかしさで死んだ。

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ブラックラムズとイーグルスのいちゃいちゃ

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