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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

今年の優勝者は今年のうちに!

「今年は決勝早いよなあ」
ずずずっと音を立てながら熱いホットチョコレートを啜るその人に「まあ今回は特別ですからね」と返す。
2019年のワールドカップに向けてリーグ戦は短縮日程となったため、年内の優勝決定戦という珍しい事態となった。
「今季の優勝今季のうちに~って事やろかね?」
「あんまり上手くないです」
「上手いボケはライナーズとかレッドハリケーンズ(※)に期待したって」
「さいですか」
赤と黄色の入り乱れる秩父宮で自分で作って持って来た(※2)ホットウィスキーに口をつけながら、三年連続でここに辿り着けるほど強くなった自分自身に心から拍手を送りたくなった。
今回の決勝の相手が昨シーズンからずっと優勝を競い合ってきたワイルドナイツではないのは寂しいけれど、だからと言って手抜かりは無い。
準決勝で延長になったことによる疲れももう完全に抜けきっている。
「なあ、俺とお前どっちが優勝すると思う?」
「もちろん俺ですよ」
「俺はうちが優勝すると思うけどな、今年の俺は調子がええねん」
お互い準備は万端、負ける気はゼロだ。
決勝の舞台は整った。
きょう、最高の舞台へ二人で。​​​​​​​


--日本選手権決勝は15日14時キックオフ!--


サンゴリアスとスティーラーズさん。
ぴくぶらのお題企画用に書いたものをこっちにも。

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イルミネーションと白ワイン

試合後の打ち上げも兼ねた観光として足を延ばした足利のフラワーパークは園内じゅうが光の海と化してる。
行きがけに購入した地元産のワインを紙コップに注ぎ、地元の肉や揚げ物を肴に今日の試合について好き勝手言い合うのを横で黙って聞いていた。
「シーウェイブスさん、お酒進んどらんのう」
「……気分じゃなくてな」
ブルーズ―マーズが案じるようにこちらを見たが、今日の負け方が負け方だけに腑に落ちないというのが素直なところだった。
キューデンヴォルテクスの方は生来酒を好む方であるらしくぐいぐい飲んでいるし、レッドレグリオンズの方も今日は気分良く呑んでいるから自分が全然飲んでいないのが目立ってしまう。
「まあ、そがぁな日もあるじゃろうなあ」
「少し散歩してきてええか、せっかくなら園内見て回らんと面白くなかろう?」
「ほんなら三人でここで飲んでますけぇ」
ワインを手にふらりと立ち上がると光の海に包まれた園内を歩き回って見つけた居心地の良さそうなベンチに腰を下ろした。
ポケットから携帯を引っぱり出すとトップリーグの方の結果速報が出てきて、そこにはスティーラーズの名前も浮かんでいてその顔を思い出していると電話が鳴った。
『元気か?』
その電話の主はスティーラーズその人で、やれやれと笑ってしまう。
「お前さんタイミングが良すぎるぞ」
『偶然やな、そっちはまだ足利か?』
「おう、打ち上げがてらイルミネーション見とる」
『男四人でイルミネーションかい』
「この先足利なんぞ来る機会無さそうだからな、こっちの名物らしいし見に行くかってキューデンヴォルクス……いや、お前さんには香椎と呼んだ方が分かりいいか」
『へー、あいついま調子アカンみたいやのに元気やねえ』
「そうしないとやってられんこともあるさ」
ちびりとワインを口に運ぶ。
目の前には藤の花を模したイルミネーションがきらきらと瞬いており、それを肴に甘めのワインで体を温めていた。
『お前さんもか?』
「さあ、どうだかな」
『俺相手に嘘ついてどないするん?』
その言葉に虚を突かれたような心地になってしまい、一瞬紡ぐべき言葉が出て来なくなった。
『俺の前でくらい、素直になってもええんやぞ?せっかく敵として優勝競い合わんでいい立場なんやから』
「……お前今日の試合結果把握したうえで連絡してきたな?」
『一点差で逆転負けしてセカンドステージ2連敗、やろ』
「性格悪いな」
『お前かて俺が今どうなってるか把握してるやろ?」
「順位決定戦で四強入りして15年ぶりの優勝狙える状態になったことなら把握してる」
『ならお互いさんやないか』
電話越しにくつくつと笑うのを「意地が悪い」と呟くと、悪うございましたねーなどと言い返してくる。
本当に妙な仲になってしまったものだと思う。お互い接触は多くなかったのに意識してしまう、そんな存在がいる事は幸福なのか否かはよく分からない。
しかしほんの少し、気が楽になって気がする。
「なあ、」
『うん?』
「優勝しろよ」
『そっちは間違って降格せぇへんようにな』



