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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

めがね

「汝のメガネ、随分と汚れてきていないか」
ふいにラムズさんが僕の普段使いのメガネに手を伸ばした。
試合ちゅう以外はずっと愛用しているこのメガネも言われてみれば随分長いこと使っているしフレームも塗装のはげが出てきているから、言われてみればそうだなと気づいた。
「確かにそうかも知れませんね」
「新しいのを買うべきではないか?」
「うーん……でもこれ親の選んでくれた奴で気に入ってるんですよね、レンズも非球面で薄いし」
「なら我が選んでやろうか」
「えっ」
その指先で僕のメガネフレームをなぞりながら彼が優しく微笑むのがはっきりと見えた。
「赤いフレームがいいな、今の銀縁の細いフレームも元の顔の印象をあまり変えることが無くて悪くはないが赤は汝の色であるし汝は赤がよく似合う」
あまりに優しくていい笑顔でそんなことを言いだすものだから、僕の心臓が急に鼓動を速めてくる。いきなりすぎて心臓に悪い。
「眼鏡のつるも赤がいいな。然し……どうせなら黒をさしてやりたいな。耳かけの辺りに黒をさして、我の色もまとわせてやりたい」
「あの、」
「うん?」
「……いきなり恋人の顔出してくるの、ほんと心臓に悪いんで」
あまりの事に耐えられず燃えるように熱い顔をうつむけた僕に、その人は愉快そうに美しく笑うのだ。



意味もなくいちゃつく光学ダービーは可愛い

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初夏を愛せよ

しゃっしゃっとすきバサミが音を立てて赤い天然パーマを薄くしていく。
「マーズあにさん意外に器用ですよね」
「意外か?」
「はい」
「そりゃあ心外じゃのぅ、これでもうちは製造業じゃし」
マーズあにさんの手で軽くなった髪の毛が初夏の風にふわりと揺れた。
梅雨入り前の蒸し暑い昼下がりにはちょうどいい髪型になってきた。
「あにさん、」
「うん」
「……今年も、あにさんと試合するの楽しみです」
「おう」
ちゅっと小さな口づけを落とせば、夏の匂いがした。



いちゃいちゃする広島ダービーの話

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手紙を書く話

うちの姐さんからインクを貰った。
小瓶の入った鮮やかな赤の万年筆用インクである。
「大瓶で1つ使い切るの大変だから半分あげるわ」
「なんでそんなもん買うたんですか」
「使わないとは思っても綺麗な赤に一目ぼれしちゃったのよ、スティーラーズは万年筆持ってたかしら?」
「万年筆なんてどっかにしまい込んでどっかやってもうたままですよ」
「ならガラスペン貸すから手紙でも書いたら?」
引き出しからこれまた鮮やかな赤いガラスペンと白いレターセットを引っぱり出して俺に押し付けてくる。
インクの小瓶を晩冬の日差しに透かせば確かに宝石のような美しい赤が目に飛び込んでくる。
その赤で連想したのは、かつて見た赤と白のユニフォームを纏うシーウェイブスの姿だった。
今でこそあの青いユニフォームも見慣れたものだが、かつてあいつの纏う色と言えば赤だった。
(……あいつに手紙でも書いてみようか)
そう思い立ってみれば話は早い。
自分用に与えられた部屋に戻ると、小瓶のふたを開けてガラスペンの先をインクに浸してかりかりと文字を書き連ねる。
定期的に会っているはずなのに書くことは不思議と尽きないもので、結局便せん四枚にもなる友愛の台詞を書き連ねた手紙が出来上がっていた。
最後の一行に『返事は要らんので出来たら捨てずに取っといて欲くれ』と書き添えて封をした。
(あいつが捨てんといてくれたら上出来やな)
数日後、東北から一通の手紙が届いた。
送り主はシーウェイブスからで、書き添えてあるのは一言。
『捨てる訳あるか阿呆』


……ああやっぱ好きだ。


ただの神戸鉄海波の甘い話。
神戸行ったときに小瓶入りの神戸インク物語セットを買ったのですが、南京町フォーチュンレッド買えばよかったなと未だに少し思ってます(中山手ブラックを買ってしまった)

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ホワイトバレンタインは始まったばかり

ぴくぶらの「ピクブラバレンタイン2018」投稿作品
ほぼほぼBL


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クリスマスソング

「ようやっと今年が終わるなあ」
恋人の呟いたセリフに「どの口が言うか」と呟いた。
「こっちは入れ替え戦、そっちは順位決定戦が残っとろうが」
「それは年明けてからやんか」
たまたま同じ会場で試合が被ったからクリスマスイブを一緒に過ごそう、などという甘っちょろいことを言うことに関しては思うところも多いがそうでもないと理由もないのは事実だ。
「……ほんとは大阪府警対策せんといかんのになあ」
「言うても入れ替え戦は鏡開きも過ぎてからやろ?俺みたいに正月開けてすぐでもないしちったあ息抜きしても罰も当たらんって」
「お前なあ」
「それに、好きな相手とクリスマスなんていつもなら過ごせんしな」
お互いの立場を踏まえればそれは確かにそうだった。
試合だ仕事だと忙しい年末に遊ぶ余裕など本来はひとかけらもあるはずがなく、特に今期はお互い酷く精神的に煮詰まることも多かったのも事実だ。
「それに、もし俺が死んでも最後の思い出になるしな」
「お前が言うと洒落にならん」
「もちろん洒落な?来期までは無事にやれそうやしな」
そんな事も言えるようになった辺り少しはましになったらしい。
夜の名古屋の街は人が多く賑やかで、誰もが華やいだ夜を楽しんでいるように見えた。
「……次の試合は勝ってくれ」
あん人の引退試合が負け試合だなんて見てられん、と呟いた。
そう言えば彼はこの男の元にいたという事を思い出す。
(確かに、あん人の最後の試合が負け試合なのはいけんなあ)
「それならお前も勝つつもりでおるじゃろう?確かー……相手は二子玉川の羊のじゃろう?そうじゃないと釣り合いがとれん」
「せやなあ、お前が勝つなら俺も死ぬ気でやるわ」





スティーラーズとシーウェイブス。
彼らの言うあの人は今季引退発表した現役最年長選手です。

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