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コーギーとお昼寝

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夏の愛知は本当に暑い

「あつい……」
試合前のイベント設営のため、一歩外に出た瞬間からもう暑い。
カバンには凍らせた麦茶を入れてあるがこんなにも暑いとすぐ溶けてしまうのでは無いかと不安になる。
「シャトルズ、生きてるか?」
「いきてる」
ヴェルブリッツに引きずられるように日陰に移動するとちょっとはマシになるが、吹きつけてくる風の生ぬるさにげんなりしてしまう。
「キックオフ12時とかならヤバかったな」
「今日の最高気温35度だで、こんないきって(蒸し暑かった)たら即熱中症じゃんね」
「選手が倒れるな」
夕方キックオフであることに感謝しつつも、しかしその前のイベント準備のためにこの時間から出て来ないといけない自分たちの立場がちょっと憎たらしい。
「パールズや中部電は?」
「中部電はちょっと遅れるとさ、パールズはもうぼちぼち来るんじゃ無いか?」
「わかった。ヴェルブリッツは気にしんで早よ行きん」
「お茶ぐらい飲ませろよ」
そう言いながらヴェルブリッツはキンキンに冷えた麦茶のボトルを取り出して来た。
自分も少し飲んでおこうと思ってボトルを取り出してちびりと麦茶を飲む。
「ちなみに、シャトルズの今日の期待は?」
「……キャプテン斎藤直人」
「フランス行き決まったし、キャプテンやるのはこの試合が初だもんな」
「ヴェルブリッツは?」
「そりゃあ自分とこの選手の頑張りに決まってんだろ」
言われてみれば当然なコメントに言い返せないのはこの暑さのせいだろう。
麦茶の冷たさで身体の熱が取れると、少し楽になった気がする。
「ぼちぼち行きんと」
「おう。あと、試合の後飲み行こう」
「わかった」
木陰を一歩出ると夏の日差しが降り注ぐ。

(熱いのは試合だけでいいじゃんね?)

そんな事を思いながら試合前のイベント準備へと戻っていくのだった。


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シャトルズとヴェルブリッツ。本日ジャパンXV戦!

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