忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

すきなひと

「いーわーきーさあああああん!」
「うるさいだまれごじゃっぺちび太平洋に沈め」
ずっとずっとずっと好きな人がいる。
水戸よりも酷い言葉しか投げかけない、だけど世界一大好きな人。
「いわきさん、○アラのマーチ食べる?」
「渡せチビ」
不機嫌そうにむすーっとしてて訛りも酷いけど、炭鉱がなくなっても生き延びるしたたかな強い人。
「でしょー?」
こうやって笑うことしか出来ない俺と大違い。
浜通りの中心でピシっと立ち続けるカッコいい人。
そんないわきさんが大好きだ。









-------------------
北茨城といわきがジャイキリの31歳と22歳になりかけてるやばいよこれ。
ちなみに北茨城はそんなにチビじゃないです。

拍手

PR

しもつまものがたり?その6

「今年は花見客が少ないんだってね」
つくばさんがふいに呟いた。
お昼ごはんのから揚げはほとんど揚げ終わっている。
「ええ、自粛自粛のオンパレードですからね。」
「でも経済をまわす必要はあるよね?」
(また何か企んでるな?)
こういう言い回しをするときは大体何か企んでる。
「そうですねぇ?」
「だからさ、東京主催の一緒にお花見に行こうよ」
「・・・・・・え?」

しもつまものがたり?

僕らにとって東京さんは僕にとって雲の上の人だ。
片田舎の人間にとってはまさしく「花の都大東京」(by長○剛)な訳だ。
そこに呼び出されるのは怪しい、と直感的に感じた。
だけど僕は断りきれずに来てしまった訳で。

*       *

東京・飛鳥山。
「つくばー!」
あれ・・・・多分牛久さんだよな、その横は大月(山梨県)さん?
んで鎌倉さんに柏さんに大宮さんに八王子さん?
なんとなくフィーリングで分かる人もいれば分からない人も多い。
(茨城県外に出る事は少なくても有名な人ぐらいは知ってる)
「・・・・・で、東京が会いたがってた下妻」
「え?」
つくばさんの一言で意識が引き戻された。
「いっっっつもつくばが世話になっています、一度その事を労っておきたかったんです。」
いい人だ、という僕の感想の代わりにぽろぽろと泣きそうになった。
「あ、ちょっと下妻!?」
僕のこの感激の涙から始まったお花見は大いに盛り上がったのは言うまでも無い。









「凄い悔しい」
夕日色に染まった電車の中で呟やかれた言葉。
それはふいに僕の好奇心を掻き立てた。
「何がです?」
「あのの涙、自分で出させるつもりだったのに」
ぶっすーっとふて腐れた顔で僕に花を渡した。
「これ・・・」
「あげる」
桜と青い花で作られた小ぶりなブーケだった。
花の数は10本か12本程度にも拘らず貧相に思えない美しいブーケだった。
(しかし男に花束ってセンスが解せないなぁ)
少しばかりの苦笑いと共に礼を述べた。
「それの意味、分かって言ってないでしょ?」
「え?」
「ダズンローズって言って結婚の時に渡すんだよ」
それは遠まわしなプロポーズと同じなことぐらいはすぐに分かった。
この人の目が返事を求めている。
(ああもうだからこの人は!)
ため息をつくと僕は、
「結婚はしませんけどお付き合いなら考えておきます」
もう既に電車は僕の降りる駅へとついていた。
(時間の中途半端さゆえに人気の無い電車内で良かった)
手を掴まれた直後、すぐにそう思った。
だって僕は、つくばさんにキスをされてしまったのだから。
「既成事実の出来上がり、もう」
逃がす気なんて無いからね?と言う顔はオスのヒョウに似ていた。


               おわり
-------------------------
気恥ずかしい事やらせやがって・・・・・・。
書きながら「このつくば気障男だな」と思いました。
要するにやっとこいつらがくっついてくれたと言う事です。

お持ち帰りは根性で逃げました。
と言うかがちゅんは無理、一応全年齢の腐向けサイトですので。





拍手

夢から覚める夢

*地震がらみのネタです。





(最悪な気分だ)
今日もまた硬い体育館の上で目覚めた。
「いわきさん、お客さんです」
「誰」
「北茨城さんです」

夢から覚めた夢

「いーわーきーさあああああん!」
「うるさい黙れアホ馬鹿ごじゃっぺ」
ただでさえ最悪な目覚めを更に悪くされた気分だ。
「酷い!ただでさえ油(注:ガソリンの事)不足でうちの上司から殴られるの覚悟できたのに!はい支援物資」
不満と支援物資と「でも好きです」オーラを同時に受け取る。
「そうかよ、と言うか何故コアラの○ーチ?」
「いわきさんチョコレート系好きでしょ」
(人の好物バラすなよ・・・・・)
「まあ、ありがたく貰うが油売ってる余裕あるのか?」
「ないけどさ、いわきさんに逢えば悪い夢見ないで元気に過ごせそうな気がするから逢いに来たんだ」
そうか、そう言えば北茨城もこの状況下でかなり苦労している。
食料も家も無い悲惨さは変わらない。
だけどまだこいつには前を向く気力があるのか。
「常陸国の血筋、か」
「ほえ?」
「なんでもない」







