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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

残りはお土産にした

盛岡駅に来るのは久しぶりだった。
地元のJRとのコラボ企画で盛岡駅の休憩室に展示を置かせてもらうことになり、その手伝いで小貫まで来たのである。
かつてのユニフォームや記念品をきれいに並べ、駅員や担当者に挨拶もした辺りで小腹が空く。
乗る予定のきっぷを見ればまだ発車まで40分ぐらいある。
「……久しぶりの盛岡だし、盛岡のもん食いたいよなあ」
じゃじゃ麺や冷麺は40分で完食するのも厳しいので電車の中で食べられるといいだろうか。
なんとなく駅の外へ出ると電柱のある文字が目につく。
「福田パン、そういやしばらく食ってないよなあ」
色んなクリームや具材をコッペパンに挟んで食べる盛岡名物が出てくるともうそれの口になってしまう。
ちょっと駅から歩くので早歩きに切り替えると何にしようか?と思考がさまよう。
定番のあんバターやジャムバターも嫌いじゃないががっつりしたカツサンドだろうか?
でも前に食べた田野畑の牛乳で作ったミルククリームも美味しかったので、そこにチョコレートクリームもいいだろう。
ああでもカスタードにキャラメルでプリン風というのもいいかもしれない。
考えれば考えるほどお腹が空くがふと気づく。

(でも福田パンって結構でかいよな?)

市販のコッペパンよりも2まわりぐらいは大きかった記憶がある。
自分は体格の割に食べる方だと思ってはいるが、想定したものを全部ひとりで食べるのは少々厳しい気がする。
……他の人に食べて貰えばいいか。
同行するスタッフさんと食べたり、それでも残った分は事務所のスタッフさんと分け合えばいい。
てくてく歩いていくと白とワインレッドの建物が見えてきた、福田パンの本店である。
(よし、思いつくままに頼んでみんなで食べよう)
帰ったら今日は冬のパン祭りである 。
「ご注文お決まりですか?」
「とんかつサンド、照り焼きたまごサンド、ミルククリームとチョコクリームのミックス、カスタードとカラメルのミックス、つぶあんバターと桃ジャムバター、あと……」
思いつく限りのパンを袋に詰めて持ち帰ればパンの幸せなにおいがするのであった。



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シーウェイブスさんのどうでもいい話。
また盛岡に行ったらチョコクリームと地元の牛乳クリームのパン食うんだ……(?)

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#リツイート又はいいね1つ毎にうちの子が勝手に喋りだす

*年末にタグでやったやつのまとめ

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八幡「寒いので鍋にしたいけどひとり鍋って寂しさが極まる感じしますよね」
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野武士「大掃除しようと思ったけど大掃除に必要なものを買いに行くところからやらないといけない事に気づいた」
アルカス「それじゃあだめじゃん」
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結城「1年が飛ぶように過ぎていくのでどうにかして遅らせる方法が欲しいですね」
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弘前「雪かき用のママさんダンプが壊れたのでもうだめかもしれない」
黒石「予備貸しますよ」
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水島「年末って基本仕事でそれどころじゃないから年明けに追加購入する薄い本の収納スペースを年末に作るんだけど、捨てれた試しがないんだよね」
福山「だから床下収納まで薄い本で埋まってるのね」
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釜石「年越しが東京になりそうだし、川崎大師でも行くかな……」
八幡「私も年末東京にしますね」
釜石「呼んでない」
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君津「餅って美味いけど量食えないからいつも買うか悩むんだよな」
鹿島「わかる〜!」
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鹿島「今年もあっという間の一年だったねえ……まあ来年大変そうだけどね。おもに企業合併で」
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広畑「さむい……しごとしたくない……」
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結城「年越し蕎麦って海老天蕎麦のイメージですけど天ぷら揚げるのって面倒でついお惣菜にしてしまうんですよね」
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ナナプリ「お蕎麦おいしいねー」
キューデン「普段うどんが多いから年越しでしか食わないけど美味しいよな」
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千葉「仕事の一息で食べるカップそばもこれはこれで悪くはないんだよね」
京浜『そうよね』

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新年のご挨拶

結城「2024年あけましておめでとうございます」
八幡「謹んで新年のお慶び申し上げます」
シーウェイブス「キャラの方向性がそっくりな2人がそろってしまった」
結城「向こうのほうが年下でしょうに!」
八幡「顔がいいだけのストーカーと一緒にされたくないです!」
シーウェイブス(少なくとも作者からはそう思われてるんだよなあ)
結城「ちなみに私も小山さんも今年は市政70周年の記念すべき年ですからね!たぶん作者もなんかやりますよ!」
シーウェイブス(丸投げされてる……)
八幡「私のところもたぶん何かしてくれますよ」
シーウェイブス「とりあえず本年もよろしくお願いします」

