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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

にゃんにゃんにゃん

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製鉄所内で部活を作ると、その姿は動物の形を持って生まれてくる。
何故動物の形なのか?というと他の神々が使いとして動物を置くのをまねたのだ。
(まあ今になって思えばそれで正しかったのかもしれんなあ)
動物がいる生活は心の潤いや癒しに繋がるし、何より猫は可愛い。
「サッカー部、」
黄色と黒のトラ猫の姿で生み出した三つの部活のうち、今も手元に残っているのは末っ子ならぬ末猫のサッカー部だけだ。
長男坊の野球部はこの世を去らせてしまったし、次男はシーウェイブスと言う名を得て独立することになった。
「お前さんの分のご飯な」
この末猫はまだまだ人のなりを得られず、ほぼ猫である。
実績を積み上げていくにつれて人に近づいていくのだがまだもう少し猫としてうちにいて欲しい気持ちもある。
しかし実績がないと廃部の憂き目に遭う事もある。難しいところだ。
「……次のスーパー猫の日までうちに居ってくれるかにゃ?」
冗談交じりにそう問えば、末猫は「にゃー」と一声鳴いた。



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釜石とねこ。
スーパー猫の日なので。

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人生を楽しむ

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「またサイン貰った!」
水島が嬉しそうに色紙を持ってうちにやってきた。
私はあまり芸能人に明るくないのでよく分からないけれど、水島が嬉しそうなので「良かったわね」しか言えなくなる。
「しかも今回は!ロバート秋山のクリエイターズファイルに出るんだよ!!!!!!!」
「……ごめん知らない」
「じゃあYouTubeあがったら一緒に見よう!ネットフリックスにも上がるだろうし!」
水島が本当にうれしそうに笑うのでよく分からないなりに嬉しくなる。
貰ったサイン色紙は綺麗なファイルに収納され、記念に撮ったという写真も一緒に入れられる。
「この写真、会社の作業着だし背景社員寮じゃないの?」
「社員寮での撮影もあったからねー」
にやにやした水島が自慢げに写真を見せびらかしてくる。
「テレビの撮影来るとほんと楽しくてワクワクするよねー」
「今度から千葉さんにお願いして撮影定期的に回してもらえば?」
「もちろん言ってるよー!一度福山とセットの撮影あってもいいよねー」
楽しそうに最近の撮影の仕事に私をねじ込めないかと考えだすので、まあいいかなんて気持ちで見守るしかできない。


(こういうところ、ほんと嫌いになれないのよねえ)

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福山と水島。今回のネタ元動画

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ラリエットに祈りを

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「釜石、今年も誕生日おめでとうございます」
久しぶりにうちの玄関前までやってきた八幡は小さな紙袋を手にしていて、その言葉でもう12月なのだと思いだした。
12月1日は日本で最初の洋式高炉から銑鉄が生まれ、鉄の記念日とされている。
そしてその流れを引いているわしの誕生日として周りから祝われている。
「お前さん仕事はいいのか?」
「仙台からちょっと足を延ばしただけですから」
「……片道3時間はちょっと足を延ばしたって距離じゃなかろう」
「まあここにも一時間くらいしかいられないんですけどね、すぐ東京戻らないといけないんで」
「じゃあ後で新花巻まで送ってやる、そのほうが時間気にしないで済むじゃろ」
人事部の職員が午後から行くというのでそれに便乗させてもらおう。
いちおう瞬間移動という特殊能力はあれど必要以上に使えないのが面倒くさいですねえと八幡はぼやく。
「茶ぐらい飲んでけ、お前さんにここは寒かろう」
「じゃあ、お邪魔します」
暖房を効かせた部屋の一番上等な座布団に座らせ、熱いお茶で身体を温める。
「思ったより雪じゃなくてよかったです」
「まだ氷点下行ってないしな、でも内陸のほうはもう降り始めたんで冬タイヤに変えたぞ」
「もうそんな時期ですね、うちのにも確認させないと」
思い出したかのようにお茶を飲みつつ戸畑に短いメッセージを送ってから、やおら携帯とお茶を座卓に戻した。
「さて、これが今年の誕生日祝いです」
紙袋から出してきたのは長い金属製チェーンで先端に青く輝く宝石が埋められており、今年は宝飾品かとつぶやいた。
「たまには反物以外のものも良いかと思いまして、洋装の時にでもつけてくださいよ」
「……どういう風に使うのか全然分からん」
「ラリエットっていうネックレスの親せきみたいなやつですよ、紐状だから首以外にも巻けるんで手首でも足首でも好きに巻いてください。ループタイ代わりにもなりますし」
確かに長いひものような形状で巻こうと思えばどこにでも巻けそうだ。
着物には合わないだろうが、スーツなら合いそうな気がする。まあつける機会年に一度ぐらいだろうがな。
「まあ、ありがたく貰っておくがよくこんなもん見つけてきたな」
「あなたが持ってないものをあげなくちゃ意味がないじゃないですか。それにどうしてもタンザナイトが良かったんです」
「この石か?」「ええ」
この青い石はタンザナイトというのか、と思いながらその青い石を見つめる。角度を変えると青紫にも輝きを変えるその石は確かに美しい。
(……産業用鉱物はまだしも宝石類になるとさっぱり分からんな)
知らないことは色々あるものだ。
「地球でただ一か所しか見つけられない特別な石であり、つけた人を守る守り石ですしね」
その愛情ゆえの熱のこもった言葉に小さなため息がこぼれる。