今度こそ朝が来たのかあと何度夢から醒める夢を見るのだ
(綾波麻人)






----------------
とことん疑問を追及する某番組で北茨城のことをやっていたのですが、地元の高校生が自分達の意思でボランティアに参加しているのを見て「こういう子が北茨城を支えるのかな」と思った。
だとしてもうちの北茨城さんは頭のねじが緩み過ぎだと思う。

拍手

ラフ・メイカー

水戸が号泣している。
自分が無力だとボロボロ泣いていた。
「励ましに来たよ」
「帰れ」
この強がりだっていつもの事。
「いっつも笑わしに来てるのに」
「うるせーな、あんたは」
水戸はいつも励ましに来てる存在に気づいてる。
正体が僕だって事も。
だけど、この戯言に加わってくれる。
「強行突破でもしようか」
「しなくて良い」
こんな戯言のうちにだんだん水戸の悲しみが薄れていく事を知っている。
「水戸が出来る事なんてごく僅かなのに。」
「あんただって飽きずに励ましに来るじゃねーか」
「日立に頼まれてるんだ、それに」
これはある意味本当である意味嘘。
「それに?」
「水戸が好きだから」
ちょっと嘘に混ぜて本音が言える。
水戸は結城が好きだから、叶わなくても好きって言いたい時があるんだよ?
「そうかよ」
「うん」
「でも好きな人別でいるから」
「知ってる」
こういうと水戸は自尊心が戻ってくるらしくて、泣くのをやめる。
プライド高くてわがままだけど、世界一水戸っぽな水戸が大好きなのが自分な訳で。
「ドアがあかねぇ」
「じゃあ日立にこじ開けてもらうよう頼むよ」
「いや、お前が良い。」
「なんで」
「嘘昔から下手だからお前が日立なことぐらい既に分かってるよ」
「・・・・・・しょうがない」
ひたちなかが空気を読んでバールを持ってきてくれた。
ドアは後で修理で良いか。
「兄上、私も手伝います」
「うん」
二人でドアにバールを押し込んでこじ開けた。
「「せーの」」
男二人分の手ではあっさりとドアが開いた。
「おかえり、水戸」
「ただいま」






(俺に笑顔を持って来てくれんのはお前だけだよ、日立)











----------------------
「友情だけど一番身近に自分を支えてくれるのが日立で、何だかんだ言いつつ支える日立兄弟」そんな水日が理想です。
題名はバンプから。

拍手

ウェルカムtoE5系はやぶさ!

*作者の鉄道知識は怪しいですよ。

*というか書いた時点で本物まだ見てません。




朝8時30過ぎ。
「・・・・・本気ですか」
朝のホームにしてはありえないほどに込んでいる新幹線ホームに二人はいた。
「本気ですよ、何の為に来てもらったのか」
小山の顔は気味が悪いほどににこやかだ。
「きたぁ!」
どこかで声がしてホームを向いた。
鮮やかな青に猫耳のような抵空ブレーキ、今日の二人の目的だった。
「いらっしゃい」

E5系はやぶさ。


ウェルカムtoE5系はやぶさ!

青い車体にカメラのフラッシュが反射してテラテラと金属光沢を放っている。
「行きますよ」
「ええ」
列車内に乗り込んで、向かう先は次の那須なのだけれど。

*          *

一月前。
「うふふふふふ」
どうしようもなく気持ち悪い声を出して突っ伏していた。
勿論その被害を受けるのは同居人の水戸線なのだが。
「結城、気持ち悪いぞ」
「さっき初日のE5系はやぶさの八戸行きチケットが取れたんです、2枚。」
「それが?」
「小山さんにそのこと言ったら『一枚下さい』って言われましてね」
「・・・・・八戸まで出かけるのか」
「日帰りで行ける距離じゃありませんからね、計画にぬかりありません!」
キリッと良い顔になって叫ぶ。
この状況を続けてくれればモテるんだろうなこの人、と水戸線が呟いたのは言うまでも無い。

前日、留守番電話に小山からの伝言が入っていた。
『もしもし?結城さんにひとつ知らせ忘れた事があります。
明日の八戸行きのことですが、仕事の都合で八戸まで行けなくなったので、お土産よろしくお願いします。』
結城が大号泣だったのは言うまでもない。











---------------------------
八戸行き、乗れなかった小山は色んな意味でセーフだったと思います。
きっと押し倒されてたとお(ry
ちなみにぬる鉄小山はこれからも東北新幹線ネタではしゃいでくれると思います。

拍手

バーコード

カウンター

忍者アナライズ