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コーギーとお昼寝

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常陸国水戸日記1

1590年(天正18年)・水戸
馬場城は、平和だった。
古くは大禄氏(馬場氏)の城として生まれ、後に江戸氏の城となったのが1416年(応永23年)のことでかれこれ170年ほど水戸は江戸氏の町として暮らしてきた。
「……よ」
「太田、何か用?」
「愛想がねぇなお前は、佐竹様からのお達しだ」
太田は佐竹の城下町である。
町同士にもそれなりの格というか特徴があり、それ相応の振る舞いというものがある。
水戸と太田の場合はそれはかなり特殊だった。
まず、江戸氏と佐竹氏は主従関係にあるがたびたび対立をしていた。
次に先ごろの小田原征伐で江戸氏は北条方に、佐竹氏は豊臣方にと対立している。
「どういうお達し?」
「先ごろの小田原征伐で義重様は常陸一国を受け取った、それに併せてここを新たな城にするそうだ」
「……出て行けって事」
「まあそういう事だ」

常陸国水戸日記

江戸氏は馬場城を捨てなかった。
これにより4年にわたる佐竹氏の馬場城攻めが始まる。
「どうも」
「那珂湊?太田じゃないんだね」
「直接あったら喧嘩になりそうだからこっちで引き受けたんです」
「……江戸氏を追い出せって話?」
「もちろん」
「170年も世話になった人追い出すに追い出せないでしょ」
水戸もそれ相応に理解していた。
佐竹には東国一の鉄砲隊があるし、後ろには豊臣がついている。
「まあ、そうですけどね」
「情勢は良くないけどね」


***

1594年(文禄3年)
「じゃあ、結城によろしく」
「申し訳ない」
江戸氏は家族を連れて結城へと敗走。
これにより水戸は佐竹氏の新たな根城となる。









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