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コーギーとお昼寝

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水出し茶を手に

久しぶりに宝山が日本に来ると言うので、今朝から水出し茶を準備して待つ事にした。
白牡丹の茶葉をミネラルウォーターのボトルに入れて半日置いておいたので淡くお茶の色もついている。
「你好,好久不见了(こんにちは、お久しぶりですね)」
「我已经很久没有来这里了,宝山(こちらこそ久しぶりだな、宝山)」
立ち話も何だからと部屋にあげてから一番によく冷えたお茶を出せば「白牡丹の水出しですね」と薄く笑う。
「今日も暑いから水出しがいいかと思って。でもなんで日本に?」
「君津老師にはちゃんと話しておきたかったので」
再びお茶に口をつけてから切り出されたのはある事実だった。
「弊社と日本製鉄はこの度提携を終了する事になりました」
「……そうか」
「あの人にとって今の中国は市場として魅力が無いんでしょうね。会社としての付き合いは多分これで終わりでしょう」
宝山が来日したのはたぶんそれ絡みの話し合いなのだろう。
いずれそういう事はあるだろうと思いつつも、兄弟同然であった宝山とほぼ会えなくなるだろうことは淋しく思える。
(まあ八幡と宝山が決めた事だし俺がどうこう言う権利も無いけどな)
この寂しさを例えるなら、子の独り立ちを見守る親だろうか?まあ俺の親であるはずの八幡は個人としてはあんまり俺に情を掛けてる印象ないけど。
「別にこれが今生の別れではないので、また東京に来る時には個人として遊びに来ますよ」
「それは知ってる、ただ少し会う機会が減るのが寂しいってだけだ」
「元から多くないですけどね」
困ったように笑いながらよく冷えたお茶に口をつける。
空になったグラスにお茶を注いでやれば宝山は嬉しそうに笑う。
名目上の繋がりが消えたところで、半世紀かけて作られた関係性が消える訳でもない事は幸いなのだろう。
「まあ、なんだ。お前も頑張れ」
「当然です。そうだ、お土産あるんですよ」
カバンから中国茶のお茶請けを出してくるので「谢谢」と受けとった。



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君津と宝山の話。日鉄が中国から手を引くらしいと聞いて。
この二社はガチで殺りあってない印象あったので寂しいけどまあしょうがねえわな……と言う気持ち。

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妹が泊まりに来たもので

「なんか随分買い込んでません?」
近所のスーパーで遭遇した職員の人が俺にそんなことを聞いてきた。
「明日水島と福山さんが泊まりにくるから買い置き多めに買っとこうと思って」
「へえ、鹿島さんとか君津さんじゃないんだ」
あの2人は他社だけで時々遊びに来てそのまま泊まる事が多いからみんな慣れてるけど、水島と福山さんはだいたい近くのホテルを取るから泊まりに来ることはあまりない。
「君津は直接行けるしねえ」
「直接……そっか、明日社会人野球の1回戦ですもんね」
「野球見に来たのはいいけど宿取り損ねたらしくてさ」
色々言いつつ荷物を放り込んだらもうカゴがいっぱいになってきたな、と思ったら職員さんが自分のカートに載せた空いてるカゴをくれたのでありがたくいただく。
「まあ水島も、水島を大事にしてくれてる福山さんも、別に嫌いじゃないしいいんだけどね」
「兄妹仲良くていいですね。じゃ、俺行きますね」
そう言って別れてから、そうかな?とちょっと考える。
よその兄妹仲については良く知らないけど君津の妹分だった東京は君津のとこに時々泊まってた記憶がある。
(まあ仲良いって言われる分にはいいか)
そう考え直してアイスのコーナーで水島の好きな箱アイスを放り込んだ。


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千葉と水島の話。明日の社会人野球はJFE東西が揃うらしいので。

