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コーギーとお昼寝

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前途多難だ神栖さん!4

*全神栖市民に土下座すべきシリーズの新作です。

*というかこの話、一番謝るべきは銚子市民のような気がしてきた。


夏も終わり、季節は秋を迎え始める。
「神栖、ちょいといいかぃ?」
「またお前か」
銚子はあいかわらずにうちに来ていた。

前途多難だ神栖さん!

「魚が取れすぎて余ってなぁぃ、売り物にもならねぇからてめぇさんにやる」
「・・・・・・魚か」
「俺が嫌ぇでも獲れた魚にゃ罪はねぇからなぁぃ」
波崎の一件以降、銚子はちょくちょくここに魚を渡しに来た。
銚子は漁師の街ゆえに魚は有り余るほどにあった。
(そんな事言っても)
地元民から貰う魚も多く、干物にして鹿島や鉾田に配り歩く状態なのであまり嬉しくはない。
「まぁ、貰っておくが」
「次は濡れせんべいでも持ってきてやらぁ」
「是非そうしてくれ」
魚は微妙だが銚電名物である濡れせんべいは大歓迎だ。
せんべいとしては少々お高いが、適度な湿り気のせんべいは美味しい。
「・・・・・・本当に」
「は?」
「てめぇさんは波崎が好きだったんだねぇ」
「当たり前だ」
合併は一朝一夕で出来るものではない。
互いの利益に基づき、その土地らしさを残していく為には途方も無い時間を必要とする。
それだけの時間を要してもする理由は二つ。
一つになることで大いに安定していく収入のためか、相手に愛着があるか。
ただそれだけのことだ。
「でも、絶対に落としてやりやしょう」
「お断りだ」














つづく
神栖の想いの話。
これから増えていくであろう広域市町村をどう擬人化していくか・・・・・・難しいなぁと思いつつ書いてました。
そしてどうやって銚子は神栖を口説くんだろう、分からないww

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