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コーギーとお昼寝

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雨と悪魔とHalloween

「トリックオアトリート?」
秋雨降る夜に突然鳴り響いたチャイムで玄関を開けると、本格的な悪魔のコスプレをしたブラックラムズ先輩がいた。
「とりあえず中入ってください」
ゴシックホラーに出てきそうな本格的なコスプレに合わせた黒い雨傘を傘立てに突き刺し、暖房の効いた部屋へと招き入れる。
「ハロウィンのコスプレですか?」
「チームイベントでコスプレをしたのだが、思いのほか好評でイーグルスにも見て貰おうと思ってな」
細かい刺繍やフリルの入ったロングコートはいかにもゴシックという雰囲気だが、それを一枚脱ぐとフリルの入った真っ白のシャツとレースネクタイが出てくる。
細身のぴっちりした黒いパンツは脚線美を際立たせ、足首から覗く純白の靴下も美しい。
さらに敢えて血色悪そうに入れられたメイクのお陰でクオリティの高いコスプレとなっており、自前の羊の角もより悪魔らしさを引き立てている。
「なんかそういう舞台に出てきそうな服装ですね」
「ハロウィンだからな。と云う訳で、おやつと悪戯何方を選ぶ?」
「冷蔵庫にカボチャのプリンあるんで半分こしませんか」
「良かろう。しかし今の我は悪魔だからな、貪欲に悪戯も行かせて貰おうか」
そう言って僕の服の襟元を掴むと耳にカプリとかみついた。
想定外の場所に想定外の刺激を得てビクンと体をj跳ねさせた僕を見て、先輩は満足げに「隠せぬ跡が出来たな?」と耳元でささやく。
確かに耳というのは隠すに隠せないし悪戯としては高度だけど驚きの方が先に勝ってしまう。
「いたずらというよりドッキリされた気分です……」
「物足りないか?」
「もっと色々されるのかと」
「其れならば、褥の上でするか?」
ストレートなお誘いは悪魔の誘惑に似て甘く、まあこの人からならばと思ってしまう僕も大概甘いのだと心底思い知るのであった。



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イーグルスとブラックラムズ。
今年も選手のハロウィンコスが無限に流れてくる季節になりましたね。

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