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お前はまだラグビーを知らない

*普段出てこないこの話に出てくるキャラたちの詳細はらぐぶら。の方をご覧ください

祝日の東京・秩父宮はラグビーファンで賑わい、その賑わいを縫うように荷物を抱えてライナーズが走っていた。
「ライナーズ?」
「あ、グリーンロケッツや。ちょっと待って」
荷物を目的地らしいテントに置いてから「お待たせ」と戻ってくる。
「グリーンロケッツはこの大会出てるんやろ?」
「うん、でもライナーズは出てないよね?手伝い?」
「おん。この大会、うちのスポンサー企業さんが関わってるんで誘って貰ったんよ。そんでそのお礼代わりにちょっと荷物運んでただけで」
「あー!」
「俺セブンスあんまり詳しないし、勉強も兼ねてな」
突如どこからかマツケンサンバと共に誰かの声と気配がしてくる。
「セブンスに詳しくない?」
「もうすぐオリンピックなのに?」
「「詳しくないとは言わせないよ!!」」
謎の爆発音と一緒に出てきたのはセブンス代表その人達だった。
1人は編み込みから桜の花咲く少女、もう1人は耳に桜に花を飾った少年である。
「セブンスさんたち、まだパリ行ってなかったんだ?」
「日七人がこの大会見てから行くって言うから」
「あー、そういう……」
「ごめんグリーンロケッツ、この2人がセブンスの代表チームさんなん?」
「そうだよ。ほら、ブレイブブロッサムズさんと同じように髪の毛に桜咲いてる」
「あ、ホンマや」
セブンスさん達の髪の毛に咲く桜の花を確認すると納得してくれたみたいだ。
「オリンピック前の今やっとくべきよね」
「やろうか、セブンスの解説を!」
その瞬間、ライナーズが(コレめんどい奴?)と目で訴えて来た。
勉強だと思って聞いてあげて……!

Q:セブンスって何?
桜七「セブンスは7人制ラグビーのことで、7人対7人で行うラグビーの事だよ!」
日七人「他にも13人制とか10人制とか9人制とかあるけど、基本的に国内でラグビーと言えば15人制で、セブンスと言えば7人制ラグビーを指すかな」
サム「呼びました?」
日七人「呼んでないですけど……一応13人制の説明もしますか」
サム「では簡潔に。13人制ラグビーは正式にはラグビーリーグと呼ばれていて、日本ではマイナーですが南太平洋ではユニオン……15人制のラグビーよりも人気の競技です。詳しくはラグビーリーグで検索ください」
日七人「ありがとうございました」

Q:セブンスって普通のラグビーとどう違うの?
桜七「まずセブンスは競技時間が短め!7分ハーフで試合時間は休憩込みで17分!セブンスの大会は1日くらいで終わる場合も多いから気軽に見に行けるよ!」
日七人「走るグラウンドは15人制と同じなのでとにかくスピードが求められ、得点もガンガン入るので目が離せないスポーツです!」
桜七「15人制より少ない人数で出来るから始めやすいのもメリットかな」

Q:オリンピックとセブンスってどう繋がるの?
桜七「7人制ラグビーは!オリンピックの!正式種目です!!!!」
日七人「2016年のリオ五輪から7人制ラグビーはオリンピック競技に採用されて、その時は後に15人制で活躍する福岡堅樹選手もいましたよ」
桜七「意外とコレ知らない人多いんだよねえ」

Q :でもテレビでやってないよね?
日七人「ネット中継等はあるのでそちらでご確認下さい……」

Q:ちなみにパラリンピックでもラグビーってやるの?
ウィル「車椅子ラグビーはパラリンピックの正式種目ですよ」
嵐【でもデフラグビーはデフリンピックの正式種目じゃないんだよね……】
嵐【ちなみに来年は東京でデフリンピックが開催されますので覚えておいてください】
桜七「なんかまた関係ない人が……」
日七人「まあ専門外の話だしね」

Q:7人制ラグビーの見どころは?
日七人「15人制にはないテンポの速さやスピード感を是非お楽しみくださいね!」
桜七「スタジアムのお祭り騒ぎ感!15人制よりも観客が面白い変装してる率高いし、その辺含めて楽しんで欲しいな!」


