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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

水出し緑茶に栗饅頭

それは蒸し暑い初夏の昼下がり。
暑さに耐えかねてクーラーをつけて寝転がっていると、玄関からゴンゴンゴンという雑なノックと共に歌声が響いてきた.
「雪だるま~つくろ~ドアを開けて~♪」
この声は此花かと察して渋々腰をあげてやるが相変わらずノリノリで歌ってやがるので一応ドアスコープを覗くとやっぱり此花だった。
「あっち行ってアナ、って言ったほうがいいか?」
「そんなこと言うなよ」
お邪魔しますも言わずに部屋に上がり込むとそのままバタリと寝転がった。
「はー……北九クソ暑すぎない?」
「今日は夏日だとよ。しかも昨日の雨で湿気がひどいからそれでだろ」
「ったく暑いのはやだな」
冷蔵庫から水出しの緑茶(麦焼酎をコイツで割ると美味いのだ)と一緒に、ついでに栗饅頭も出してやると「珍しいな」と呟いた。
「お前は甘いもん食わないと思ってた」
「貰う分には食うぞ、たまに和歌山がチョコと酒の組み合わせとか持ってくるしな」
「へえ、でもこれ裏書き小倉になってんぞ」
「問答無用で持ってくる奴がいるんだよ」
小倉駅の近くの菓子屋の栗饅頭の個包装をべりべりと剥がしながら冷たい緑茶で流し込む。
勝ち栗の食感とあんこの甘みを緑茶で流し込むのは嫌いじゃないが、馬鹿の一つ覚えみたいに持ち込んでくる奴の顔を思い出して思わずため息が漏れた。
「あー……高浜の東京製綱か?」
「そうだよ」
東京製綱は金属製のロープなんかを作る会社で、そのうち小倉工場が自称・俺の兄にあたる。
まあ元々俺は小倉工場に金属製ロープの原料を作るために生まれたとはいえ、浅野や住友に移ってからも暇さえあれば構い倒されて食傷気味になったのもある。
「何年か前からニート生活突入で暇してるらしくて何も言わなくても月2でうちに押しかけて来るしな……」
「あー、そらなんつーか、ご愁傷さん……」
「栗饅頭の残り貰ってくか?」
「じゃあ貰うわ、あと3時半までここで休むのは?」
「俺の昼寝を邪魔しないならいい」
「りょーかい」
俺が昼寝の準備を始めると此花は鞄から文庫本を引っぱり出す。
和歌山もそうだがほっといて欲しい時はほっとくという事が出来るのは大事だと思う。
クーラーの冷気を浴びながら静かに目を閉じれば心地よい眠りが近づいて来るのだった。



小倉と此花。
小倉の自称兄はぼんやり頭の中にあるので出るかどうかは不明。

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