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コーギーとお昼寝

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君に還る日のために アナザー4

7話あたりの話



5年にわたる長い騒動の果てに辿り着いた合併という結末を静かに噛み締める。
富士製鉄本社社屋は新社屋となる八幡製鉄本社への引っ越し作業を終えてがらんとしており、全くここでの暮らしも長かったものだと苦笑いすら漏れる。
短くもあり長くもあった20年がようやく終わるのだ。
「……20年、世話になったな」
建物そのものに話しかける様に呟けば、こちらこそというように返ってくる。
「釜石ここにいたの?」
「なんだ、室蘭か。お前地元にいなくていいのか?」
「午後には戻るから良いの、向こうでみんな待ってるよ。珍しく戸畑も来てるし」
「戸畑が?あいつが地元出るのってあんまりないよな?」
「八幡が今日は地元で高炉の引き継ぎあるから戸畑が代打なんだってさ」
室蘭の後ろについてビルを出れば春の風がふわりと香る。
「ああ、春だなあ」
「そうだね」
再び仲間となる彼らの顔を思いながら社屋を出ていく。
桜の花びらがふわりと横を掠めて行った。

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