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コーギーとお昼寝

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花冷えの日

季節外れの雪にもほどがあると思いながらろっこくを北上していく。
水戸を県庁に送って行った後ひたちなかを途中で降ろして、自分の家へと戻っていく。
『あんまり甘やかすのは水戸殿のためにもなりませんよ』
ひたちなかが漏らした言葉の意図は分かっていた。
そして、それを十分自分でも理解している。
(海に雪が解けていく、)
窓の外の雪にふと目が行く。
降りそそいでもそれは積もらず溶けていくことが分かっていながらも、与えていくしかない。
そうすることでしか、僕は愛を伝えられずにいる。



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