忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

赤の青年は王冠を目指す

「うちは結局無敗で来ちゃったわけだけど、どう思う?」
夕暮れの瑞穂グラウンド。
先ほど30点以上もの差をつけてシーズン前半戦無敗での勝利を挙げた彼に俺は何と言い返そうか、最初から決めていた。
「次は勝ちにいきますよ」
「……うん、俺お前ののそういうとこホント好きだな」
たとえ相手が上だろうと負けないというこころ、これだけはきっと失ってはいけない。
実力だけがこの競技の全てだから、次は勝てるように実力をあげていくだけだ。
「いちおう俺の方が一回り上のはずなんですけどね」
「芝生の上では誰でも対等だよ」
彼と次にやるまでにやれることはまだある。
勝ち点差8は決して小さな数字ではないけれど、リーグ初代覇者の王冠はまだ伸ばせば手の届く場所にあるのだからここで手を伸ばすのをやめるわけにはいかない。
「……何しとんじゃお前ら」
「あ、シーウェイブズ何してんの?」
「いや、帰ろうと思ったらスタッフの一人が小銭入れどっかに落としたみたいで探してたらお前らが青春してて立ち往生してた」
そうこうしていたら釜石のところのスタッフさんが探し物を始めてくる。
「なんか全然締まらないねえ」
「そう言うのは俺が逆転優勝してからですよ」
「やだなあ、優勝なんてさせてあげないに決まってるじゃん」
「じゃあうちは4位以内に入って入れ替え戦進出してトップリーグに戻ることだけ考えんとなぁ」






レッドドルフィンズとヒート。
TCLファーストステージ終わったので。

拍手

PR

青と黒

25日の練習試合に合わせてやるイベントがすごすぎて書いたネタです


拍手

今日も彼らは中断期間を謳歌中のようです

小ネタです


拍手

広島ダービーの憂鬱

はっきり言って調子は良くない。
強いチームとの試合が続いてまともに勝ち点をあげられず、出来ることは最善を尽くすことばかり。
「久し振りじゃのう、坂」
「……今はレッドレグリオンズですよ、マーズあにさん」
血縁関係はないけれど尊敬の念を込めてそう呼ぶようになってもうずいぶんになる。
ようやく今シーズン一勝をあげたばかりのあにさんと違い、俺の方はさっぱり勝てないのが現実だ。
「にしてもホント急に髪がふわっふわになりよって、前はもっと直毛じゃったろうに」
「チームの名称の変化なんかで容姿が多少変わるのはよくあることでしょう?」
「まあなぁ」
そうして天然パーマになった髪を軽くなぜた。
チームの変化が容姿に直接影響するとは分かっていても急に髪質が変わるというのは予想してなかったので、このふわふわの髪には正直まだ慣れていないのが本音だ。
「……憂鬱そうじゃな」
「そりゃあ憂鬱ですよ」
「なら、勝てばええ」
「はい?」
「簡単じゃろう?」
「勝てないから憂鬱なんですけどね」
「ホントになあ」
彼は親譲りの美しいかんばせを歪めて自嘲気味に笑う。
「努力をすれば愛して貰えるが、勝てなければ降格するしかない。勝てる相手には確実に勝つしかわしらに道はないんじゃ」
ラグビーは戦力と戦術がすべてだ、番狂わせなんてめったに起きるもんじゃない。(だから日本代表が南アフリカに勝ったことが奇跡だったのだ)
それでも僕らはこの競技に恋をし、その道を追うことを選んだ。
「悪いが、勝ち点は貰っていくぞ」
「……嫌ですよ」
残りたい。
たとえどれだけ負け続けていても、ここにいれば成長できると言う事は肌で感じていた。
「なら、せいぜい苦戦させとくれ」




ブルーズマーズとレッドレグリオンズ。
ちょうど今日広島ダービーだったので(結果は確認済み)

拍手

中断期間だけど忙しくないとは言ってない

また小ネタです


拍手

バーコード

カウンター

忍者アナライズ