「足湯に入りながら電車待てるのええなあ」
隣に座っていたライナーズがスポーツドリンクを飲みつつつぶやく。
試合後の酷使された足に温泉が心地よく染みわたり、寒風吹きすさぶ駅での待ち時間を温めてくれる。
「そりゃよかった」
「メヒカリのから揚げ食うて勝ち点貰うて温泉も入れて言う事ないわ」
「……前半のあの好調が後半にも続けられれば勝ち点になったんだけどなあ」
そうぼやくとライナーズは「ごめんな~」とへらへら答えた。
全く申しわけなさを感じない声色だがもうあきらめるしかないのだろう。
「まあ俺んとこ来たら美味いカレーパン奢ったるから、な?」
「カレーパンよりてっちりがいい」
「シレっとええもん頼みよるわあ~」
ハハッと笑っていると構内に品川行きひたちの到着を告げるアナウンスが響く。
確かライナーズが乗る電車だ。
「ぼちぼち足湯出なな」
「そうだな。事故らないように気を付けて」
「おん。あといわきFCくんに差し入れのゼリーのお礼言うといてくれる?」
「覚えてたらな」
足湯から出て靴を履きなおすと、そばに置いていたキャリーを手に取る。
「ほな、次は花園で」
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シーウェイブスとライナーズ。
今年のいわきゲーム遠征もやっぱり温泉から離れられませんでした。