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コーギーとお昼寝

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海風に乗せて声援を

夕食のサンマを焼いているとスティーラーズが「電話終わったで」と告げる。
「どうだった?」
「まあ多少気落ちするもんはあったっぽいな、でもまあしゃーないって感じやったわ」
七輪で焼いたサンマの匂いが晩秋の風に乗って鼻腔をくすぐる。
「シーウェイブス、さんまの具合はどうじゃ?」
「もう少しですかね」
「スティーラーズも寒くないか?」
「いや、平気ですわ」
釜石さんが「ならもう少しで米も炊けるから」と言って台所に戻る。
今日はスティーラーズと釜石さんと自分という取り合わせで夕飯をご馳走になるついでにポルトガル戦の中継を見ることになった。
「なんか今日は色々あったわ」
「本当にな、取材もあったし明日の試合準備もあるのになあ」
苦笑いをしながらサンマの焼ける香ばしい匂いを嗅いでいるとお腹が空いてくる。
「今日の試合のスタメン、お前のとこからだと誰が出るんだった?」
「スタメンやろ?りょーへーさんだけやな。ぐーくんとイシちゃんベンチやから。リーチさんの復帰で話題全部持ってかれたよなあ」
「そりゃーあの人は別格だしな」
ひっくり返した感じからしてもう頃合いだろうか。
大皿にサンマを盛り付けると「美味そ」とスティーラーズが呟いた。
ちゃぶ台には副菜の野菜たちに豚汁の鍋、そして炊き立てごはんの詰まった炊飯器。
「ちと狭くてすまんな」
釜石さんが苦笑いしつつ小さめのどんぶりに白米を盛ってくれる。
「いや、昔みたいでこれはこれで俺は嫌いやないですけどね」
「ならいいんだが。まだキックオフまで時間もあるからこの間の敗戦を振り返りながら今日の試合の事でも考えるか?」
「さすがにそれは飯が不味くなるんでちょっと」
「じゃあポルトガルの試合を見よう、あんまりポルトガルラグビーって知らんし」
「ほんならそうしましょ。いただきます」
「「いただきます」」
応援の活力を得るためサンマに箸を延ばす。
数時間後、潮風に乗せてはるか遠くのポルトガルへ思いを届けるために。



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シーウェイブスとスティーラーズと釜石おじじ。
ポルトガル戦は日本時間きょう26時キックオフ!明日予定がある人は無理せず寝よう!
あと日曜日(14日正午)は二人の試合もあるのでよろしくね。

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