「……お前さん本当にわしのこと好きだな?」

その言葉に「当然でしょう」と八幡は当たり前のように答えた。

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釜石と八幡。
昨日やった診断でラリエットに「遠くから幸せを願う」意味を込めて釜石に贈る八幡にときめきを感じたのでそれをぶち込みつつの、何度目かの鉄の記念日ネタでした。

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水島ちゃんのちょっと悲しかった話

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二人そろって夜勤が入った土曜日の朝、家に戻ると水島がちょっと落ち込んでいた。
「……水島?」
「録画してた所さんの奴なんだけどさ、」
水島が口に出したのは金曜の夜に放送された番組の話だった。
確かテレビの取材が入ったのでウキウキで取材を受けて、業界紙の記事にもなったアレの事だろう。
「思ったより放送時間短かった……出演者のサインより一時間ぐらい流してもらうよう頼んでもらえばよかった……」
水島の凹みポイントは察せられた。
結構気合い入れて取材対応してたのに思ったより短いというのが凹みポイントらしい。
「番組の1コーナーだもの、ある程度は仕方ないわよ」
「どうせなら番組の半分ぐらい使って欲しかったなって……」
「それに水島、1時間番組だってCM挟むから実質50分ぐらいしかないんだし、ね?」
「実質50分のうちの30分ならほぼ半分が私だった……?」
ちょっと水島が気力を取り戻してくれた。
「あったかいもの食べて一緒に寝たらもう一度見返しましょうよ、水島の一番カッコいいところ流してくれてるかもしれない訳だし」
「そうだよね!福山のおっぱい枕で寝たら元気戻るよね!」
「うんうん、そうと決めたらごはんにしましょ」
シレッと一緒に寝ることが決まってしまったがそこは大目に見てあげよう。
朝ごはんに購入したパンと牛乳を温めに台所へいざなうと、水島も後ろからひょこひょこついてくる。
(まあ、そんな水島が可愛いから半世紀も一緒にいる訳だしね)
空腹と睡眠欲が落ち着いたら一緒にカッコいい水島を見届けよう、そんな気持ちで甘いホットミルクを作るのだ。


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福山と水島。

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お疲れさまとオニオンスープ

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久しぶりの自宅は埃っぽい空気に満ちていた。
スーツから部屋着のジャージに着替え、窓を開けると冷たい夜の風が吹き込む。
一足飛びに冬に突き進んでいくせいで具合を悪くさせる人もいてつくづくげんなりする。
(……最近は何もかもの動きが早くて嫌になりますね)
タバコの火をつけるといつもの煙がふわりと漂って風に流れて消えていく。
この後どうしようかと夜空を見上げて考える。
そういえば空港で食べるつもりだった夕飯をまだ食べていなかった事を思い出した。
この時間だとすでに寝てるだろう戸畑をこき使うのは些か忍びない、小倉を叩き起こしてもいいが余計な喧嘩を売るのもおっくうだ。
買い出しに行くのも面倒だし冷凍庫に何かあっただろうかと開けてみると、冷凍のスープセットが出てきた。
いつ買ったのかは覚えてないが少なくとも期限は切れていない。
レンジに入れてスープを解凍し、買い置きしてあるくろがね堅パンを軽く砕いて食べやすくする。
この家で過ごす時間はそう多くないので日持ちするものしか置かないようにしているが、しばらくはこちらで過ごせそうなので明日買い出しに行ってもいい。
チンとレンジが音を鳴らせば熱々のスープが出来上がると同時に煙草を消す。
大きめのマグカップにスープを注いで砕いた堅パンをざらざらと流し入れる。
スープを一口すすれば玉ねぎの甘みがしてホッとする。
窓の外には己が育ち、育てた北九州・八幡の夜。
ここはやはり自分の街なのだと思えば思うほど、誰にもここを傷つけさせまいという思いがじわりと胸に染みていった。



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八幡さんの夜食

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