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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

残念な気持ちとじゃじゃ麺と

盛岡市内某所の安宿で本日何度目ともつかない深い深いため息が漏れた。
「……なんで俺は日本代表対世界選抜の日に盛岡に居るんやろな」
「当日入りだと間に合わないから、って言ったのそっちでしょう」
共用の台所で平打ち麺を湯がきつつきゅうりやネギをザクザクと刻んでいく。
空き缶がゴミ箱に綺麗な放物線を描いて転がり込むと、次の缶に手を伸ばした。
「あんまり呑み過ぎると試合開始前に酔い潰れますよ」
「シーウェイブス、お前が大阪来てくれればみれたのになあ」
「今季大阪での試合がないのはしょうがないでしょうよ」
「おかしない?!花園を世界で一番愛しとる俺が花園で日本代表見れへんのおかしない?!?!?!」
「笑内は秋田の駅ですよ」(※秋田縦貫鉄道に笑内駅が実在する)
「そういう鉄道ツッコミは俺の仕事やから奪わんといて!」
良い感じに湯がかれた麺を水で締めて、市販の肉みそときゅうりとネギをばさっと乗せる。
ついでに生卵と少量のゆで汁も一緒に出しておく。
「どうぞ、俺からのもてなしの一品です」
「盛岡じゃじゃ麺やん」
「こっちだとスーパーでも普通に買うて食う代もんですけどね、ゆで汁と卵は食い終わった後に肉みそと混ぜてどうぞ」
「おおきに」
「まあ、ぶうぶう言うくらいなら棄権して貰うて不戦勝でも良かったんですけどね」
「それはアカンわ」
自分のぶんとして一緒に作っておいたじゃじゃ麺に箸を伸ばす前に、テレビをBSに回す。


「ああ、始まりますよ。日本代表対世界選抜」

生で見れなくても、その場に立てずとも、世界のレベルを見れるのならばどこだっていいのだ。


シーウェイブスとライナーズ。
盛岡じゃじゃ麺は家庭で作れるタイプのものも多いので見つけたら食べてみような!

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それでも酒は止めがたい

時事ネタなので折りたたみます


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ダービーマッチって奴は!

雨の秩父宮でほかほかと湯気を立てるカフェモカが冷えた指先を心地よく温めてくれる。
誰もがレインコートやポンチョを被ってわざわざ仕事あがりにここまで来てくれる人を眺めるのは、スポーツチームそのものである僕らのみの特権だ。
「散々煽った甲斐があったな、イーグルス」
「確かに思ったよりかは来てくれてますね」
「​​​​​​​……カフェモカも好いが、こうも寒いとお湯割りが飲みたいな」
「お湯割りなら自分でコンビニまで行ってくださいね」
テントを張り終えてすぐにカフェモカが飲みたいと言って外苑前駅前のドトールまで買いに行かせたのはどこのどいつだ、という気分で少し意地悪を口にする。
「お湯割りは嫌いか?」
「今日はノンアルコールの気分です、なんせ今日は事務機ダービーですからね」
「……言うようになったな」
​​​​​​​呆れのようにも愛おしさのようにも聞こえる言葉が彼の口から洩れる。
出会った時は同業他社のラグビーチームでありながら全く違う立場にいた僕らは、10年近い歳月を経てこうして堂々と事務機ダービーを名乗れるほどの戦友となった。
僕にとってはあまりにも特別なそのダービーマッチを楽しむのにアルコールは要らない。
「今日勝ったらパブでビール奢ってください」
「良かろう、負けたら汝の奢りで一杯やるとしよう」
遠かった僕らが手の届く場所に来たことをこの秩父宮に響かせるキックオフのホーンは、もうすぐ鳴り響く。


イーグルスとブラックラムズのお話。雨の事務機ダービーのお話。
ぴくぶら掲載作品。

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ノーサイドなお時間

久しぶりの小ネタです



・それ記載する理由あるのか
レッドドルフィンズ「そっちのメンバー表見てて思ったんですけど、」
ヴェルブリッツ「うん」
レッドドルフィンズ「選手の社内での所属先書く必要あります?」
ヴェルブリッツ「これもまあ趣味だから」
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現状謎

・コーラ飲みてえ
レッドスパークス「秩父宮行くたびに思うですケド、なんで売店のソフトトドリンクにうちの製品無いんですカ?」
サンゴリアス「それは運営に聞いてくれとしか……」
レッドスパークス「ペ〇シ置いてたらぶちくらす勢いですヨ?!」
サンゴリアス「そこまで?!」
レッドスパークス「その癖お酒のレパートリーが多いですシ?!」
サンゴリアス「焼酎お湯割りをファンが持ち込む世界だからなあ」
レッドスパークス「ギブミーコーク!」
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これもだいぶ謎

・実録ネタ1
ブレイブルーパス「次節以降配布予定のタオルのサンプル貼っとくね、でも今回はタオル配布無いから気を付けてね~。あ、うちわもあるよ!顔が隠れる特大サイズ!応援に使って!」
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だいたいこんな感じ

・個人的な印象
スティーラーズ「うちの手持ち旗とうちわ自由に持ち帰ってなー」
ワイルドナイツ「えっ(旗有料)」
サンゴリアス「えっ(旗無い)」
ブルーズ―マーズ「むしろ旗は配るもんじゃろ……」
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旗一つとっても違う

・実録ネタ2(私代理:シーウェイブス)
シーウェイブス「東京メトロとのコラボスタンプラリー、銀座線を往復するだけで半分埋められるのおかしくないか……?その癖残り半分は中途半端な駅ばかりだし……」

・レッドジョーク
ブレイブルーパス「レッドドルフィンズの初陣Tシャツいいよね、新撰組モチーフで」
レッドドルフィンズ「ありがとうございます」
ブレイブルーパス「でもなんで新選組なの?」
レッドドルフィンズ「挑戦と新選をひっかけて新選組モチーフなんですよ、まあ嘘ですけど」
ブレイブルーパス「嘘なんかい!」
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※ほんとは日野市が土方歳三の出身地だからです

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特別な夜のために

朝一番に着いた東京は薄ら肌寒く感じられ、ばさりと薄いジャケットを被って外に出た。
「どうも、」
「お迎えおおきにな」
待ち合わせ場所ではサンゴリアスがひらりと手を振ってきた。
「こんな朝早くから東京来て良いんですか?」
「俺今季のリーグ戦でこっち来れるの今日だけやからなあ、それにどうも落ち着かへんねん」
「ああ……そういや今日が移籍後初試合ですもんね、ダン・カーター」
「せやろ?お陰でチケットの売れ行きは好調やったし」
今季初先発となった彼のお陰でこの試合は指定席完売という売れ行きの好調さを見せており、公共放送の中継カメラも入る上に東京メトロとのコラボスタンプラリーの期間も重なったりで今季特に賑やかなことになる試合になるのは間違いなかった。
「まあ、ちょっと天気は不安ですけどね」
「台風直撃ならまだしも小雨がぱらつくぐらいならええやろ」
「雨降ると客足落ちるんですよ、まあ今日は特別なんでガクンと落ちることは無いでしょうけど」
「せやなあ。ま、試合見に行くついでの東京観光も満喫しとこかな」
「はいはいお供しますよ、どこ行きます?」
「スカイツリーでも行こかな、俺タワーってポートタワーしか上ったことあらへんねん」




サンゴリアスとスティーラーズ。今回リアル観戦予定なので楽しみです。

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