シーウェイブスとブルーズ―マーズとスティーラーズ。
足利行って来ました記念に。

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きょうもノーサイド

久しぶりの小ネタ集です



・でもそれって僕の愛なの♡
レッドドルフィンズ「聞いてください!日テレさんの取材で山崎紘奈ちゃんが来たんですよ!」
ヴェルブリッツ「山崎紘奈ってトップリーグアンバサダーの?」
レッドドルフィンズ「ええ、うちの練習に必死で食らいつく紘奈ちゃん最高に可愛かったですよ!」
ヴェルブリッツ「……彼女、モデルとは言え普通の子だよな?そんな子をプロの練習に混ぜたのか?」
レッドドルフィンズ「そりゃそうですよ、その必死に食らいつく姿がいじらしくて可愛くて……」
ヴェルブリッツ「鬼かお前は」
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愛ならばしょうがないね~

・サンウルフズ新シーズンも来るよ
サンウルフズ「新ユニフォームが出来ましたよ!テーマはWWW.です!」
イーグルス「なんで草生やしてるんですか」
サンウルフズ「WorldWideWeb!」
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これは草

・サンウルフズ新シーズンも来るよ2
サンゴリアス「そう言えば新シーズンの日程見てて思うんだけどさ、」
サンウルフズ「なんです?」
サンゴリアス「日本のチームなのにホーム開幕戦がシンガポールなの、おかしくない?」
サンウルフズ「シンガポールと香港もホームですから!」
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サンウルフズのホームは広い

・今日の熊谷コンビ
ワイルドナイツ「今度ドバイ遠征行くんでしょ?」
アルカス「そうだけど」
ワイルドナイツ「頭に巻く布あげるから、お土産よろしくね」
アルカス「砂漠の砂でいい?」
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こんなんですが仲良しです

・カップ戦も順調です
スピアーズ「みんな!カップ戦4位以上確定したお祝いに米食べよう!」
グリーンロケッツ「そういや親会社がいま米食おうぜキャンペーンみたいのしてるもんね」
スピアーズ「正直主力いない試合でここまでいってる俺すごいしね!」
シャイニングアークス「とりあえずコシヒカリでも買ってきます?」
スピアーズ「千葉のふさこがね炊いてあるよ!」
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この後めちゃくちゃ米食った

・↑の裏で
キューデンヴォルクス「……なあ、どうしたらいいと思う?」
ブルース「先輩が勝てばよかっちだけです」
レッドスパークス「ワタシも勝つだけですヨ!」
キューデンヴォルクス「いやまあそうなんやけどな?!まさか昇格したばかりのウォーターガッシュに負けるとは思わんやん?!んでファーストステージ8位て!最下位て!」
レッドスパークス「センパイの博多弁久しぶりデスネー」
ブルース「降格したくないなら勝つしかなかですよ」
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個人的には大波乱過ぎた

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残念な気持ちとじゃじゃ麺と

盛岡市内某所の安宿で本日何度目ともつかない深い深いため息が漏れた。
「……なんで俺は日本代表対世界選抜の日に盛岡に居るんやろな」
「当日入りだと間に合わないから、って言ったのそっちでしょう」
共用の台所で平打ち麺を湯がきつつきゅうりやネギをザクザクと刻んでいく。
空き缶がゴミ箱に綺麗な放物線を描いて転がり込むと、次の缶に手を伸ばした。
「あんまり呑み過ぎると試合開始前に酔い潰れますよ」
「シーウェイブス、お前が大阪来てくれればみれたのになあ」
「今季大阪での試合がないのはしょうがないでしょうよ」
「おかしない?!花園を世界で一番愛しとる俺が花園で日本代表見れへんのおかしない?!?!?!」
「笑内は秋田の駅ですよ」(※秋田縦貫鉄道に笑内駅が実在する)
「そういう鉄道ツッコミは俺の仕事やから奪わんといて!」
良い感じに湯がかれた麺を水で締めて、市販の肉みそときゅうりとネギをばさっと乗せる。
ついでに生卵と少量のゆで汁も一緒に出しておく。
「どうぞ、俺からのもてなしの一品です」
「盛岡じゃじゃ麺やん」
「こっちだとスーパーでも普通に買うて食う代もんですけどね、ゆで汁と卵は食い終わった後に肉みそと混ぜてどうぞ」
「おおきに」
「まあ、ぶうぶう言うくらいなら棄権して貰うて不戦勝でも良かったんですけどね」
「それはアカンわ」
自分のぶんとして一緒に作っておいたじゃじゃ麺に箸を伸ばす前に、テレビをBSに回す。


「ああ、始まりますよ。日本代表対世界選抜」

生で見れなくても、その場に立てずとも、世界のレベルを見れるのならばどこだっていいのだ。


シーウェイブスとライナーズ。
盛岡じゃじゃ麺は家庭で作れるタイプのものも多いので見つけたら食べてみような!

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それでも酒は止めがたい

時事ネタなので折りたたみます


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