「なるほど。セブンスさんらもおおきに」
「ライナーズさんもグリロケさんも、みんな楽しんできてねー!」

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悔しい夜に飲むならば

「なんか今日は規律が駄目だったねえ」
スピアーズがひとりそんなことを呟くと、グリーンロケッツが「本当だよねえ」と困ったように呟いた。
管を巻くならいつもの3人で、と思ってテレビ通話を繋げてみたけれどやっぱり規律の話になってしまうのはやむなしだ。
「ディーロックス、今日仙台まで見に行ってたんでしょ?現地組としてはちょっと悲しかったんじゃない?」
「せっかく来たんなら勝ち試合が見たかったですけどね、地のもの食べて気晴らししたんですけどやっぱりねえ?」
「頑張りは認めるけど消化不良感は否めないよねえ」
スピアーズは冷やしトマトを齧りながらビールで流し込んでから、ハーッとため息をついてから口を開く。
「やっぱり試合のほとんどの時間をひとり少ない状態で過ごしてたのが一番の敗因だよね」
「そこ抜きにしてもジョージアのフィジカルの強さはすごかったけどねえ」
グリーンロケッツはお気に入りのお店のテイクアウト惣菜をつまみにハイボールを飲んでいる。
ちなみに僕は三角油揚げと牛タンで日本酒を味わいながら店の個室で1人飲み中である。
「フィジカル強いのは昔から言われてる事じゃん」
「あとジョージア、前よりスピード出るようになってません?」
「なってるかも。あんな走れるチームだったっけ?ってぐらい早かったよね」
「フィジカルあって走れる人はうちにも欲しいよねえ」
「スピアーズがスカウト視線でものを言い出した……」
「代表戦も大事だけど俺らはチームだもの、チームを強くすることも考えなくちゃじゃん?」
「強い選手がいるチームが強い訳じゃないけどね」
グリーンロケッツが自虐めいたつぶやきをこぼしてきたので、相当酔いが回ってきたのかなあなどと思う。
「スピアーズって今日チームイベントだったんですっけ」
「そうだよー!だからどうしてもそういうこと考えちゃってさ、代表戦と選手や俺の強化は別物だよなあって。あ、ちなみにこのトマトもイベントの直売コーナーで買ったんだよ」
チームイベントに何故野菜の直売コーナーがあるんだというツッコミは置いておく。
「プロップ満員電車とかインタビュー企画もウケたけど、あの場にいた人が代表戦絶対見てるとは限らないんじゃないかなあとか思っちゃってさ」
「告知してましたね……部屋をプロップしかいない満員電車に見立てて脱出する企画でしたっけ?」
「だいたいそんな感じー、今度みんなで飲むときにやる?」
「暑苦しそうなんでいいです」
ぐだぐだと喋りながら飲んでいれば、遠方まで行って酷い負け試合を見た悔しさも少しは晴れていく気がした。


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Dロックスとスピアーズとグリーンロケッツ。
今日の試合ほんとさぁ……という気持ちがプロップ満員電車の写真で全部吹き飛んでいった。

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夏の愛知は本当に暑い

「あつい……」
試合前のイベント設営のため、一歩外に出た瞬間からもう暑い。
カバンには凍らせた麦茶を入れてあるがこんなにも暑いとすぐ溶けてしまうのでは無いかと不安になる。
「シャトルズ、生きてるか?」
「いきてる」
ヴェルブリッツに引きずられるように日陰に移動するとちょっとはマシになるが、吹きつけてくる風の生ぬるさにげんなりしてしまう。
「キックオフ12時とかならヤバかったな」
「今日の最高気温35度だで、こんないきって(蒸し暑かった)たら即熱中症じゃんね」
「選手が倒れるな」
夕方キックオフであることに感謝しつつも、しかしその前のイベント準備のためにこの時間から出て来ないといけない自分たちの立場がちょっと憎たらしい。
「パールズや中部電は?」
「中部電はちょっと遅れるとさ、パールズはもうぼちぼち来るんじゃ無いか?」
「わかった。ヴェルブリッツは気にしんで早よ行きん」
「お茶ぐらい飲ませろよ」
そう言いながらヴェルブリッツはキンキンに冷えた麦茶のボトルを取り出して来た。
自分も少し飲んでおこうと思ってボトルを取り出してちびりと麦茶を飲む。
「ちなみに、シャトルズの今日の期待は?」
「……キャプテン斎藤直人」
「フランス行き決まったし、キャプテンやるのはこの試合が初だもんな」
「ヴェルブリッツは?」
「そりゃあ自分とこの選手の頑張りに決まってんだろ」
言われてみれば当然なコメントに言い返せないのはこの暑さのせいだろう。
麦茶の冷たさで身体の熱が取れると、少し楽になった気がする。
「ぼちぼち行きんと」
「おう。あと、試合の後飲み行こう」
「わかった」
木陰を一歩出ると夏の日差しが降り注ぐ。

(熱いのは試合だけでいいじゃんね?)

そんな事を思いながら試合前のイベント準備へと戻っていくのだった。


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シャトルズとヴェルブリッツ。本日ジャパンXV戦!

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