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コーギーとお昼寝

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海南が夜食を作るだけの話

「かーいーなーんー、おきてー」
真夜中に俺をたたき起こしてきたのは泥酔した和歌山だった。
「……酒くせぇ」
「のんだからおなかすいたー」
いい御身分だなこの野郎、と苦情の一つでも漏らしたくなるが酔っ払いに何を言っても通じないのはこの世の理である。眠い体を起こしてしぶしぶ茶の間に向かう。
「何食いたい?」
「なんでもいいよー」
なら適当になんか差し出して寝よう。酔っ払いに包丁持たすよりはましだ。
冷蔵庫の中にはちょうど冷凍のごはんと今朝の残りの鮭の切り身。
「ちょっと待ってろ」
「はぁぃ」
ご飯茶碗に冷凍ご飯と少量の調理酒を入れてレンジにかけ、お湯を沸かして、切り身のしゃけをほぐしておく。
あとは温まったご飯にほぐした鮭、冷蔵庫に投げ込まれていた乾燥刻み葱、粉末だしを乗せ、最後に沸かしたお湯を注いで鮭のだし茶漬けの出来あがりだ。
「ほれ」
「いただきまぁす」
壁掛け時計を見てみれば午前1時前、まだもうひと眠りできるだろう。
「かいなん、」
「うん?」
「すきだよ」
ふにゃりと穏やかな笑みをこぼす。
(こいつ、絶対分かっててこれやってんな?)
しかしそれをありがたがるのも癪なので「……知ってる」としか言わないのであった。





和歌山海南とだし茶漬け。
ちなみに二人は同じ家に住んでる設定です。

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