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年の終わりに

正月ぐらいはのんびりしたい、と思っていてもうまく行かない事は往々にして発生する。
「まさか今年の正月は東京本社で過ごすことになるとはなあ……」
仕事納めギリギリに発生したトラブルで東京に連れて来られ、気づけば帰省のハイシーズンにぶち当たって帰れなくなってしまったのだ。
無理をすれば帰れなくもないが宿が確保できてるのもあり、無理せず東京で過ごすことになったのである。
「こうして一緒に年越しなんて久しぶりですよね」
嬉しそうにそう言いながらお燗した酒を渡してきたのは八幡である。
今年はお互い仕事の都合で一緒の年越しになると聞いた八幡は宿の人に頼んで燗酒とおでんを出前して貰い、こいつを片手にのんびりしたいと言い出したのである。
ちなみにそばの出前もいつの間にか予約してた。行動が早すぎる。
「まあ、それはそうだよな」
「一緒し年越しそば食べて布団を並べて初夢見て、年が明けたら一緒に初詣なんて物理的に出来ませんからね」
「そもそも高炉があるとそっちの世話で正月がつぶれるしな」
高炉というものは基本的に24時間365日稼働するものであるので、盆暮れであっても稼働させるために人が居なければならない世話のかかる道具である。
なので昼から酒をちびりちびりとやりながらの正月というのは高炉を持たない製鉄所のみが過ごせる年の越し方なのだ。
「昔は世間がのんべんだらりとする日に仕事しなくちゃならないのかと面倒に思ってましたけど、なくなったらなくなったで寂しいんだから不思議ですよねえ」
「そうだよな、仕事の無い正月にも慣れたつもりではいるんだけどな」
ちびりと酒をやってはおでんを食べ、時折煙草に手を伸ばしながらテレビを見て新年を待ちわびる。
そんな正月が少々自分には退屈に感じられてしまうのも事実なのだ。 「
そういえば帰りの新幹線いつですか?」
「なんとか1日の夜のが取れた」
「午前中に一緒に初詣ぐらいは行けそうですね」
「なら久しぶりに川崎大師でも行かないか?大師河原がいた時は何度か行ったろ」
「正月の川崎大師って死ぬほど混みそうですけど……まあたまにはいいですかね」
高炉が亡くなってからやることの無い退屈な季節になった正月も、今年はこいつがいるので少しは退屈しなさそうだ。



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釜石と八幡。今年の書き納めです。

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花園に行く

リーグワンが正月の中断期間に入っても、忙しいやつは忙しい。
特に今目の前にいる青と臙脂に身を包んだこの男はその最たるものであろう。
「お、俺の庭と書いて花園にようこそ」
「ライナーズも元気そうやな、さっきレッドハリケーンズのテントで会うたけどあいつも元気そうやったし」
段ボールの積まれた台車を押しているライナーズの上着には高校ラグビーの刺繡。
毎年この時期は高校ラグビーの大会運営を手伝うライナーズの邪魔にならぬよう、一緒に歩きながらしゃべってみる。
「今年も神戸製鋼さんと来たんやろ?あの人は?」
「先に席行ったわ、今年は今日ぐらいしか来れへんから色々見たいんやて」
「忙しいもんなあ……ま、うちも似たようなもんやけど」
物販コーナーの隅に台車を止めると商品をどんどん運び出してくる。
高校ラグビーファンや関係者の視線がこっちに向くと、顔見知りのファンもちらほら見受けられたので軽く頭を下げておく。
(やっぱみんな来とるんやなあ)
バックヤードのほうに入っていくライナーズを見送り、姐さんに頼まれた今年の分の有料パンフレットに手を伸ばす。
今年の高校ラグビーのテーマソングに耳を傾けながら他に買うもんあるかな~?などと眺めてみる。
時折幼い子供も見受けられ、あの子たちも10年後には花園のヒーローになるんかなあなどと思いをはせてみる。
「お、パンフ一冊だけなん?」
「そんな何冊もあっても保存しきれへんやろ」
奥から在庫を抱えてやってきたライナーズが声をかけてくる。
「ほかに買うもんないなら俺が清算したるからこっち来ぃや」
「なら頼むわ」
誘導されるままにレジへ連れていかれると「でもパンフ毎年手持ちで置いとくとおもろいよな」言い出した。
「そうよな、うちの選手とかでも高校の時と今で見た目全然違うやん!とかあるし」
「あとはこの子うちのチーム来てくれへんかなあって夢みたりな。袋有料やけどいる?」
「要らん」「ほなテープだけ張っとくな」
バーコードにテープを張られたパンフレットと現金を交換すると「ほな、俺の庭を楽しんでいきや」と返していく。
(……冷静に考えるとこの会場って今ライナーズの私有やないよな?)
そんなことを考えつつ姐さんのいる席のほうを目指し、入口へ一歩足を踏み入れると試合前の緊張感が辺り一帯を包んでいた。


(ああ、青春が冬空の下で燃えよるわ)

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スティーラーズとライナーズ。
高校ラグビーの季節ですね。

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