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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ある大阪の夜

『試合中のことは恨みっこなしで試合以外の局面では仲間として付き合う』というのは全員の中の暗黙の了解のようなもので、こうして試合後に一緒に食事をすることもよくあった、
今日は大阪ということでライナーズさんお勧めのお好み焼き屋に足を延ばしての飲み会である。
「はー……あともう少しだったな……」
「1トライ1ゴールしか取れなかったよりはマシですよ……」
憂鬱さを隠さないヴェルブリッツさんとジュビロに対し、ワイルドナイツの方はお好み焼きを黙々と焼いていた。というかもう鉄板全部埋まってるんだけど全部食うつもりなんだろうか。
「そんな憂鬱な顔してないでお好み焼き食おう?な?」
「それもそうか!サンゴリアス、その豚玉取って!」
「おー、ソース辛口と特製ってあるけどどっちがいい?」
「辛口で!あとマヨネーズも多めに」
若干やけくそ気味に思えたがとりあえずお好み焼きは出してやった。
ついでにヴェルブリッツさんにも海鮮豚玉を出しておくと、もそもそと豚玉に箸を伸ばし始めたので俺の方もネギ焼きに箸を伸ばす。
ちらりとワイルドナイツの方を見ると、黙々とお好み焼き三枚目に箸を伸ばしていた。
「食いすぎると動けなくなるぞ?」
「燃費あんまり良くないから食べたほうが良いんだよ、それにお前の二連覇を阻止しなくちゃいけないしね」
「……するよ、絶対に」





日本選手権出場組のはなし。
13日の決勝はテレビで見る予定、楽しみです。

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それでも君は、

何となく折りたたむ


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家族の風景

短いお話の詰め合わせです


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カメラ・オブスキュラの恋人

捏造しかない光学ダービーの話


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さあリスタート!

「さっむ!」
爽やかな冬晴れの下にレッドハリケーンズの声が思い切り響いた。
12月上旬の東京は日差しこそ暖かいが風はひんやりと冷たい。
「この時期ならしゃあないんと違う?」
「寒い寒い騒ぐなら少し走ればいいのに」
「発想がゴリラやないかい!」
「三人とも凍えてなぞ居らずに最初から温まるものを飲めばいいだろう、熱燗とか」
そんなツッコミを入れてきたのは全身真っ黒の服に身を包んだブラックラムズである。
ついでに手元には紙コップが4つ乗せられた段ボールトレイもある。
「試合前に飲んだら酔うわ!」
「冗談だ、ホットコーヒーを買って来たから飲むがいい」
「赤いのがすいませんね」
「我は気にしておらぬぞ、元気な事はいいことだからな」
早速ホットコーヒーを受け取り、各ブースの賑わいをいつものように遠目から眺めて過ごす。
それぞれのサポーターが開幕前の時間を思い思いに過ごすのを見るのは心地の良い気分である。
「にしても、あのゴ〇ラの模型大人気ですよね……」
「まあ人気モンにはあやからんとな、一応プロスポーツやし」
「一応をつけねばならぬところが悲哀を感じるゆえんだな」
「コーヒーごっそさん、羊のおっちゃん」
「……羊のおっちゃんとはほめられた気がせぬ呼び方だな」
「せやかてそう言う名前やんか、今日は勝ち点貰ってくわ!」




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